アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

ひらかな盛衰記 笹引の段

2017年12月22日 | 文楽



この作品…苦手なくせに、
性懲りもなくまた観てしまったぁあ。 

2017年12月12日(火)
国立小劇場 17時開演 11列上手 

ひらかな盛衰記 (ひらがなせいすいき) 

義仲館の段
オオォ!
義仲って暴れん坊だったんじゃぁないの。
スッゴイ普通の人なんだけど…。

朝敵だって言われて、ガックリしてるよ。
しかも、頼朝に”義仲追討”の命が下った
ことも知っているぅ。
御台の山吹御前若君腰元のお筆
一同揃ってシ~ンとしてるところへ…。

鎧姿で登場したのは
義仲愛妾の巴御前
カッケェエ!!
2人で戦いに出掛けることにっ。
このカップルの物語って、
無いのかしらぁ。 

後を任されたのはお筆。
チョイ役かと思ってたら…。 

大津宿屋の段
子供がどうやって取り違えられたのか!
ここで判るんやねぇえ。
今まで、船頭のお爺ちゃんが
語ってくれる場面(松右衛門内の段)しか
観たことないもんだから。
ドキドキ 

宿屋で隣同士の部屋になった
2組の家族。
船頭一家の子供槌松が、
グズりだしたよぉお。
大津絵を見せたら機嫌が直ったぁあ。
ここは大津なんやね。
っつうか、
大津絵って凄いやん! 

傾城反魂香/吃又』の浮世又平が、
描いてるだけとちゃうんやぁああ。
イヒイヒ

隣の子供もご機嫌斜めぇえ。
「大津絵をあげましょ」
これがきっかけで、
話をするようになったんやね。 

真夜中…。
槌松がはいはいしながら、
起きてきたでぇ。
隣の子供駒若君も、
這い出してきたでぇえ。 

あ、危ないっ!
行灯の火が消えたっっ。 
真っ暗闇じゃぁござんせんかぁ。

「詮議じゃぁあ!逃がすなぁあ!」
番場忠太と手下どもが雪崩れ込みぃい。

ウワァアア!
こういうことやったんかぁあ。
初めて知ったわぁあ。 
偶然というか、運命というか…。
こっから悲劇が始まるんやからな…ぁ。 

笹引の段
お筆が片手で駒若君を抱いて、
もう一方で山吹御前を引っ張って
逃げてきたでぇえ。 

討手と戦いながら
お筆は向こうへ行ってしもうたぁあ。
その間に、
お筆の父親・隼人
殺られてしもうたぁあ。
ウギャァアア!!

番場忠太が子供の首をぉおお! 
トリャァア!!

戻って来たお筆は、亡骸を見つけて… 
ヤヤヤ!
この格好は…
若君じゃないっ。あの子供だっ。
取り違えてたんだっ。
グオォオオオ!! 

衰弱していた山吹御前が
息絶える…。
グエェエエ!! 

お筆が笹を切って何か作り始めたよ。
笹の上に山吹御前の亡骸を乗せて…
運ぶつもりなんだぁああ!! 
ギョエェエエ!

クウ…ウウ…。
引っ張っても、引っ張っても
なかなか動いてくれないぃいい。
頑張れぇええ!! 

√淵瀬と変はる世の憂き身一つに降る涙の雨の、
小止(おや)みもやらで道野辺の草葉も浸す袖袂、
泣く泣く辿り



ロビーにある絵!!
この『笹引の段』を描いているんだとっ!
今まで何気に見てたんだけど、
今回は、お弁当を食べながら
ジックリと…。 

お筆の哀愁と決意を感じたりさぁ、
亡骸が笹にくるまれている光景が
美しくてさぁ
ジ~ンとくるぅううう。 

絵画って、
ゆっくりじっくり見ないとアカンね。
時間をかけてこそ、やっとこさ
伝わってくるものがあるやん。
気持ち良く受け止められるやん。
美術館のせわしない鑑賞の仕方って、
やっぱり好きになれないわぁあ。 

ホォオ。
この絵の人形遣いは文雀様なんだねぇ…。
やっぱりイイなぁ。

松右衛門内の段
あの船頭一家は、
若君を育ててあげているっ。
いつの日かこの家を探し当てて、
槌松を連れてきてくれる。
その日が来るのを待ってる…ぅ。 

あの夜、
お爺ちゃんの権四郎
孫の手を引いて、
必死で真っ暗な夜道を走ったぁああ。
途中で取り違えに気がついたぁああ。
でも、もう恐怖で足がすくんじゃって
引き返すことなんて出来ない…。
槌松は、所を書いた物を身に着けてる。
だから…いつの日かきっと…。

松右衛門内が帰ってきて、
逆櫓の技術を船頭たちに教えるように、
梶原景時から命令されたんだって。
上手くいけば出世間違いなし! 

キャァア!
待ちに待った人が
やってきたよぉお。
あの腰元のお筆だよぉおお。
アレ…レ…。
槌松は…
ちょっと遅れてやってくるのかな。 
お筆が語りだした…。

ウギャァアア!!
母親のおよしは大泣きぃいい。
それを戒める権四郎ぉおお。
しかぁしぃいい…
エエイ!!
もういっそのこと若君をっっ。 

その時、松右衛門内が
若君を抱いて現れたぁ。
そうして身分を明かしたぁ。
実は義仲の四天王の一人
樋口次郎兼光
義経に近づくために、
逆櫓の技術を身につけたのだぁ。
この家の婿となったのだぁ。
だから、義理の息子の槌松が
若君の身代わりとなって、
お役に立てたのは忠義なのだぁ。
これからも一緒に駒若君を助けて
武士道を立てさせて欲しいのだぁ。
権四郎たちは納得したぁ。
マジか!…ぁああ。 

私にしては珍しく
おめめパッチリ!!
三味線の音色や太夫の声も、
頭にちゃんと入ってきたぁああ。
いっつも途中でコックリコックリ
船を漕ぎだすもんでねぇえ。 

豊竹呂太夫&鶴澤清介
このコンビは気持ち良かったぁあ。
でもちょっと最後は
息切れってわけじゃないけれど、
世界観が広がりきれなかった感じが…。 

逆櫓の段
ヤ~シッシ~ヤッシッシ~
船を漕ぐよぉおお。
突然、樋口次郎兼光
船頭達に襲われたぁああ。

計画はダダ漏れしていたのだぁあ。
権四郎が訴えたんだって。
だよねぇぇええ。
孫を殺されといて、
はいそうですか。
っていくわけないわさぁあ。 

樋口は松の木によじ登って
周りを見るよぉ。
ムムム。
包囲されているぅう…ぅ。 

権四郎が役人と一緒現れて…。
「こいつと血縁の無い
孫の命は助けてくれ」
なななんとぉおお。
そういう策略だったのかぁああ。 
フンガァアア!!

最後まで、
しっかり観れたぞぉおお。
今回はなんといっても
笹引の段!!
絵画鑑賞も相まって
大衝撃やったぁああ!! 

字幕が左右の縦書きから
中央の横書きへ変わったぁあ!!
これって、
大阪の国立文楽劇場と同じやね。
大阪バージョンの方がええのになぁ。
ズ~っとそう思ってたんやけど、
もう慣れてしもうてたからな。
なんで今更って感じやねんけどな。
やっぱり見易かったでぇ。
でも、気がついたら
字幕にばっかり集中してる
気がしてもうて。
アハアハ 

ひらかな盛衰記
国立劇場小劇場
2017年12月7日(木)~19日(火) 

祖父の背中追い愚直に己磨く 文楽・豊竹呂太夫氏

文楽
文楽 六世鶴澤燕三襲名披露 (2006.4.29記)
5月 文楽 ひらがな盛衰記 (2006.6.7記) 
久しぶりの国立文楽劇場 その5 六代豊竹呂太夫襲名披露やで! (2017.5.20記)

歌舞伎
新春歌舞伎 ひらかな盛衰記 / 逆櫓 (2013.2.10記)
二月大歌舞伎 ひらかな盛衰記 源太勘當 (2016.3.7記)
九月大歌舞伎 秀山祭 第10回!めでたい! (2017.10.7記)
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