薬屋のおやじのボヤキ

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(旧版)高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。

2012年12月10日 | 高血圧

 このブログで最もアクセスが多いのが本稿ですが、追記を何度も行っていますので、たいへん読みずらくなっています。そこで、最近立ち上げたホームページで、「高血圧のコーナー」として編集し直しました。それと同じものをこのブログに「改訂版」として従前と同じタイトルで掲載することとしました。
高血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。(改訂版) (2015.10.24投稿)
 お読みいただくとすれば、上をクリックして改訂版ページをご覧ください。
 本稿へのコメントは受け付けを停止しました。コメントは「改訂版」へお願いします。

<以下は、旧版です。>

血圧は健康で長生きできます。血圧の薬は飲んじゃダメ。中高年は180でも大丈夫。

 何年か前、イタリア紀行のテレビ番組を見ていたら、田舎の独居老人宅への巡回診療の場面が出てきました。日本でもそうですが、まずは血圧測定。そして、お医者さん曰く「血圧は150、健康」と。これを、今でも、はっきりと覚えています。
 しかし、日本では絶対にこのようにはなりません。日本のお医者さん曰く「血圧が150もある。これは高すぎる。脳卒中になっちゃうよ、心筋梗塞の危険もあるよ。血圧を下げる薬を出しておきましょう。毎日飲んでくださいね。」となります。

 日本では、血圧に限らず様々な検査数値を厳しく設定し、それを少しでも超えようなら、基準値以内に止まるような薬を処方しようとするのが常です。
 こんな国は日本だけです。薬漬けも甚だしいかぎりです。
 お医者様に頼ろうとする日本人の国民性(特に老人)に付け込んで、医師は薬を処方し続けて保険点数を安定的に稼ごうとするのです。
 医者本来の役目は、的確な病気の診断であり、患者と一体になって病気を治すことにあります。こと生活習慣病にあっては、検査数値が超えたから(例えば血圧が150)といって、それそのものが病気(高血圧症)ではないです。単に、多少好ましくないだけのことであって、このままの生活習慣を続けると、将来的に病気(脳卒中や心筋梗塞)になる危険性がどれだけか高まる恐れがあるだけのことです。
 よって、医者本来の生活習慣病に関する対処法は、生活習慣改善のカウンセリングに止めるべきで、薬を処方してはいけないのです。処方するとすれば、例えば、時々血圧が急上昇した(これは自覚出来ます)ときに限って飲む薬を出すだけにすべきです。
 しかし、これでは1人ひとりの患者の指導にたいそうな時間が掛かって保険点数も上がりませんし、生活習慣が改善されれば検査数値が基準値内に納まってしまって患者が来なくなります。そうなると、医者は食っていけません。
 そこで、カウンセリングなどという面倒な指導はそこそこにして、患者の方も“楽して検査数値を基準値内に納めたがっている”のだから(そのように洗脳されているのですが)、検査数値を基準値内に即効的に納めることができる薬を処方し続けるのです。
 このように医者は毒を盛り、患者は苦しめられるという、何ともならない日本の医療制度ですが、そうなってしまった経緯については、かわいそうな日本のお医者さん の記事をご覧ください。

 さて、日本人の適正血圧は、その昔「年齢プラス90」と言われていました。
 20歳なら110、40歳なら130、60歳なら150です。この計算式は高齢者にも適用され、80歳なら170です。よって、高血圧症とされる患者数はわずかなものでした。
 それが、従前は基準値が160であったものを2000年に140と改定され、更に2004年には老人以外は130に改定されました。この改定は、どう考えたって医師会と製薬会社が結託した“患者の大量生産”以外の何物でもありません。
 その昔、40歳の適正血圧であった130が、今では基準値いっぱいいっぱいの扱いにされてしまい、その昔、老人の適正血圧(70歳160、80歳170)であったのが、皆、基準を大きくオーバーしてしまったのだからです。
 “血圧が160、170ともなると、これはいかにも高すぎる。やはりこれは高血圧だ。”と、誰しも考えるようになってしまった今日です。これも、洗脳されているからです。

 「適正血圧は年齢プラス90」が正しいことを説明しましょう。
 (もっとも、これは文明社会のことでして、毎日よく動き、過食しない狩猟採集民にあっては、老いも若きも皆、血圧は110程度のものですし、文明社会にあっても、類似した生活をしている方は、それに近いものとなりますが、ここでは、それを除外します。)
 「適正血圧は年齢プラス90」には、ちゃんとした根拠があります。
 戦後暫くしてから、米国フラミンガム市で50年以上の長期にわたって疫学調査が行われました。一人ひとりの血圧を50年以上もの間、記録を取り続け、その血圧がどのように変化していくかを調べたものです。
 その結果、生存者の血圧変化の平均は、概ね「年齢プラス80~90」になっているのです。さらに、血圧の高低は個人差がありますから、調査対象を4群(高い、やや高い、普通、低い)に分けて見てみると、高いグループにあっては80歳で血圧は200を超えるのですが、それでもピンピンしており、85歳まではちゃんと生きているのです。
 なお、この調査は、85歳で終わっているようでして、このグループが90歳まで生きたかどうかは分かりませんが、若いときから血圧が高い方にあっては、年を取ってから血圧が200を超えてもどってことないを示しています。
(フラミンガム市の疫学調査の詳細は、年をとったら血圧は高くてよい[吉岡英介さんのHP]をご覧ください。この段落はその要旨です。)(このHPはその後閉じられました) 

 次に、ヨーロッパ高齢者高血圧研究会の調査、これは既に記事にしたところですが、高齢者にとっては、むしろ血圧が高いほど死亡率が低い、血圧が180ぐらいまでは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はない、という結果が出ています。
(2013.5.6補記:フィンランドで、75歳から85歳までの降圧剤を飲まない521人の経過を見た調査では、80歳以上のグループでは血圧が180以上の人たちの生存率が最も高く、140を切った人たちの生存率はガクンと下がっています。)
 こうしたことから、冒頭で書きましたイタリア人のお医者さんは「血圧150、健康」と診断されたのです。なお、テレビに登場したご婦人は80歳ぐらいでしたから、もっと血圧が高くてもいいくらいです。
 もう一つ既報ですが、岡本裕さんというお医者さんは、長く脳外科専門医をなさっておられた経験から、「血圧が常時200を超えるほどでなければ、血圧と脳出血の相関はない」という印象をお持ちです。→この段落の詳細は「 おいしい高血圧患者(その3) 」をご覧ください。

(2013.12.12挿入)
 どの程度血圧が高くても安心できるか、その指標として「基準値」があるのですが、様々な指標は、「本来の基準値<健康な人の95%が入る範囲>」となっています。
 ところが、血圧、コレステロール、中性脂肪については、その「基準値」は恣意的に低く抑えられているのが現状です。そこで、これらの指標について「本来の基準値」を男女・年齢別に算出する必要があり、それを行われたのが、東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一氏で、これは当大学のHPに載っています。(追記:その後、本来の基準値はHPから削除されてしまいました。)
 そのあたりの概要を次の記事で紹介させていただきました。その中で、血圧、コレステロール、中性脂肪の「本来の基準値」<男女・年齢別>を表にしていますので、一度ご覧ください。たいていの方は「本来の基準値」の範囲内に納まることでしょうね。
 例えば、男(50-54歳)155、(60-64歳)164、女(50-54歳)151、(60-64歳)159 と、かなり高い基準値になっています。
 → 健康診断の“検査”は“病人”を作り出すだけのもの 
(2014.5.6挿入)
 日本人間ドック学会が4月4日に“新基準値”の元になるものを発表しました。150万人のドック受診者から算出されたものですが、コレステロール値は素直に出されているようで、東海大学のものと酷似していますが、血圧は“男女差なし、年齢差なしで147”と、かなり低い数値を出しています。これは標本を操作し、捏造されたものと言わざるを得ません。詳細は次の記事をご覧ください。
 → 人間ドック学会の“新基準値”の評価
       (挿入ここまで)

 さて、日本で盛んに処方されている血圧の薬“降圧剤”を飲み続けると、どうなるでしょうか。1980年代に発売されたサイアザイド系利尿剤について、数多くの大規模調査データが幾つかあるようです。これは業界の関係者が知るだけで、一般国民には広報されていなかったようでして、小生も先日知っただけなのですが、次の結論が出ています。
 1 脳卒中による死亡がわずかながら減少する
 2 心筋梗塞による死亡が増える(または、減らない)
 3 寿命が延びることは決してない
 このことは、新潟大学の岡田正彦教授によれば、以後に発売されたどの降圧剤にも一様に認められるとのことです。さらに、教授がおっしゃるには、サイアザイド系利尿剤を長期服用すると、『コレステロール値、中性脂肪値、血糖値が徐々に上がる』ということが、調査の過程で判明したとのことです。すなわち、これらの物質が血液中に増えて血管壁を傷つけ、心筋梗塞を引き起こすというものです。また、薬の効き過ぎによる脳血流の低下などの弊害により、寿命が延びないと考えられると、おっしゃっておられます。
 加えて、降圧剤の服用者には交通事故死が多いとか、鬱病(うつ病)による自殺者が増えるというデータもあるとのこと。

 ところが、降圧剤に効果ありとする報告もあります。
 1997年に60歳以上の約5千人の高血圧患者を対象とした調査で、2年間の降圧剤処方で、上の血圧が平均23下がり、こうして血圧を下げたことにより、脳卒中は42%低下し、心血管死は27%減少した。
 その調査手法が分かりませんから何とも言えませんが、はたして疫学調査の手法が正しく行われていたかどうか疑問です。期間が2年は短すぎますし、降圧剤非投与群との比較はきっとしていないでしょう。また、死亡率は単に全国平均との比較と思われ、そうなると調査対象群の死亡者数が少ないですから、統計上の意味がなくなるからです。少なくとも1桁上の調査対象群とする必要があり、そうした調査を行えば、先に紹介したサイアザイド系利尿剤の大規模調査の結果と一致することでしょう。
 国民に知らされるのは、こうした医師会と製薬会社に都合の良い結果だけであって、いわば捏造されたとも言える調査報告が大きくPRされ、だまされてしまうのです。

 繰り返しになりますが、血圧は個人差があり、年々上がっていくのが正常なのですから、“俺は200歳まで生きるんだ”という人は110歳を超えると血圧は200を超えてしまい降圧剤が必要になるかもしれませんが、そうした方はおみえにならないでしょう。
 高血圧の人は、自分の体が正常に働くよう、心臓が血圧を高くしてくれているのです。それによって、体の隅々まで十分な酸素が供給されるのです。
 
これは、普通の血圧の人でも、運動すれば筋肉が普段よりも酸素を多く要求しますから、血圧が高くなるのと同じことです。
 そして、高血圧状態がすっと続いていても、息苦しくもなく、どってことなければ、心臓は楽々その血圧を維持してくれていることになりますから、何も心配いらないのです。
 体質的に高血圧の方は、生まれつき、あるいはどこかの時点で部分的に血管が細くなっていたり詰まり気味になっていたりして、血流が悪くなっているからでしょう。
 このことは加齢によっても生じます。血管の弾力が落ちてきますし、どれだけかの動脈硬化は避けることができないからです。それでも、心臓は十分に対応してくれ、血圧を上げて全身に必要な酸素を供給するのです。
 酸素を供給するのに必要だから血圧を上げているのに、血圧を下げてしまう降圧剤は、無理に血圧を下げることによる副作用が大き過ぎます。
 今まで体の隅々まで酸素を供給できていたのが、血圧低下によって、それが不十分となりますから、特に、心臓より上部にある頭への血流が細くなるのは必然で、酸素を大量に欲する脳の働きが鈍ることになります。
 めまい、ふらつき、頭がぼーっとする、だるい、頭痛がする、肩がこる、……
 そして、体の上部に止まらず、内臓や筋肉への血流も悪くなりますから、酸素供給が減ってエネルギーの生産が落ち、動きも鈍くなり、それに相当する分を減食すればいいのですが、普段どおりに食べていれば、やがて過栄養となってしまい、『コレステロール値、中性脂肪値、血糖値が徐々に上がる』という結果を招くことになるのです。
 加えて、心臓の筋肉は強く収縮しようと思っても降圧剤で抑え付けられますし、酸素不足にもなりますから、息苦しくもなり、かえって心臓に負担が掛かることにもなります。

 どうでしょうか、何もいいことがない降圧剤なのです。
 最後に、この記事を書く切っ掛けになった経緯を述べさせていただきます。
 それは、小生のおふくろ(94歳)の体調の変化です。
 おふくろは、70歳頃から降圧剤を飲み始め、それによって、年に1、2度めまいに襲われて丸1日寝込むようになり、80歳頃から心臓の疲れが出てきて、救心を飲んだり、その後医者で心臓の貼り薬をもらったりしていました。そして、背中に痛みを感ずるようになり、下呂膏をしょっちゅう貼るようになりました。90歳頃にはコレステロールの薬も処方されましたが、これだけは飲むのを止めさせました。降圧剤以上に毒になる ものですからね。(降圧剤も止めさせようとしたのですが、頑として言うことを聞かず。)
 なお、めまいは薬で治るものではなく、80歳頃から店にある銀杏葉エキスを飲ませることにしたのですが、思いのほか良く効いて、めまいがほとんどしなくなりました。

 しかしながら、おふくろは、加齢による体の弱りもありましょうが、昨秋、畑仕事に精を出しすぎた疲れにより、重いめまいに襲われ、とうとう寝込んでしまい、1ヶ月間、寝たり起きたりの生活を余儀なくされました。
 これは、やはり降圧剤が原因していると思われ、その副作用を消してくれる銀杏葉エキスでもってしても防ぎえなくなってしまっていたのでしょう。
 そして、1か月も外出できなかったですから、お医者さんの薬も底をついてしまいました。めまいの症状が消え、出歩けるようになったおふくろは、お医者さんに行くかと思っていたのですが、どういう訳か全く行かなくなり、それがもう1年近くになるのですが、降圧剤も心臓の貼り薬もなしで済ませています。今、おふくろが飲んでいるのは、従前からの銀杏葉エキスと病中から飲ませるようになった漢方の滋養薬です。
 足の弱りがあって、以前ほど出歩くことはなくなりましたが、体調は前通りに回復しています。そして、驚いたのは、背中の痛みに貼っていた下呂膏を半年ほど前から必要としなくなったことです。加えて、時々の頭痛に鎮痛剤を飲んでいたのですが、これも不要となりました。また、時々訴えていた指先のしびれもなくなりました。
 新たに飲ませるようになった漢方の滋養薬には、こうした効果はあまり期待できないと思われますから、これはやはり降圧剤を飲まなくなったことにより、その副作用が消えてくれたと考えざるを得ないのです。
 こうしたことから、“降圧剤は恐ろしいものだなあ”と、しみじみ感じたところです。

 今、ご自身が、あるいは身内で降圧剤を飲んでおられる方で、血圧が「年齢+90」に納まっておられるのであれば、降圧剤を飲むのを止めることをお勧めします。
 なお、飲まなくなったことによって、何か体調に変化を感じたら、血圧を測定され、ひどい異常値が出たら、そのとき降圧剤をお飲みになればいいでしょう。
 ただし、従前は低い血圧であったのが、最近急に血圧が高くなった方にあっては、降圧剤を止めると再び血圧が急上昇すると思われますので、慎重に対処なさってください。
 血圧急上昇の原因は、過剰なストレスであるのか、脳卒中や心筋梗塞の前触れであるのか、といった原因の特定を急ぐことが肝要でしょう。

 長文となってしまい、また、所々で他の記事へジャンプさせたりして、お手間を取らせて申し訳ありませんでしたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
 いずれにしましても、ヒトは動物ですから、毎日体をよく動かす=そのとき血圧を上げて酸素を全身に供給=それによって健康で長生きできるのです。
 ですから、体が良く動く限り、多少の高血圧は心配に及ばずです。
 第1級の寒波が日本列島を覆っています。閉じこもりがちになりますが、ラジオ体操なり膝屈伸運動なりで体を十分に動かし、血圧を上げ、今日も健康でお過ごしください。

(2013.10.24 追記)
 このブログ記事の中で2番目にアクセスが多く、また、最もコメントが多いのが、この記事です。いかに多くの方が「高血圧」と診断されて心配されているかが推し量られます。
 そこで、重要なことを一つ書き漏らしていましたので、少々補足させていただきます。
 世の中には真面目なお医者さんも多くいらっしゃいます。しかし、そうしたお医者さんであっても、患者さんを前にして“血圧が150を超えているか。でも大丈夫、薬はいらない。”と、ダイレクトに話をしたとすると、その後にその患者さんがもし万一脳出血でもして大変なことになり医療過誤で訴えられたら、敗訴は間違いなしとなりますので、“血圧が高い。降圧剤をお飲みになった方がいいですよ。”と言わざるを得ないのです。
 いくら信用のおけるお医者さんであっても、こうした立場に置かされていることをよく頭において、お医者さんと対応なさってください。

 ついでで恐縮ですが、このことを含めて「降圧剤問題」に関する基本的な解説をされておられるサイトがありますので、紹介させていただきます。
 なお、そのサイト名は、「武田邦彦(中部大学)」で、武田氏は当大学教授、専門は資源材料工学(原子力関連)ですが、幅広い人脈のもとに医療の本質や裏側もよくご存知な方で、言っておられることは信用が置けます。
 2013.10.21 降圧剤ディオバンのデータねつ造になぜ11億円も使ったのか?
  http://takedanet.com/2013/10/post_e0e5.html <この記事は今はアクセスできなくなっています>(音声が主体で、記事はお話の要約になっています。)

 その中で、批判的に言っておられるのが、次の言葉です。
 「食事や軽い運動では誰も儲からない。国民を高血圧にして降圧剤で儲けるのが一番良い。」 そうなってしまったのは、文部科学省の責任が大きい。
 詳細は、URLをクリックしてご覧になったください。

(2013.11.5 追記)
 昨日、あまりにも血圧が高いので心配という方から相談がありました。
  56歳女性 身長151cm 体重63~4kg
  自宅で測って常時150~160台、最近は180~190
  心配で病院へ行き測定してもらったら230超
  薬をもらい飲むも、1週間高いまま
  再度病院へ行き、投薬追加 2日後から150~130台
  医者は、ずっと降圧剤を飲み続けるしかないだろう、とおっしゃいます。
  はたして降圧剤を飲み続けてよいものでしょうか。
  なお、LDLは200を超えます。

 これに対して、次のとおりお話させていただきました。
  何よりもメタボ解消が重要でしょうね。
  ゆっくり少しずつ体重を減らす努力を。年5kg減が目標。
  LDLの本来の基準値は50代後半は192で心配ない。ダイエットで確実に下がる。
  メタボでLDLが多いと、コレステロールの行き場がなく血管壁に沈着し、
  それでもって高血圧を引き起こす可能性がある。
  白衣性高血圧でもなさそうで、データは通常の血圧を示していると考えられる。
  高血圧の体質と思われるが、230超はちょっと異常と言えましょう。
  
動脈のどこかで詰まりがある可能性があり、
  万一それが剥がれると心筋梗塞、脳梗塞を引き起こす恐れあり。
  人間ドッグなり、病院なりで一度精密検査を受けられたほうがよいでしょう。
  降圧剤で血圧を抑え続けても動脈の詰まりが解消されることはなく、
  血流不足で特に脳が酸素不足になり、何ひとついいことはないですからね。

(備考:高血圧に関する記事は、「減塩する必要はない」ことなど、他にも幾つか投稿していますので、左サイドバーのカテゴリー「高血圧」をクリックして参考になさってください。また、高血圧は動脈硬化との関係が深く、脂質異常症と密接な関連がありますので、カテゴリー「脂質異常症」もご覧になってください。)

(2014.4.18追記)
 高血圧によい安全な漢方薬はないか、とのお尋ねが、このブログを見て、数多く寄せられています。
 また、その中には、不条理のこの世の中ですから、メタボ健診で引っかかると何かと不利になり、血圧の数値が高くても安心と知っていても、現行の基準値以下に抑え込まねはならない事情を抱えた方も多いです。
 当店では、そうした方も含めてお客様におすすめし、皆さんに喜ばれているのが漢方新薬の丹参(たんじん)製剤です。小生の知るかぎり、現在5メーカーあります。
 それを下記ページの文末で紹介させていただきましたので、ご入用な方は漢方薬局やネットでお求めなさってください。
  血管を大掃除しませんか。動脈硬化を予防し、高血圧を解消。

(2014.11.4追記)
 長文を最後までお読みいただき、お疲れ様でした。もう一度読み直したいという方は、別立てホームページでどれだけか簡潔にまとめましたので、よろしかったら下記をクリックしてご覧ください。
  生涯現役をサポート:三宅薬品のHP 健康情報 高血圧のコーナー 

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59 コメント

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質問です (血圧高い)
2013-04-22 19:57:43
ここに書いていることは何を根拠あるのですか?

医者が言っているとかなりに違うのですか

高血圧なると脳、心臓が将来やられるって聞きます

どっちなのですか?
ご返事:質問です(血圧が高い) (薬屋のおやじ)
2013-04-23 17:47:50
本稿の根拠は、文中で、ベテランの医師の臨床経験(出版された本)を示させていただいております。
また、カテゴリー「高血圧(6本の記事)」で根拠を示したものを要点のみ記した部分もあります。

医者が言うことを信じてよいかどうかは、カテゴリー「医者と患者、医療制度の問題点」に8本の記事がありますから、それを参考にして、ご自身でご判断ください。

「高血圧となると脳・心臓が将来やられる」ということを大抵の医者は言います。
これも、本稿の中で、岡本裕医師が心配ないと言っておられます。
恐いのは、降圧剤による副作用です。降圧剤を飲まないことによる血管障害の危険度を1とすれば、降圧剤を飲むことによる血流悪化に伴う疾病の危険度は100といったところでしょう。これは薬屋稼業をするなかで感じていることですが。

医療のみならず、政府が盛んに啓蒙していること、例えば原発の安全性、地球温暖化、東海地震の危険性、これら皆、ウソです。
何ごとも騙されてはなりません。自分で調べて何が正しいか判断するしかないです。
迷ったら、正しいと言われていることの真逆が正しいと思ったほうが良いでしょうね。
例えば、朝、食欲がない場合、「朝食抜きは体にいいか悪いか」どちらが正しいか。政府は「1日3食きちんと摂りなさい」と言っているから、「朝食を抜こう」。これが正解なのです。
Unknown (質問です。)
2013-08-08 15:39:08
遅レスですが失礼します。
血圧が年齢プラス90以上の場合は降圧剤は飲んだほうがいいのでしょうか?
またやめる場合は徐々にやめたほうがいいのでしょうか?
飲んだほうがいい場合があるとしたらどのような場合があるのでしょうか?
Re.質問です。 (薬屋のおやじ)
2013-08-08 16:48:11
一般論としては、降圧剤は飲んじゃダメ、飲んでいるのならスパッと止める、飲んだほうがいい場合いってあるのかな?ということになります。
自覚症状があって、これはおかしい、血圧を測ったら200をはるかに越えている、といった場合、これは血管が詰まりかけている恐れがありますから、降圧剤どころではありません。
お答えありがとうございます。 (Unknown)
2013-08-08 17:18:42
つまり降圧剤はどのような場合も飲まないほうがいい。
血圧が200を超えた場合は降圧剤ではなくほかの治療を受けるべきということでしょうか?
母が55歳で薬を飲む前は180、飲んでいる今は140ほどなのですが今すぐにスパッとやめるのが最善なのでしょうか。7年ほど飲んでいるようです。
58歳、血圧180の方 (薬屋のおやじ)
2013-08-08 18:28:46
本稿で紹介しましたように、岡本裕医師は200までは問題ないと言っておられますから、スパッと止めていいでしょう。
ただし、他に病気がないか、という問題は考慮に入れねばなりませんが。
そして、生活習慣がどうなっているか、という問題が別にあります。
飽食し、体を動かさないとなると、動脈硬化が進み、それに連れて血流を確保しようと心臓が無理をして更に血圧を上げようとします。
少なくとも腹八分、そして適度な運動が求められます。
なお、当店では、それが出来ないという方には、末梢血流を良くする健康食品(西欧では医薬品扱い)の「銀杏葉エキス製剤」又は動脈の血流を良くする「丹参(たんじん)製剤」あるいはその両方をお飲みになるようお勧めしています。ともに血流改善に大変効果的で血管症も改善し、イキイキ元気にしてくれます。
「銀杏葉エキス」は、このブログのサイドバーのブックマークに「銀杏葉の百科事典」で紹介しています。お求めなさるには、そのブログのリンクの最初に全国取扱店を紹介しています。「丹参製剤」については漢方薬局ならたいてい置いておられますので、電話帳などでお調べください。
白衣血圧症? (ピーチ)
2013-10-03 23:58:00
52歳女性ですが、フルタイムの仕事を持っているので職場の健診を毎年、受けることが義務になっています。2年前までは血圧も他項目もひっかかることはなかったのですが、昨年から健診請負業者が変わり、血圧が検査項目の最初に来ました。階段を3階まで駆け上がってすぐに測定したせいか、142/90が出て、「あら、高いわね、もう1回」と言われたら、次は150/100に上がる始末。以降、検査と言われると高く出てしまい、医者は「降圧剤」を勧める大合唱!
自宅で測定すると相変わらず110~120/60~70ですし、他の項目はすべて正常なので、降圧剤の服用など全く考えていないのですが、職場の健診がトラウマになってきました。練習ではいつも成功するのに、本番では失敗してしまうアスリートみたいです。
どうすれば本番で成功、つまり、公に血圧が正常値であることを示せるでしょうか? アドバイスをいただければ幸いです。
Re.ピーチ様:白衣性高血圧 (薬屋のおやじ)
2013-10-04 08:37:31
何を言わん、小生も白衣性高血圧です。貴女と全く同様の数値になってしまいます。
近年では、十数年前の薬屋の許可、2年前の資格の取得の2回しか検診を受けていないのですが、2回ともそうなりました。
若い頃も同様でしたが、40代以降は、検診で緊張することもなく、一時的に治りました。
それがまたぶり返したのです。この2回の検診は、「精神障害者でないとの証明」を医師から受けるもので、医者にかかったことのない小生ですから、果たしてすんなり証明してもらえるかと不安があり、医師が直接測定されたものですから、血圧がピーンと上がったのです。
さて、対処法ですが、小生が40代になって血圧測定するとき、看護婦さんに「女性に手を取られると緊張しちゃって血圧がピーンと上がっちゃうんですよ」と冗談を言って精神を安定させました。これは効果がありました。
でも貴女は女性。これは参考にならないでしょう。
方法としては、測定前に、恥をさらして「私は白衣性高血圧なの。いやになっちゃう。何かいい方法ありません?」と、測定される方に話しかけられ、「いつもはこうだし、前回の検診ではこうなっちゃたし…、もう嫌!」と、しゃべりまくって時間稼ぎすれば、少しは緊張感がほぐれ、また、測定者が何か良いアドバイスをしてくださるかもしれません。
測定者がにっこり微笑んでくれれば、貴女の緊張感がどれだけかほぐれるのではないでしょうか。
たいして参考になりませんが、何か開き直りの方法を自分で見つけるしかないと思います。
成功を祈ります。
Unknown (Unknown)
2013-10-19 11:14:56
三十代女性
血圧を下げる薬を医者に処方され毎日服用
副作用により毎日の気分は悪く、飲むのを勝手に止めてしまった。
その結果三十代にして脳の血管が切れ倒れる。命は何とか助かるが、右半身麻痺となり生涯車イスでの生活を余儀なくされる。
現在は五十代。あのとき勝手な判断をしていなければ。と後悔されている。

私の友人です。
こういうかたもいますので、素人判断は恐いのではないかと思います。
30歳代の脳出血 (薬屋のおやじ)
2013-10-19 12:18:41
30歳代で脳出血とはお気の毒なことです。
クモ膜下でしょうか、何か特殊な要因があったのではないでしょうか。
単に高血圧が原因しての脳出血は、脳外科ベテランの岡本裕医師がおっしゃっておられるように、血圧が常時200を超えるような場合で、それも中高年です。
ですから、お友達の脳出血は、降圧剤を止めたこととは因果関係がないように思われます。
医師の診断によって、脳の血管のどこそこに特殊な異常が認められ、降圧剤を飲み続けけなければ脳出血を起こす危険性がある、と告知されていたのであれば、お友達も勝手に飲むのを止めるようなことはきっとなさらなかったことでしょう。
小生には以上のように思われます。

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