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春の土用がやってきました。食事の内容も変えたほうが良いです。

2017年04月16日 | 漢方五季の食養

春の土用がやってきました。食事の内容も変えたほうが良いです。

 24節気の穀雨(4月20日頃)の3日ほど前に春の土用に入り、立夏(5月5日頃)の前日までの18日間程度が春の土用です。春と夏の季節の変わり目です。
 2017年は、4月16日~5月4日までが春の土用となります。
 この時期、野山は新緑で覆われだし、春本番がやってきたと感ずるのですが、ゴールデンウイークには暑さを感ずるほどの日がありますから、やはり、季節の変わり目と捉えるべきでしょう。特に農作業においては、この時期に夏野菜の苗の植え付けが集中的に行われ、好天であればたっぷりと汗をかくことが多いです。でも、雨が降れば気温がグンと下がり、こ寒い日もあります。

 漢方の世界では、季節の変わり目である土用は、春夏秋冬を問わず、脾(ひ)の季節です。五臓(肝、心、脾、肺、腎)のうちの脾で、これは、脾臓を意味するものではなくて、「消化吸収の要となり、水分代謝を調節する役割を担う働き」を指します。強いて臓器に当てはめれば「膵臓」となりますが、その膵臓は脾臓の隣にあり、近代になってから細かく臓器を命名する中で、本来は「脾臓」と命名すべきものを「膵臓」としてしまったのでしょう。なお、脾に密接に関係する臓器(腑=胆、小腸、胃、大腸、膀胱)は胃ですから、脾は胃と捉えていただいても良いです。

 春の土用は、体感する寒暑の差が激しく、「消化吸収・水分代謝」に気を付けなければならない季節となります。
 なお、年に4回訪れる土用の時期は、農作業において土を掘り返すことが多くなり、土中の湿気を浴びて、水分代謝を難しくすることにもなります。
 こうしたことからも、土用は、脾の季節になっているのです。

 季節の変わり目、つまり土用に体調を崩しやすいのは、脾が担っている「消化吸収・水分代謝」が円滑に行われないからです。
 その原因の一つとして、春は本来なら少食・断食の季節なのですが、その春に飽食したがために脾や胃が弱っているところへ、暖かくなり活動的となって食欲が増し、脾や胃に負担がかかり過ぎたことが挙げられます。
 よって、消化に負担がかかるものを避け、湿気を取り除くことが第一になります。つまり、食べ物は良く噛んで食べ、体を動かし、ほどほどに汗をかき、水分補給は控えめにせねばなりません。

 脾の働きを良くするための食べ物はとなると、これは、年中言えることですが、第一に、この時期の旬のものを優先して食べることです。
 特に、大自然が育んでくれた天然の野草、山菜は、あれこれ少しずつ食べたいものです。各種ミネラルをはじめ有用な物がぎっしり詰まっています。ただし、灰汁(あく)の強いものが多く、同じものを一度に大量に食べるのは控えねばなりません。

 脾が欲しがるものは、甘味です。でも、砂糖をなめるのは禁物。使っても粗製糖を少々です。ほのかな甘味のあるものをメインにしたいです。ご飯(米)も甘味食材です。良く噛めば甘味が感じられますよね。
 でも、甘味が強すぎると腎を痛めますから、腎が求める塩味を少々足しこみます。これに、辛味を添えれば、より良くなります。なお、苦味は、ほどほどであれば気にすることはありません。
そして、春に必要であった酸味は、脾(特に胃)に負担をかけますから控えめにする必要があります。甘夏や夏みかんを食べるのは、これで終わりにしたいです。
 
でも、うちの甘夏が豊作なときには、今年がそうですが、まだまだ残っていて、酸度が随分と落ちるものの、十分に酸っぱいです。ここは、重曹でも振りかけて酸味を消さなくてはいかんかなあ?と思ったりするのですが、まあ、そこまで神経質になる必要はなく、丸々1個は多すぎるので、半分食べて残りを翌日に食べれば、それでよし、です。
 
 今回も五味(ごみ)を登場させましたが、これは日本料理の調理法の基本になっています。隠し味と呼ばれるもので、甘い料理や菓子には塩味を少々足し込み、ピリッとするワサビ、ショウガなどがさりげなく添えられています。
 こうすれば、砂糖をあまり使わなくても甘味が引き立ち、とても美味しい料理が出来上がるのです。味覚が鋭敏であれば自然に臓器が欲しがる味を求め、それを美味しく感ずることになるのです。 
 前回と同様に、春の土用には、こうした調理法を頭において、食事を作っていただけると、体全体の臓器のバランスを整えることができます。
 土用の三味は、<主:甘味、従:塩味、添:辛味>です。
 なお、力仕事を毎日行い、ご飯をもう1杯おかわりしたい方は、おかずにキムチでもいかがでしょうか。
これで土用の三味が調います。ところで、キムチに多少の酸味がありますが、酸味ゼロでは臓器のバランスも崩れますから、少しはあってよいです。

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