薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報にはあまりにも嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

新型コロナ対策は免疫力つまり自然治癒力を高めるに尽きる

2020年04月24日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

新型コロナ対策は免疫力つまり自然治癒力を高めるに尽きる
(2021.3.6一部追記)

 風邪、インフルエンザ、新型コロナ、これらは皆、けっこう類似したウイルスが原因しています。引いて(つまり感染して発症)しまったら、ウイルスによりまた人により症状にどれだけか違いがありますが、風邪の諸症状が出る、というものです。
 これらに対する治療薬があるかといえば、「ない」のです。いやインフルエンザには抗ウイルス薬があるじゃないかと言われる方もおみえでしょうが、これはインフルエンザウイルスの増殖をある程度抑える効果しかなく、決してウイルスを殺してはくれません。初期(まだ体内でどれだけもウイルスが増えていない)に使ってはじめてどれだけか効果が期待できるだけで、高熱が出てうなっている状態となってからではもうなんともなりません。
 体内で増殖したウイルスを殺すのには、唯一、自分の体に備わった免疫力つまり自然治癒力に頼るしかないのです。自然治癒力が大きいか小さいかによって、ウイルスに感染しても無症状で済んだり、“風邪かな?”で終わってしまったり、最悪の場合は肺炎を併発して死に至ったりするのです。
 よって、風邪であろうとインフルエンザであろうと新型コロナであろうと、罹る人は罹るのであり、罹らない人は罹らないのです。

 大雑把に捉えると、日本で毎年、冬場に普通の風邪に罹る人(発症し医師の診察を受けた者)は1千万人で死亡者は1千人(致死率は0.01%)、インフルエンザに罹る人(同)は1千万人で死亡者は1万人(致死率は0.1%)です。そして、感染すれど全然発病しなかったり、“風邪かな?”で終わってしまう人はその数倍はいます。つまり日本人の過半が感染しているのです。
 さて、問題の新型コロナ。まずは最悪のケースを想定することとします。
 今回の新型コロナの感染力はインフルエンザと同じかそれ以上と言われていますから、行動規制を一切取らなかったら、今頃は新型コロナに罹った人は1千万人にはなっているでしょう。そして、致死率はインフルエンザより一桁上の1%で死亡者は10万人、感染すれど全然発病しなかったり、“風邪かな?”で終わってしまった人は数千万人はいるという計算になります。
 インフルエンザは暖かくなると感染力が急激に弱まり、暑く感じる日が続くようになると消滅してしまうのが普通ですし、旧型コロナ(風邪の2割程度の原因ウイルス)も毎年冬場に流行りますが同じ傾向をたどるようです。でも、新型コロナはしぶとい。南半球でも流行っていますから、暑くなってもそう簡単には消滅しそうにないです。
 こうなると、全国津々浦々“3密”だの営業自粛だのと行動規制していても、じわりじわりといつまでも感染は拡大し続け、あらかたの日本人が感染するまで新型コロナは収束しないことになります。(今夏にいったん収束したように見えたとしても、今冬に再び勢力を盛り返すでしょうし、翌年以降も同様に。)

 ここで、世界に目を転じてみましょう。
 ヨーロッパでは新型コロナ感染が急激に拡大しだしたとき、ドイツのメルケル首相は放置しておいたら国民の6、7割が感染するだろうと言いました。(6、7割は妥当な線でしょうね、インフルエンザがそうですから) そして、日本よりもかなり厳しい行動規制をかけましたが、感染者は現在15万に迫っています。
 こうした行動規制の効果が発揮できるのは先進国だけでしょう。例えば、少し遅れて感染が広がり出したブラジル(感染者は現在5万人に迫っています)では、州知事や市長が取り始めた商店営業中止などの感染防止策に対して、ボルソナロ大統領が猛反対し、「新型コロナはちょっとした風邪にすぎない」「なぜ学校を閉鎖しなければならないのか」「仕事に戻って経済を回そう」と声を荒げ、感染拡大を「60%から70%の国民が感染することでブラジルに免疫がつく」から、これをよしとし、あげくの果てに「私たちは皆、どうせ死ぬのだ」とまで言い放ちました。ブラジルでは保健衛生施策の権限は地方にあるようで、大統領のこの発言は無視されているようですが、“3密”状態の大規模なスラム街が広がっていますから、行動規制の効果はどれだけも期待できないでしょう。
 中東やアフリカ諸国となると、極端に保健衛生が悪い所が多いですし、難民キャンプともなるとひどい“3密”状態ですから手が付けられません。
 こうしたことからすると、ウイルスは世界中を駆け巡りますから、行動規制をしなかった国々で蔓延し、せっかく鎮圧した先進国へ再上陸し、行動規制してみても元の木阿弥に、ということになりましょう。半分鎖国状態にして水際作戦を展開しても、無症状者がすり抜けるでしょうからなんとも防ぎようがないです。

 こうした世界情勢にかんがみると、結論はただ一つ。
 先進国、開発途上国、内乱状態にある国などなど世界中全部が全部、全人類が新型コロナに感染して、全人類が免疫力を持つしか新型コロナに勝てない。(いったん感染すればウイルスに対する抗体ができ、基本的に二度と同じウイルス疾患に罹らない。)
 つまりブラジルの大統領の言うことが正論となりましょう。先進各国の現在の施策は単なる悪足掻きにすぎない、となります。
 そして、難民キャンプが置かれている国や内乱状態にある国がまず最初にほぼ全員が感染して新型コロナ禍から脱し、次に開発途上国が立ち直り、そんな頃には資本主義を採っている先進各国は経済崩壊してしまっている、という事態に至るでしょう。
 そうしたなかで唯一残る大国は特殊な資本主義体制(負債を抱えて倒産するしかない企業であっても国策で支え得る。よって連鎖倒産はない。)を採っている中国だけとなりましょう。こうしたことから、陰謀説がすぐ出てくるのですが、わからんことは皆、陰謀だとしてしまえば、簡単に説明できてしまいますから、万人が認める確たる証拠がないかぎり、説はあくまで説に過ぎず、陰謀説なるものはすべて信用が置けないものです。

 ところで、100年前のスペインかぜ(その当時の新型インフルエンザ)、これは3年間かけて全人類が感染したと考えていいほどに強烈なもので致死率も高かったのですが、新型コロナは、はたしてそこまでの広がりをみせるかどうか、です。
 新型コロナはまだ流行り始めたばかりですから何とも言えないですが、感染拡大速度は若干遅い感がします。遅ければ安心できるかと言えば、その逆で、遅ければ3年では済まず、一巡するまで5年も6年もかかってしまい、かえって厄介です。

 ここまで、最悪のケースを想定して話をしてきましたが、もう一つ厄介なことがあります。スペインかぜのときは若者や働き盛りの世代がバタバタと死にましたが、年寄りはどれだけも死にませんでした。これは、何十年も前に流行ったインフルエンザと型が似ていたのでしょう。それに感染していた当時の若者が抗体を得ていて、その抗体を何十年も保持し続け、天命を待っているところでスペインかぜがやってきた。よって、年寄りたちには“俺はどってことない!”と相成ったのですが、今回の新型コロナはその逆で、若者や働き盛りの世代はほとんどがどってことない(加えて、インフルエンザにメチャ弱い20歳未満は“へでもない”)のですが、年寄りはバタバタと肺炎で死んでいっています。
 こうなると、年寄りの政治力がめっぽう強いお国柄のどこかの国にあっては、“俺は死にとうねえ、何とかせえ!”という年寄りの悪足掻きを政府は無視できず、感染症病床をしっかり確保し、人工呼吸器をしっかり備え、重篤な肺炎を起こした年寄りを延々と生かし続けるという、いかにも無駄な治療に医療機関は全力を注ぐことになります。
 こうしたことから新型コロナの重篤な患者は小出しにして重篤患者治療がパンクしないよう、つまり医療崩壊しないような施策を政府は打つことになります。現在展開されている政府の施策は、そのための“3密”であり営業自粛である、というしかないです。
 加えて、医療崩壊してしまうと、真っ先に医者が責められますから、医者も患者は小出しで送られてくるのを強く望みます。医者の権限がとにかく強いお国柄のようでもありますから、政府はやはりここでも“3密”と営業自粛の一点張りとなります。

 唯一の救いは、先に言いましたように「インフルにメチャ弱い20歳未満は“へでもない”」ということでして、政治力が弱い子育て世代は放っておかれても「新型コロナ恐るるに足らず」となりましょう。
 もっとも、この世代は経済基盤が脆弱ですから、“3密”と営業自粛が続くと「食うにも困る」という悲惨な状態に留め置かれる方々がどんどん出てきます。現在のコロナ騒動が長引けば長引くほどに経済問題が顕著に現れてきて、子育て世代は体は潰れなくても心が潰れて逝ってしまうことになりかねません。
 やっぱり政治力が弱い世代は最大の被害者となりそうな雲行きです。

 じゃあ、どうしたらいいか。正直言って祈るしかないですね、新型コロナがこうした最悪の事態を引き起こすウイルスではないことを。夏になればウイルスの力が弱まり、感染しても重篤にならず、単なる夏風邪で済んでしまうように。そして、皆が夏のうちにウイルス感染してしまい、今冬は、寒くなって元気を取り戻したウイルスに対抗する抗体をちゃんと持ち備えている、という状態に皆がなることを。

 いずれにしても、油断ならない新型コロナウイルスです。いくら“3密”と営業自粛をしていても防ぎようがないウイルスである感がします。完全防御の医療関係者がバタバタと感染しているのですから。その大きな原因として、人から人への直接的な飛沫感染よりも、物を介しての感染が大きいようです。病院内でパソコンだの器具だの書類だの共有して使うものに触ってウイルスを掌(てのひら)にくっ付け、その掌を知らず知らず目、鼻、口へやり、ウイルスが粘膜に入り込んで感染してしまう、といったところのようです。
 我々一般人も、それと一緒で、「絶対に掌を目、鼻、口に持っていかない」という習慣を身に付け、食べ物を口にするときは必ず手をきれいに洗ってからにする、これが一番ということになりましょう。なお、消毒液がなかなか手に入りませんから、手は石鹸で洗うしかないですが、このとき、亀の子タワシを使うといいです。掌同士を擦り合わせるより何倍も除去効果がありますからね。
 ここで、申し添えておきますが、アルコール消毒液は考えものです。毎日何度も使うと、酒が飲めない方はまず皮膚アレルギーを引き起こします。そうなると、通常は掌からはウイルスは体内侵入しないのですが、荒れた掌からウイルスが侵入してしまうのです。なお、掌以外の皮膚はとても薄いのですが、皮膚常在菌がヒトと共生しており、その常在菌が侵入者(ウイルス)を殺してくれます。よって、掌はゴシゴシ洗ってもいいのですが、手の甲はやさしく洗い流す程度にしておかないと危険です。

 冒頭で「自分の体に備わった免疫力つまり自然治癒力に頼るしかないのです」と言っておきながら、このことについてやっと触れる状態になりました。遅くなって申し訳ないです。
 まずは免疫の仕組み、これを理解していただきたいと思います。これは次の過去記事をご覧ください。風邪もインフルエンザも新型コロナも全く同じでです。
 風邪・インフルエンザ大研究:生体防御反応を正しく理解して対ウイルス戦争に勝とう!

 この中でも書きましたが、食養生に関しては、第1に「飽食しないこと」、第2に「免疫系の水際を担うマクロファージは砂糖に弱く、甘い物をたくさん取るとウイルスを殺す力が激減するから避けること」、第3に「免疫系で最も重要な胸腺の機能維持に欠かせない亜鉛やセレンなどの微量ミネラルを補給すること」が重要になります。
(2021.3.6追記)
 ここにあげた3つの対処法の他に「腸内環境改善」があることを忘れていました。新型コロナウイルスに対しては、ことのほかこれが重要になってきます。
 コロナ感染予防はやはり腸内環境改善が一番、わけても酪酸菌がものを言う
(追記ここまで)
 飽食がなぜいけないかと言いますと、「三大栄養素である炭水化物、脂肪、たんぱく質はいまだヒトの代替食糧であるからして消化に随分とエネルギーを消耗し、免疫系の働きを阻害する」というものです。野菜と植物系発酵食品だけ摂っていれば、腸内細菌が消化してくれますからエネルギー損失はほとんどなく、有り余ったエネルギーは免疫系にまわされ、免疫力がぐーんとアップするというものです。でも、いきなりそうすると(特に生野菜は)体を壊し、免疫力もがた落ちになりますから、通常人は「煮物野菜、味噌汁、納豆、漬物をメインに据えて腹八分」がベストということになります。
 この段落で言ったことにビックリなさる方が大半でしょうが、その解説は次の過去記事で行っています。めちゃ長文ですがお時間がありましたらご覧ください。
 ヒトも野菜も本来の栄養を取っていない、この事実に驚愕!

 ここで、当店のコマーシャルとなりますが、亜鉛やセレンなどの微量ミネラルは日本人の場合は不足気味で、インフルエンザに対抗できる免疫力を付けるには「亜鉛、セレン、カルシウム、マグネシウム」が特に重要と言われており、新型コロナ対策としても、これらを全部含んだ総合ミネラル剤を1日所要量の5割補給するようお客様にお勧めしています。
 これについても参考となる過去記事を下に掲げておきます。
 あなたは新型栄養失調ではありませんか。ビタミン・ミネラル不足がこわい。

 そして、体温を高めに維持していないと免疫力が発揮できないですから、低体温(冷え症など)の方には、漢方でいう「脾」の働きを良くする薬用人参の類を毎日お飲みになるようお勧めしています。「脾」とは脾臓を指すのではなく、消化吸収の要を意味し、臓器で言えば「胃」に相当します。大ざっぱに言えば「胃を温めてあげる」ということになります。
 ですから、冷たいものは絶対飲んじゃダメ、アイスクリームを食べるなんてもってのほか、のどが乾いたら白湯を飲め、です。こうして体温を高めに維持することが新型コロナ対策として重要なことになります。
 加えて、胃が温まると「ホッとした気分」になります。ストレス社会にあって、今の時期は年度替わりでストレスが強まる上に、新型コロナの過剰なストレスが上乗せされています。かくもストレスが溜まると免疫力もグーンと下がりますから、ストレスを抜く意味でも「胃を温める」ことはとても重要です。

 最後にストレス軽減策。新型コロナに関することは“3猿”「見ざる、聞かざる、言わざる」を押し通し、「新聞を見ない、テレビニュースを聞かない、コロナのことは言わない」に取り組むことです。恐怖感を煽るだけでろくなことがないですからね。
 それらに代えて「楽しいこと、面白いこと、ワクワクすること」に注意を向けましょう。家の中でも何か見つかるでしょうが、一年で一番いい季節ですから、外へ出てこれらを探せばいくらでも見つかるはずです。それをオーバーに喜べばいいんです。
 また、不安でなかなか寝付けない方は、今日あった「楽しかったこと、面白かったこと、ワクワクしたこと」探しを繰り返していると、知らぬうちに眠り込んで熟睡し、朝起きたら「ニコニコ元気」な自分になっていることにビックリなさることでしょう。そして、朝日を浴びながら軽くラジオ体操の真似事でもすれば、心はパーッと明るく爽やかになってきますよ。

 ここで、まとめ。皆さん、自分の心と体を守るのは自分でしかできません。自分で考え、自分で自然治癒力を高め、自分で自分の心を高めるしかないのです。今般の新型コロナにそうして取り組めば、貴重ないい財産を得たことになり、将来の苦難にも十分に太刀打ちできるようになりましょう。あなたの心身に苦難に対する“抗体”ができるのです。この“抗体”は一生消えることがありませんからね。今が“抗体”づくりのチャンスなのです! 

 もう一つ「心をパーッと明るく爽やかにする」参考記事を下に貼り付けておきます。お時間がありましたら、ごゆっくりご覧ください。
 「幸せホルモン」セロトニンと「睡眠ホルモン」メラトニンを十分に出す生活習慣を

 長々とここまで綴ってきましたが、少しでも読者の皆様の参考になれば幸いです。

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子供には免疫力がある新型コロナ(三宅薬品・生涯現役新聞N0.303)

2020年04月20日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.303:2020年4月25日発行

表題:子供には免疫力がある新型コロナ

副題:さほど心配する必要がなくなってきたウイルスです

(表面)↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。裏面も同様です。

(裏面)瓦版のボヤキ

 手応えしだした自然農法

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新型コロナウイルスの基礎知識&応用解析

2020年04月13日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

新型コロナウイルスの基礎知識&応用解析
(2020年4月13日投稿、12月13日追記挿入)

 新型コロナウイルス(正式名称:SARSコロナウイルス-2 略称:SARS-CoV-2)、これに起因して発症する急性呼吸器疾患(COVID-19)が、世界的流行(パンデミック)であるとみなせる、と3月11日にWHOテドロス事務局長が表明した。
 ここのところ新型コロナウイルスが全世界で急拡大し、感染者数が4月13日現在で184万超となった。日本においても感染は急拡大し、7000人を超えた。

 といった非常に緊迫した情勢として我々に伝わってくる新型コロナであるが、こうした騒ぎは今回だけのことではなく、過去に何度もあり、近い例では2009年の新型インフルエンザ騒動がある。ウイルスに限って言えば、近代史上一番有名なのは1918~20年のスペインかぜであり、それより死者数はうんと少なくなるが、香港かぜであったりソ連かぜであったりする。ここに挙げた例は皆、インフルエンザウイルスが原因しており、流行性感冒と言われた。
 今回の新型コロナはインフルとは全く別種のウイルスではあるが、単なる感冒あるいは普通感冒と呼ばれる、いわゆる「かぜ」の2割程度は、コロナウイルス4種類が原因しており、新種としては2003年のSARS(サーズ)、2012年のMERS(マーズ)につぐ3番目の新種である。
 新型コロナがこの先どの程度拡大するかは未知数だが、感染性がインフル並み(いやそれ以上)に強いであろうと言われていることからして、新旧コロナ・インフル全部を流行性感冒と呼んでいいのではなかろうか。単なる感冒だって、冬場には流行(はや)るときは流行るのであり、流行するのであるからして。よって、新型コロナは流行性感冒の一種「武漢かぜ」だ、でいいのではなかろうか。

 まず、ウイルスもいろいろあれど、コロナウイルスってなんなのか、その基本をごく簡単に説明しよう。ウイルスはものすごい種類があるが、7群に分けられる。これは脊椎動物が魚類から哺乳類まで6種類あるのと同じようなものと捉えればよかろう。で、コロナウイルスは第4群に属し、そのなかのニドウイルス目コロナウイルス科に分類され、その種類はこれまたものすごく多い。インフルエンザウイルスはというと、こちらは第5群目未帰属オルトミクソウイルス科に分類されるウイルスで、あまり種類は多くない。脊椎動物に例えるなら、爬虫類のワニ目、哺乳類のネコ科、といった違いと捉えていいだろう。
 よって、コロナであれインフルであれ、メチャどう猛なウイルスがいたり、おとなしいウイルスであったりする。ただし、脊椎動物と違って、同じ種のウイルスであっても刻々と姿を変える(変異する)ことが多く、おとなしいウイルスが突如凶暴になることがあるし、その逆もある。2009年の新型インフルは、その初期には普通のウイルスが突如凶暴になったのではないかと恐れられたが、感染が世界中に感染するようになったときに、極めておとなしいウイルスであることがわかり、対策は空振りに終わっている。

 次に感染力の強さ比較であるが、インフルはめっぽう強い。日本では大づかみではあるが毎年1千万人(発症し医師の診察を受けた者)が罹患し、1万人が死ぬと言われる。
 旧型コロナ(いわゆるかぜ)は感染力がインフルより弱いと言われるが、病原性が弱いから罹患しても日常生活にさほど支障はないし、死ぬことはまれであるから、軽く思われていて詳しい研究はなされていないようであって、感染力はインフルとどっこいどっこいかもしれぬ。

 さて、ここで「罹患」「感染」「発症」について、用語の用い方を明確にしておこう。
 「罹患」とは、病気に罹(かか)ることで、発症と同義。「感染」とは、ウイルスの体内侵入ということにしておく。“感染すれど発症せず”ということがあるからだ。いい例がインフルであり、日本では毎年1千万人が罹患(発症し医師の診察を受けた)するが、感染は6、7割つまり7、8千万人はあろうと思われるのである。

 近代史上最大の流行性感冒であったスペインかぜの感染力は毎年のインフルより強かったのではないかと予想される。9割の日本人が感染した、と類推されるデータがある。スペインかぜは、日本では次のとおり3年間にわたって冬場に流行したのである。
  1918-19年 患者 2116万人余 
  1919-20年 患者  241万人余
  1920-21年 患者   22万人余
 患者数は1年ごとに1桁少なくなっている。これはどういうことかというと、初年度に9割の日本人がウイルスに感染し、免疫力を獲得して次年度以降は感染すれど発症せずにすんだ、ということになりはしないか。
 なお、当時の人口(1920年国勢調査)は5596万人余であり、小生の推測からすると、初年度に“感染すれど発症せず”の人は2920万人にのぼり、全感染者の6割が発症しなかった(昔のことだから、単なるかぜとして医者に掛からなかった人を含む)ということになる。(計算式)5596×0.9=5036  5036-2116=2920  2920÷5036=0.58
 ついでながら、今回の新型コロナにしたって、“直ぐには医者に来るな。熱が出たって4日間様子を見よ。”と言われているから、その間に自分が持ち備えた免疫力で自然治癒した人も多かろう。感染経路がたどれないという感染者は、こうした人との濃密接触で感染した可能性が高いと思われる。

 もう一つ、別の面で、スペインかぜは大きな特徴を持っている。世界人口の3分の1が罹患したとも言われる大きな感染力があったのだが、不思議なことにインフルに弱いはずの高齢者がどれだけも死ななかったのである。
 一般論として、“年を食うとかぜを引かなくなる”と言われるが、入れ替わり立ち代わり毎年襲ってくる各種ウイルスにさらされ続けていれば、“このウイルスは50年前とほぼ一緒だ、あのウイルスは70年前のとほぼ一緒だ”といったことになり、そのときに感染したウイルスに対する抗体を持ち備えていて、多少の違いがあってもその抗体でなんとかウイルスをやっつけられるのであろう。
 スペインかぜに関するこのことについては、一説にはその30年前に流行った「ロシアかぜ」でそうした免疫を持っていたという話があるが、もしそれだとすると30歳以上65歳未満の人の説明が付かない。ここのところは、その60数年前に流行ったインフルとの類似性があった、というしかない。
 ついでながら、2009年の新型インフルも高齢者の罹患率は極めて小さかった。

 さて、今般の新型コロナ。スペインかぜと同様な類似性(高齢者罹患率)はあるのかないのか、4月10時点ではまだ標本数が少ないし、濃密接触度合いの年齢差の影響もあるから、明確なことは言えないが、70歳以上(60代半ば以上)の陽性者数に、どれだけかの特徴がある。それを下に示そう。(8か月後の12月9日時点でのデータを追記挿入)

年齢階級  陽性者数 人口(万人) 百万人当たり 最新(2020.12.9) 
     (
4.10時点)(2020.3.1現在) 陽性者数  同左陽性者数
10歳未満   72    979   7.4     369   
10代    137   1113  12.3     805
20代    986   1264  78.0    3098
30代    945   1416  66.7    1785
40代    988   1840  53.7    1237
50代    981   1638  59.9    1266
60代    699   1592  43.9     808
70代    556   1613  34.5     685
80代    297    904  32.9     901
90歳以    75    239  31.4   (80代に含む)

 いかがであろうか。4月10時点では70歳以上の陽性者率が各階級とも類似しており、新型コロナに半分くらいの人が免疫を持っていそうな感じがしないでもないのである。
(勝手な推論)もし60数年前に流行った旧型コロナが今回の新型コロナとほぼ一緒だとすると、その年以前に生まれた者の何割かは免疫力を持っていることになる。上表のうち60代の「43.9人」は、63歳までは50代と同様な率「59.9人」そして64歳以上は70代と同様な率「34.5人」であったとすれば、この推論は正しいこととなる。なぜならば、70代以上の3階級は皆、30人台であるし、50代までは数十人台と、ここで大きな段差が付いているから。
(2020.12.13追記 最新データを比較して追記したところ、濃密接触度合いの年齢差の影響による度合いが大きいように思われ、この推論は破綻した感がする。)

 ところで、20歳未満の2階級の陽性者率が極めて低い。これは前々から分っていたことなんだが、こんなことは前代未聞。
 インフルがそうだが、旧型コロナ(感冒)にしたって、例外なく子どもが一番罹りやすい。それなのに新型コロナは子どもを避けて通る。免疫力が弱いはずの子どもがめったに罹らないという、この不思議。
 ひとつ考えられるのは、小児ワクチン(各種のうちいずれか、あるいは複合して)が新型コロナにたまたまワクチン効果を発揮している、それも20年近く前から使われ始めたものが効いている、ということになりはしないか。
(勝手な推論)もし20年近く前から使われている小児ワクチンが効果を発揮しているとなれば、上表の10代の「12.3人は」、18歳までは10歳未満と同様な率「7.4人」そして19歳のみが20代と同様な率「78.0人」であったとすれば、この推論は正しいことになる。
(2020.12.13追記 最新データを比較して追記したところ、顕著な差はだいぶ縮んだ。ワクチン効果の推論は信ぴょう性が弱まった。)

 以上、とりとめないことを綴りましたが、素人の小生が、無い知恵を絞って、様々な資料から情報整理してみたところです。少しは皆様の参考になれば幸いです。

(4月15日追記)
 高齢者の陽性者率の低さは昔々のコロナかぜによる免疫力、子どもの陽性者率の低さは近年使われ始めた小児ワクチンによる偶然の免疫力と仮定すると、年齢階級別の陽性者率にはっきりとした段差が付くはずである。
 上表の10歳刻みを1歳刻みにして、勝手に推論すると、0~18歳、19~63歳、64歳以上の3グループに分別される。
 厚労省の詳細データが分からないが、もし分かればそれと突合したいものである。
 なお、推論計算は、2日前の記事に小文字で追記挿入した。
(12月13日追記)
 最新データを追記、挿入したのだが、2つの推論が怪しいものとなってしまい、申し訳ない。

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漢方五味で季節毎の健康食(三宅薬品・生涯現役新聞バックナンバーN0.194)

2020年04月10日 | 当店発刊の生涯現役新聞バックナンバー

 毎月25日に発刊しています当店の「生涯現役新聞」ですが、これをブログアップしたのは2014年陽春号からです。それ以前の新聞についても、このブログ読者の方々に少しでも参考になればと、バックナンバーを基本的に毎月10日頃に投稿することにした次第です。ご愛読いただければ幸いです。

当店(三宅薬品)生涯現役新聞バックナンバーN0.:2011年4月25日発行
表題:漢方五味で季節毎の健康食
副題:「春」と「春の土用」で料理の味付けを変えたいものです。

 ↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。

 

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新型コロナウイルス COVID- 19 恐れず侮らず

2020年04月07日 | 風邪・インフルエンザ・コロナ

 この記事は陳腐化しました。あまり参考になりません。そのなかで生きているのは、次のお二方のサイト紹介と、ページ末の韓国情報だけです。
 中部大学教授 武田邦彦教授
  → 武田邦彦(中部大学)
 京都大学 iPS細胞研究所長 山中伸弥教授
  → 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信  
 なお、別途、小生が取りまとめた情報は次のとおりです。ご覧ください。
  → 4月13日 新型コロナウイルスの基礎知識&応用解析

新型コロナウイルス COVIDー19驚くに当たらず。日本では下火になってきました。 恐れず侮らず
(2月18日投稿、20日追記、22日追記、3月5日追記、12日追記)
(3月16日:表題に1文追加し記事追記、19日、21日、25日:最新図表に置換え)
(3月29日:表題修正、追記、最新図表に置換え、3月31日、4月3日~最新図表に随時置換え)
(4月1日:韓国の年代別感染者数・死者数の図を紹介)
(4月5日)記事追記を中断します。

(4月5日追記)
 新型コロナの大騒動には辟易させられているうえに、分からないことが多すぎて、アップアップの状態になり、ついに自分の能力の限界を超えてしまった感がします。
 もう考えたくない。誰かに頼ろう。という気分になった今日。
 幸い、ここのところちょくちょく覗いている2つのサイトがおおいに参考になっています。お二方とも感染症の専門家ではないが、しかしそうであるから、かえって自由な意見が述べられるのだろう、けっこう正しそうな情報を提供していただけます。
 中部大学教授 武田邦彦教授
  → 武田邦彦(中部大学)
 京都大学 iPS細胞研究所長 山中伸弥教授
  → 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
 今のところ、大ざっぱにいって、前者は楽観的、後者は悲観的、といった受け止めをしておられる。ほぼ毎日のように解説されたり、新着情報を提供していただけます。
 これからは、小生もこれをみて自分の行動を判断することとします。
 皆さんも、この2つのサイトを参考になさってはいかがでしょうか。

(3月29日追記)
 継ぎ足しが多くなって見づらくなり申し訳ありません。小生なりの解説をしていますが、とてもいいサイトを見つけました。
 山中伸弥教授(iPS細胞で有名)の個人的な見解をまとめ上げたものです。これもぜひご覧ください。→山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

(2月18日時点)
 日本で大騒ぎになってきた新型コロナウイルスですが、これは日本人に特有の“過敏症症候群”が出たものと思われます。

 “どおってことないだろうに、なに騒いでんだ”といったところです。
 うちは薬屋ですが、使い捨てマスクは滅多に売れないですから、わずかばかりの在庫しかなく、それがある日、突然に何人ものお客様が来店され、あっという間に売り切れてしまい、その後も毎日のようにマスクを求めるお客様がご来店になります。
 今からそんなに慌てなくてもいいのに、です。

 多少ともウイルスのことを知っている同業者、先日開催された製薬会社のセミナーでは誰一人りマスクをせずに受講していました。もっとも一人だけマスクをして来ましたが、小生が“意味のないマスクなんか止めとけよ”と言って、外させてしまいました。
 その翌日、女房が受けた化粧品会社のセミナーでは、ほとんどの人がマスクをしていたとのこと。これは、無知がゆえにマスコミに煽られてのことでしょう。

 まず、ウイルスもいろいろあれど、コロナウイルスってなんなのか、その基本中の基本を知る必要があるのですが、これが正しく報道されていない感がします。
 そのあたりをごく簡単に説明しましょう。ウイルスはものすごい種類があるのですが、7群に分けられます。これは脊椎動物が魚類から哺乳類まで6種類あるのと同じようなものと捉えてください。で、コロナウイルスは第4群に属し、そのなかのニドウイルス目コロナウイルス科に分類され、その種類はこれまたものすごく多いです。インフルエンザウイルスはというと、こちらは第5群目未帰属オルトミクソウイルス科に分類されるウイルスで、あまり種類は多くないです。脊椎動物に例えるなら、爬虫類のワニ、哺乳類のライオン、といった違いと捉えていいでしょう。
 ですから、ウイルスは生息状況が様々になりますから、メチャどう猛なウイルスでも環境が変われば一気に自然消滅する場合も多いです。
 さて、コロナウイルス。冬場に流行る風邪の2割程度はコロナウイルスが原因しています。コロナウイルスは何種類もあるのですが、今回の新型コロナウイルスは、どうやら風邪コロナウイルスと性質が似ていそうです。飛沫感染(※1)して風邪と似た症状を引き起こすのですからね。今流行っている、一方のインフルエンザウイルスは空気感染して風邪の症状と似た症状を引き起こします。もっとも、ウイルス種がほんの少し違っただけで、発病した場合の重症度は大きく違ったりしますが。
 ここで重要なのが、飛沫感染と空気感染では感染力がメチャ違うということです。空気感染のインフルエンザウイルスはほとんど防ぎようがないのですが、飛沫感染のコロナウイルスは空気中を漂うような状態に置かれると、ほどなく死んでしまいますから、容易には感染しないのです。
 毎年、冬場に風邪コロナウイルスが原因する風邪が2割もあるということは、特に密閉された空間では飛沫が直接なり間接的に口に入り込み、侵入するということで感染するのでしょう。今回の新型コロナウイルスも同様でしょうが、ウイルスも様々ですから、風邪コロナウイルスよりも、もうちょっと感染力が強いかもしれません。
後記(3月29日):インフルエンザよりも強い感染力を持つとのこと

 でも、インフルエンザも同様ですが、感染したからといって発病するのはそう多くはないです。体内侵入したウイルスは急激に増殖しますが、免疫力が強い人は早期にウイルスをせん滅してしまい、何も症状が出なかったり、一時のどの違和感がするだけで済んでしまい、ウイルスをばら散くことはないです。そして、その間に抗体を作ってしまい、その後に免疫力が落ちた状態で同じウイルスを吸い込んでも、簡単にウイルスをせん滅してしまい、発病することは二度とないのです。
 インフルエンザが日本で大流行したときは、発病者が1千万人を超えることがありますが、そのとき日本人の過半が感染していると考えられるのですからね。というのは、インフルエンザは空気感染しますから、家族の誰かが発病すれば、家族皆が感染している可能性がとても大きいからです。でも、家族のほとんど
が感染すれど発病せず、です。

 以上のことは一般論でして、今回の新型コロナウイルスは飛沫感染(※1)と言えども、ひょっとしてどれだけかは空気感染に近いかもしれぬ、警戒せねば、と思っていたのですが、経験豊かな呼吸器ウイルス感染症の大御所・根路銘国昭氏(元世界保健機関インフルエンザ・呼吸器ウイルス協力センター長)が「案ずるなかれ、感染力は弱い、3月には収束する」と自信を持って言っておられたのを知り、ホッとしたところです。
 きっと、そういうことになるでしょう。
 根路銘氏のインタビュー記事を下に貼り付けておきます。ご覧ください。
(残念ながら、閲覧期限が過ぎて、もう見られません。)
2月13日配信 コロナ「感染拡大のおそれはとても小さい」大御所がパニックを叱る!
2月14日配信 コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と大御所が断言する理由

(2月20日追記)
 本文中(※1)で、新型コロナウイルスは飛沫感染で、空気感染ではないと書きましたが、2月19日に中国当局は「比較的密閉された環境で長時間、高濃度のエアロゾルにさらされた場合に感染の可能性がある」と、飛沫感染と空気感染の中間のエアロゾル感染することがあることを公式見解で認めました。インフルエンザほどではないが、けっこう感染力がある、ということになります。
(3月29日追記)
 感染力の新たな見解は、従前のものとは異なり、インフルエンザよりも強い感染力があることが判明したようです。詳細は「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」に示されています。

(2月22日追記、その後随時追記)
 小生よりも知識豊富で情報通の武田邦彦氏が、今日から新型コロナウイルスについてブログ発信(音声:当分の間、毎日の予定)されましたので、ご覧ください。
(情勢が刻々と変わりますので、古いものは小文字にしました。)
 2月22日 新型ウイルスを考える1
 その後「8」(2月29日)まで毎日発信されました。全部聞くのは大変ですから「7」「8」の2本だけはお聞きください。その後も続き、3月11日に「新型ウイルス:世界の情勢」が発信されました。
 最新の極論ともいえる3月22日の「新型ウィルス:再開:今年の危険性 」も参考になります。
 新型コロナの基本的な捉え方として、2回にわたり解説があります。
  3月24日 冬のカゼ:コロナ1
  3月25日 冬のカゼ:コロナ2
 なお、武田邦彦氏は、あまりの大騒ぎにうんざりされたようで、今後は1日1万人が感染する事態になるまで投稿しないと言っておみえです。
(4月5日追記)とはいうものの、直ぐに再開されました。

(3月5日追記)
 当店にも毎日数名がマスクを求めて来店がありますが、入荷見込みは全く立っていません。マスクをしないよりしたほうがいいとは言えますが、肝腎な方に渡らない状況になっていますから、問題が大きくなります。WHOの見解に従いたいものです。
3月1日発信テレ朝NEWS WHOが新型コロナのマスク利用に関する指針まとめる

 新型コロナウイルスに2つの型があり、今後変異する可能性もあるとのこと。
<中国の研究チームの発表>
3月5日発信テレ朝NEWS 
新型コロナウイルスに2つの型 感染力に差も

(3月12日追記)
 別立てブログで3月11日に書いたもののうち、関係部分を再掲します。
 …人民網日本語版を毎日見ているが、昨日、習近平さんが湖北省武漢市を訪問し、「現地の感染拡大予防・抑制情勢における好転の兆し。」「予防・抑制の強化を前提に、湖北省・武漢市の企業活動・操業再開について指示を行った。」とある。
 感染者数の推移に関する中国政府の発表は鵜呑みにできないものの、“震源地”へ総書記が乗り込んでの表明だから、はっきりと鎮静化していることが判明してのことだろう。これで、やっと新型コロナも沈静(願わくば消滅)の方向に向かうに違いない。
 中国で下火になれば、日本も同じウイルスだから、同時に下火になるに違いない。新型コロナは、発症の始まりとピークは概ねインフルエンザと同じであり、発症の始まりから数カ月で鎮静化しそうである。種は違うがコロナウイルスが原因する風邪(風邪の10〜15%、流行期35%)だって同じ傾向を示すのだから。

(3月16日:表題に1文追加し記事追記
 厚労省の
発表データに何かいいものがないかと探していたら、今日になって「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向 確定日別人数 確定週別人数」があるのを見つけました。昨日までは厚労省の「新型コロナウイルス感染症について」のサイトhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
を覗いていただけなのですが、これには「累計陽性者数や累計有症状者数、前日との増減」が示されるだけで、過去の経緯(日別・週別)は示されておらず、やたらと詳しい統計データを発表する傾向にある厚労省がどうしたことかと疑念をもっていました。
 
ところが、上に表示したサイトをスクロールしていくと、表が2つ現われ、つ目の表(入退院の状況)のすぐ下にある「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」をクリックすると、確定日別人数 確定週別人数のグラフがまず出てきます。
 
これで、インフルエンザと同様に週別の発生状況(新型コロナは日別までも)がつかめます。(だだし、最新週は日未満の合計となる)<下図1>
 
そして、有症者の原因元(どこで感染したか)を示した図表も示されています。この図は、上の図(医療機関で発覚した日をもって集計)とは違って、感染した日でもって集計されているようです。<下図2>つの表で有症者数が一致しますから、つの図表で週別の人数の違いがあるのは、そうとしか考えられません。) (残念ながら3月26日頃から<下図2>は発表されなくなりました。)
 
これらの統計データからして、日本では「鎮静化の方向へ向かっている」と言えましょう。この傾向が変わらず続くことを祈ります。
 それにしても、マスコミはどうしてこれを報道しないのでしょうね。いたずらに危機感を煽るだけで。ネット民は、厚労省のこのサイトをお気に入りに入れておいて、毎日チェックし、冷静な判断をしましょう。

(3月29日追記)
 3月24日からは、発見された毎日の感染者が約40人から約80人へと倍増しました。また、28日の新たな感染者が200人超えとの速報が入りました。
 3月中旬以上だんだんブレーキが掛かってきたものの、24日から急にアクセルをふかした状態。しばらく毎日100人、200人が続くかもしれませんね。
 ここは、「侮(あなど)らず」でいきたいですね。3密(「密閉」「密集」「密接」の3条件)を避ける行動を取りたいものです。
(3月29日再追記)
 山中伸弥教授の見解によると、新型コロナはインフルエンザよりも感染力が強いとのことです。そうなると、感染者は1日に1万人どころか10万人や場合によっては100万人にもなりましょう。
 もっとも、インフルエンザは毎年1000万人が発症し、死者は1万人(ともに概数)になりますが、これで大騒ぎすることはなく、冷静な判断が求められます。
 ただし、今回の新型コロナがどの程度悪性なのか、これによって判断することになりましょうが、幸いインフルエンザと違って子どもの発症が極めて少ない(子供は感染すれど発症せず)のは大きな救いです。
(4月1日追記)
 韓国における年代別感染者数・死者数のデータが入手できましたので、参考までに<図4>として掲げました。やはり子供の感染は少なく、死者も出ていません。
 なお、韓国では徹底的に検査し、陽性者を拾いまくっていますから、日本よりずっと多い感染者数として統計に上がってくるようです。

(4月7日に図を最新のものに置換え)
<図1>(4月5日18時時点)(注:右図の一番最新のものは週間部分集計)

<図2>(3月23日18時時点)(注:一番最新のものは週間部分集計)
 感染した日でもって週間集計したもの 各クラスターを内数表示(公表終了)


<図3>(4月5日18時時点) 年齢別感染者数比較 

<図4>新型コロナ 韓国における年代別感染者数・死者数

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