薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報には嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

敬老の日にあたって 肉食って健康長寿(三宅薬品・生涯現役新聞N0.259)

2016年08月25日 | 当店毎月発刊の三宅薬品:生涯現役新聞

当店(三宅薬品)発行の生涯現役新聞N0.259:2016年8月25日発行。
表題:敬老の日にあたって 肉食って健康長寿

副題:健康人は60歳から魚を、70歳から肉を少々、体が求めます

(表面) ↓ 画面をクリック。読みにくければもう1回クリック。裏面も同様です。
 

(裏面)瓦版のボヤキ
表題:肉が食いたい

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24節気の食養:処暑から白露まで

2016年08月23日 | 24節気の食養

 季節ごとの食養については、カテゴリー「漢方五季の食養」で五味を中心に解説しました。春夏秋冬の4季そして季節の変わり目の土用(4回)併せて8区分し、その時節折々のポイントを紹介しました。これと一部重複する部分がありますが、もう少し細かくした区分「24節気」ごとの食養について、この一年をかけて、うちで採れる野菜などもおりまぜながら紹介してまいります。皆様方の健康にどれだけかでもお役に立てれば幸いです。

24節気の食養:処暑から白露まで

 立秋の次にやってくる24節気が白露で、毎年8月23日頃(2016年は8月23日)になります。「処」とは、身を隠す、終えるという意味と「次」という意味があります。よって、処暑とは、「暑さもその身を隠そうとし、秋の気配を感じるが、秋でありながら残暑もあり、その暑さが夏に次ぐ」という意味になります。

 8月15日のお盆から1週間が過ぎただけですから、“一頃に比べて早朝は涼しくなった”と感ずるものの、まだまだ残暑厳しい日も訪れます。でも、空気がますます乾いてきますので幾分過ごしやすくなったのを実感できます。
 でも、今年はひどいですね。処暑になっても熱帯夜の連続です。

  「大暑から立秋まで」、「立秋から処暑まで」の記事でも書きましたが、まだまだ暑い日が多いですから、注意点を再々掲します。
 
昼間、暑い盛りに、体の芯を冷やしてくれるスイカがとてもおいしく感じます。でも、冷蔵庫で冷やし過ぎたスイカの食べ過ぎは「冷たい物中毒」の恐れがあり、要注意です。
 そして、快適な冷房も長時間あたると、体が冷えすぎてしまい、様々なトラブルが発生します。その対応策は、前々回の「夏至から小暑」の記事で書きました正しい入浴法や、前回の「小暑から大暑」記事で書きました貼るカイロの利用があります。参考になさってください。(引用ここまで)

 まだまだ残暑厳しい日もありますから、食事が淡白なものになりがちで、スタミナを付けたいです。野菜では立秋以降が旬となるカボチャ、そして今では年中出回っていますが枝豆が栄養価が高いですから、大いに食していただきたいです。
 海産物で、そろそろ旬になる魚、秋刀魚(サンマ)が出回り始めます。小生が子供の頃は秋になれば魚といえばサンマでした。安くて美味しい。これから脂が乗って食べ頃になってくるサンマです。焼いて脂を切って食べる、というのがサンマの食べ方です。
 青背の魚の脂が体にいいからと、脂を切ってしまってはもったいないと考えるのは間違いです。他の油、霜降り牛など四足の脂、てんぷら油などを、昨今はあまりにも摂り過ぎているから、オイルバランスが崩れているのでして、これらをうんと減らし、サンマの脂も切るべきなのです。なんせ現代は戦前の約20倍もの油脂を取っているのですからね。

 中国では、処暑に内臓を取り去ったアヒルを丸ごと野菜と煮込んで食べる風習があります。季節の変化が感じられる時期でもあり、秋の臓器である「肺」を潤し、血を補い、熱を取り去り、弱った脾(胃)を元気にするのが、アヒルとされていることによるものです。
 これでもって
滋養をつけ、夏バテを防止しようという意味もあります。
 前回も書きましたが、「夏負け」と「
夏バテ」の違いについて、もう一度説明しておきましょう。暑さ真っ盛りの時期に体調を崩すのが「夏負け=暑気当たり」で、涼しくなってから体がおかしくなるのを「夏バテ」といい、対処の仕方が大きく違います。
 詳しくは、「何でも“夏バテ”にされては困りもの。暑気当たり=“夏負け”とは区別して対処しましょう。」をご覧ください。

 また、前回にも書きましたが、立秋以降しばらくすれば朝の涼しさを感ずるようになり、体は秋モードに急速に変化してきています。
 秋は、五臓では肺の季節。肺が活動的になります。その肺が好む味が辛味です。詳しくは、「立秋は秋の入り、五味を上手に秋食に取り入れましょう。まずは辛味が重要です。」をご覧ください。
 立秋の頃から本格的に収穫できるようになっているのがピーマンやシシトウで、昔はけっこう辛いものが混じっていました。最近はシシトウの一部にそうしたものが若干ある程度になってしまい、少々残念ですが、辛味のある野菜を大いに食していただきたいです。
 なければ意識的に唐辛子を振っていただきたいですし、この時期、熱いカレーライスを食べるのもいいです。汗をかくほどに熱いカレーライスは、冷えた胃を温めてくれますから、初秋の料理としては効果的です。

 果物では、梨が旬となり、出回り始めます。梨の食味は寒性で、体を冷やしますから、食べすぎには注意したいですが、体を潤してくれますから、この時期の食後のフルーツに梨は最適でしょう。
 また、イチジクが旬となり、出回り始めます。イチジクにはポリフェノールが多く、活性酸素を消してくれ、様々な生活習慣病の予防になります。また、女性ホルモン様成分を含むことから更年期障害にいいですし、食物繊維は不溶性と水溶性の両方ともたっぷり含まれ便秘にいいです。一言で申せば「女性保健薬、それはイチジク」なのです。


 最後に、今回も、うちの自家栽培野菜などの状況をご紹介させていただきます。
 夏野菜も、この時期になると多くが終盤となり、終ったものも多いです。
 キュウリは足が短く、第2弾が終わりかけ、第3弾を収穫中です。
 ナス(白ナス・紫ナス)は足が長いですが、生りが悪くなってきました。紫ナスは頃合を見て枝を大きく切り払い秋ナス仕立てにし、長期収穫を目論見ます。
 
ピーマンは順調に成育し、これから収穫がピークとなります。
 十六豆(十六ササゲ)第2弾が終りかけましたが、第1弾が復活してきました。
 オクラ、ゴーヤは、まだまだ収穫が続きます。
 枝豆は第1弾、第2弾は収穫が終わり、これから第3弾を収穫することになります。
 薬味として、大きく生長した青シソがありますし、ミョウガが取れ続けています。
 時期外れですが、夏大根と夏ニンジンの収穫が続いていますが、今年は出来が悪く、また、大根は虫に葉を食い尽くされ、食用になりそうにないです。

 次回は、「白露」(9月7、8日頃)の食養です。ご期待ください。

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週刊現代7月2日号<糖尿病の薬はもう飲まなくていい>の記事に物申す

2016年08月10日 | メタボ・糖尿病

週刊現代7月2日号<糖尿病の薬はもう飲まなくていい>の記事に物申す

 小生は週刊誌をわざわざ買って読むことはないのですが、当店のお客様で本好きな若い方が参考になればと何冊か貸してくださいました。お客様のお話では、今、何回かのシリーズで週刊現代が“医薬に関して医者にだまされるな”という内容の記事をバンバン書いており、それに対抗して週刊文春も書き始めたとのことです。
 まあ週刊誌であるがゆえに“おもしろおかしく”ハッタリをかませてオーバーな表現をして購読部数を稼ごうとしているだけであるからして、“こんなものは読んでられねえ”となるのですが、お客様がわざわざ持ってきてくださったものだから、むげにもできず、読ませてもらうことにした次第です。
 実は、週刊現代の発行元:講談社から2か月ほど前に電話取材がありました。このブログもお陰さまでだいぶ有名なようで、別の出版社から1年ほど前にも電話取材があり、そのときは記事作成に協力したのですが、今回は、ご希望に添えるような事例で詳細に状況把握しているものはないからとお断りをしたところです。
 そうしたことから、週刊現代がどのようなねらいで記事のシリーズ化を考えているのか分かっていました。そこで、雑誌にざっと目を通し、小生が求めていた統計データの箇所に蛍光ペンを塗り(これはお客様にちゃんと参考になったことを示すため)、その箇所はコピーをとって保存しました。
 ところが、記事の中で、あまりにも目に余る記述が集中して登場したところがあり、これは読者に大きな誤解を生みます。そこで、その部分もコピーし、講談社に“ここはかくかくしかじかで間違っている”と手紙を書こうかと思ったのですが、そんなことをしても無視されるだけだろうから、このブログで批判記事を書いたほうがよかろうと考え、キーボードを叩くことにしました。幾つかの資料の貼り付けがあったりして、かなりの長文となりますが、最後までご覧いただけると幸いです。

 週刊現代のその記事は次のとおりです。それをまず抜粋します。
 週刊現代7月2日号
<糖尿病の薬はもう飲まなくていい>
 新しい基準値の衝撃
…5月20日に出された「お達し」が、医学界を激震させている。日本糖尿病学会と日本老年医学会が共同で発表した「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標について」という文書である。糖尿病かどうかを判断する基準として、広く用いられているのが「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」という物質の血中濃度だ。これまでは、このHbA1cの値が6.5%を超えると「高血糖」とされ、薬を使って血糖値を下げなければならない、というのが常識だった。しかし今回の発表で、すでに糖尿病薬を使っている人については、その管理規準が大きく緩められることになった。…

…’01年からアメリカやカナダで「アコード試験」と呼ばれる大規模な実験が行われました。常にインスリンを投与して血糖値を厳しく管理し、正常の範囲に保っている糖尿病患者グループと、血糖値をあまり気にせず、主に食事療法を受けた患者グループの経過を、長年にわたり比較したのです。3年後、管理グループの死亡率は食事療法グループに比べて22%も高くなっていた。…

 まず前段についての批判をします。
 たしかに日本糖尿病学会は「
高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)」を下表のとおり改訂しました。(糖尿病治療ガイド2016-2017)

 その前の規準はどうなっていたかというと、それは「熊本宣言2013」でして、下表のとおりです。

 もう一つ前の規準となると、2010年7月に現行のHbA1c(JDS値=日本式検査値)を国際標準値(NGSP値)に切り替えたときの下表のもののようです。

 このとき、JDS値でコントロールの「良」評価の値がHbA1c6.5%未満(これはNGSP値で6.9%未満に相当とします)となっていました。
 もう一つの規準が、糖尿病か否かの診断規準「糖尿病型」の判定の一つに用いられるHbA1c(NGSP値)6.5%以上(注:これ一つだけでは糖尿病とは診断されなない)です。この2つの数字が同じですから、小生も初めのうちは混乱しており、週刊現代と同様に“HbA1cの値が6.5%を超えると「高血糖」とされ、薬を使って血糖値を下げなければならない。”と捉えていました。しかし、これは今説明しましたように明らかな誤りです。
 なお、週刊現代にある「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という物質の血中濃度」は、正しくは「ヘモグロビンのうち、ヘモグロビンにブドウ糖が結びついた糖化ヘモグロビンの占める割合」です。

 上に掲げました表を注記を含めて正しく読み解こうと思っても極めて難解であるのですが、今回の発表は、高齢者にとって「強い薬は重症低血糖を起こしやすいから、それを防ぐために目標設定値に幅を持たせ、かつ、下限値を設けた」というものです。
 これによって、治療サイドでどんな変化が現れるでしょうか。
 これは小生の推測ですが、今日使われている大半の薬は「重症低血糖が危惧される薬剤」ですから、最初に掲げた表の最下段「あり」の欄に多くの人が該当し、従前(2つ目の表=熊本宣言2013)の「合併症予防のためのコントロール目標(年齢に関係なく):7.0未満」に対して、新基準値では、カテゴリーⅠの65歳以上75歳未満で認知症もなく自立生活している患者の「コントロール目標:7.5%未満(下限6.5%)」という幅を持った設定は、医師の判断でいかようにも薬を処方できることを意味し、たいていの医師は従前どおりの「7.0未満」を基準にしておいていいじゃないか、となってしまいそうです。
 まあ、せいぜい薬が効きすぎて重症低血糖がどれだけか心配されるから、患者にその点をよく言っておくか、で済んでしまうでしょう。
 また、従前の規準値「治療強化が困難な際の目標」は、新基準値のカテゴリーⅢ(認知症、自立生活低下、並存疾患・機能障害を有する患者)に相当し、ともに、今、説明しました値がそれぞれ1.0ポイント大きくなるだけのことで同じ対応となります。
 ただし、75歳以上のまともな患者(認知症の気もなく、自立生活ができる人)の場合は、0.5ポイントアップした値の設定になりましたから、「いままでの7.0未満は行き過ぎで、7.0%以上にしておく」となり、投薬にブレーキを掛けねばならないでしょうが、このカテゴリーに入る人はそれほど多くはないのではないでしょうか。これと同じ扱いとなる新たに設定されたカテゴリーⅡ(若干の認知、若干の自立性欠如)に区分される対象者もそれほど多くはないのではないでしょうか。
 なお、65歳未満の患者の基準値は従前どおりで、下限設定は設けられておりません。

 ということで、週刊現代が言うところの「糖尿病の薬はもう飲まなくていい」とか「新しい基準値の衝撃」とか「医学界を激震させている」というのは、何とも理解に苦しむところです。
 新基準は、表の下に書き添えてある「加齢に伴って重症低血糖の危険性が高くなることに十分注意する。」ことが唯一のブレーキになっているだけですし、高齢者にあっても「注2)」で「薬物療法の副作用なく達成可能な場合の目標を6.0%未満とすることも許容される」とし、新基準によらず従前の規準の「血糖正常化を目指す際の目標」をそのまま適用することも許されるのです。

 次に後段についての批判をします。
 アメリカとカナダで行われたアコード(ACCORD)試験で、どんな結果が出たかといいますと、「試験開始後3年半の時点の中間解析で、死亡数が強化治療群では257例、標準治療群で203例になり、強化治療群の死亡率は標準治療群に対して明らかに高くなってしまい、これは統計的に有意な値であったがために、試験は中途で終了」というのが事実のようです。
 このアコード試験をもう少し詳しく説明しましょう。
 対象者は2型糖尿病の患者10251人で、
条件は「概ね10年前後糖尿病を患っている、高血圧症・高脂血症・喫煙・肥満そして心臓病のいずれか2つ以上に該当する」というもので、ほぼ同数の2群に分け、年齢、既往歴、体重、BMIなどを極力平均的に配置し、強化治療群と標準治療群で治療効果にどの程度の差が出るか、そのデータを取る
 
強化治療群(5128人)はHbA1cを6.0%未満を目標にコントロール、標準治療群(5123人)はHbA1cを7.0%~7.9%を目標にコントロールしつつ、両群ともに治療を5年間行うことでスタート。平均年齢はともに62.2歳。
 当初の予測では、より強化した血糖コントロールを行なったほうが糖尿病の合併症としての心筋梗塞や脳卒中の発症は減り、死亡リスクも低下するであろうと考えられました。
 ところが、試験開始後3年半の時点の中間解析で、先の死亡率の有意な差でもって危険性が危惧され、試験を中止せざるを得なくなったというものです。
 なお、その時点での強化治療群のHbA1c平均値は8.3%から 6.4%に、標準治療群のHbA1c平均値は8.3%から 7.5%に変化し、概ねコントロール目標に近いものとなっていました。
 参考までに、その解析データの主だったものは次のとおりです。

                         強化治療群       標準治療群
 総死亡数・死亡率             257(5.0%)     203(4.0%)
  うち心血管死亡数・死亡率      135(2.6%)      94(1.8%)
 非致死的心筋梗塞発症数・発症率  186(3.6%)     236(4.6%)
 要治療低血糖発作発症数・発症率  538(10.5%)    179(3.5%)

 これらの死亡率、発症率の差は、全て統計的に有意なもので、特に注目すべきは、要治療低血糖発作発症率が、標準治療群に対して強化治療群は3倍にもなっていることです。逆に、非致死的心筋梗塞発症率は強化治療群のほうが若干少なかったという点にも注目されます。
 ところで、週刊現代は「強化治療群には常にインスリンを投与」と言っていますが、実際には「インスリンを投与する場合もあるが、強い薬(SU剤)を主として使用した」ということですし、週刊現代は「標準治療群は主に食事療法」と言っていますが、実際には「何らかの薬を使用した」ということのようです。

 アコード試験と極めて類似した調査研究、それはアドバンス(ADVANCE)研究というものですが、同時並行的に同じ頃に行われました。
 アドバンス
研究は、グリクラジド(Gliclazide)というSU剤による強化治療の有効性を確認するために、ヨーロッパとアジアを中心に20か国で11140人の2型糖尿病者(平均年齢66歳)が参加して行われた、国際的大規模研究です。
 
強化治療群にはHbA1cを6.5%以下にするという目標が設定され、標準治療群には各地域のガイドラインに沿った治療が行われました。
 5年の観察終了時のHbA1cは、強化治療群6.5%、標準治療群7.3%でした。この数値はアコード試験の結果とほとんど類似しています。
 さて、この試験による
大血管障害と総死亡については、強化治療群と標準治療群の間で有意な差は認められませんでした。また、重症低血糖発作発症数については、アコード試験の半分にも至らなかったものの、強化治療群で2.7%、標準治療群で1.5%で、2倍弱の開きがありました。

 この2つの大規模な調査研究、ともに統計的に有意と言いながらも、死亡率や血管障害率については異なった結果が出ていますから、強化治療が良いか悪いかは何ともいえないでしょうね。ただし、低血糖発作発症率は両調査研究ともに強化治療と標準治療で明らかに差が生じており、むやみに血糖値を下げるのは危険だということははっきりしています。
 この種の調査研究は規模は小さいながら他にもあり、こうした調査研究を踏まえて、今回のガイドライン設定となったことでしょう。

 最後に、週刊現代も正しいことを多く言っていますから申し添えます。糖尿病に関する薬についての記述として次のものがありました。
 「SU
剤(スルホニル尿素剤)は、薬価が安く、最もポピュラーな糖尿病薬。弱っている膵臓に鞭打ってインスリンを無理やり分泌させる。」
 「DDP-4阻害薬は、最も売れている。特徴は、食後血糖値が上がったときだけインスリンを出させる。肥満型の人が飲むと、一気にインスリンが出てしまう。腎機能障害を起こす恐れもある。年間売上1500億円。なお、糖尿病薬は全部で4000億円。」

 近年、医師が処方するのは、こうした強い薬が多いようです。これらは皆、週刊現代の記述=「弱っている膵臓に鞭打ってインスリンを無理やり分泌させる」のですから、そもそも膵臓が弱っている糖尿病患者の膵臓がますます疲弊し、最後にはインスリンが出なくなり、インスリン注射するしかなくなる危険性があります。
 これに比べ、ブドウ糖吸収阻害薬(消化酵素の働きを止める)は、こうした危険性はないものの、多少とも薬の量が多いと消化不良を招き、腹部膨満感・不快感などの副作用がよく現れますし、薬剤の副作用による肝機能障害を起こすこともありますから、安心できるものではなく、むやみに使うものではありません。
 こうしたことから、糖尿病改善におすすめしたいのは、食後過血糖を解消する自然食品
です。血糖値を抑える力が弱くても、副作用がないものを愛飲したいです。
 その2つとは「ヤーコン葉エキス」と「桑葉エキス」です。消化されて出来たブドウ糖をゆっくりゆっくり吸収させる(ただし桑葉は消化酵素の働きを少々止める機能も持つ)だけですから、決して低血糖になることはなく、食後過血糖をほどよく抑えてくれます。なお、「ヤーコン葉エキス」はインスリン様作用があって、その分膵臓からのインスリン分泌が少なくて済み、疲弊した膵臓を休ませてくれる、すぐれものです。
 そして、食養生の仕方次第で糖尿病は薬なしでかなり改善するものです。これについては、過去記事「メタボ・糖尿病からサヨナラする最善の方法 」で詳しく紹介していますのでご覧ください。
 週刊現代が言うところの「糖尿病の薬はもう飲まなくていい」とは、こうした養生法をとることによって可能となるのです。やたらとあおるだけではなく、じゃあどうすりゃいいの?というアドバイスを週刊現代も同時に記事にしていただきたいものです。 

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24節気の食養:立秋から処暑まで

2016年08月07日 | 24節気の食養

 季節ごとの食養については、カテゴリー「漢方五季の食養」で五味を中心に解説しました。春夏秋冬の4季そして季節の変わり目の土用(4回)併せて8区分し、その時節折々のポイントを紹介しました。これと一部重複する部分がありますが、もう少し細かくした区分「24節気」ごとの食養について、この一年をかけて、うちで採れる野菜などもおりまぜながら紹介してまいります。皆様方の健康にどれだけかでもお役に立てれば幸いです。

24節気の食養:立秋から処暑まで

 大暑の次にやってくる24節気が立秋で、毎年8月7日頃(2016年は8月7日)になります。立秋の日は夏至の日に比べて約1時間も日が短くなります。
 でも、立秋の日の気温は概ねピークにあり、岐阜の平年値は次のとおりです。
 平均気温  ピーク(8月1~7日)28.3度  8月8日から28.2度
 最高気温  ピーク(8月4~5日)33.4度  8月6日から33.3度
 最低気温  ピーク(7月31日~8月10日)24.6度  8月11日から24.5度 

 これでは、とても秋が来たという感じはしないのですが、梅雨はとっくに過ぎ、地面が乾いて湿気が減り、湿度がけっこう低くなりますから、蒸し暑さからは随分と開放されます。(もっとも今年は梅雨の戻りがあったり夕立が連続したりで蒸し暑さがひどいですが)
 そして、日が昇るのが夏至に比べて約30分遅くなりますから、早起きの人にはそろそろ秋が来るかと感じられることでしょう。
 立秋から1週間後のお盆(8月15日)の岐阜の最低気温は立秋と同じですが、多くの人が“一頃に比べて早朝は涼しくなった”と感ずるのは、こうしたことからでしょう。
 そうは言っても、日中は猛暑日を記録することが度々あり、暑さ真っ盛りで、立秋以降の挨拶言葉は“残暑お見舞い申し上げます”となりますが、お盆までは真夏と捉えたほうがいいでしょうね。

 「大暑から立秋まで」の記事で書きましたが、立秋以降もしばらくは暑さ真っ盛りの状況にありますから、その時期の注意点を再掲します。
 
昼間、暑い盛りに、体の芯を冷やしてくれるスイカがとてもおいしく感じます。でも、冷蔵庫で冷やし過ぎたスイカの食べ過ぎは「冷たい物中毒」の恐れがあり、要注意です。
 そして、快適な冷房も長時間あたると、体が冷えすぎてしまい、様々なトラブルが発生します。その対応策は、前々回の「夏至から小暑」の記事で書きました正しい入浴法や、前回の「小暑から大暑」記事で書きました貼るカイロの利用があります。参考になさってください。(引用ここまで)

 梅雨後半から立秋過ぎしばらくの間までは蒸し暑さや猛暑で食事が淡白なものになりがちです。よって、スタミナが切れてきます。これも「大暑から立秋まで」で書きましたが、滋養が付く鰻や肉類を時折食べたいものです。

 中国や韓国では、概ね「土用の丑」と同じ頃、その前後10日の日の3回を「三伏」といい、肉料理で滋養をつける習慣があります。3回目の「三伏」は立秋の頃となり、中国では立秋には「とろ火でよく煮込んだ肉や骨付き肉を食べるがよい」とされています。これでもって滋養をつけ、夏バテを防止しようというものです。また、暑い盛りに熱い物を食べるのは、冷えた胃腸を元気にすること、汗をかいて老廃物を排出すること、といった面でも大事なこととされています。
(注)「三伏」とは、正確には次のようになります。夏至から数えて3番目の庚(かのえ)の日から「初伏」が始まり、夏至から4番目の庚の日から「中伏」が始まる。そして、立秋以後の最初の庚の日から「末伏」が始まり、初伏、中伏、末伏の総称が「三伏」となる。初伏と末伏はそれぞれ10日間と日数が決まっているが、中伏の日数は年によって異なる。夏至から立秋までの間に、庚の日が4回ある場合、中伏は10日間、5回ある場合は20日間となり、「三伏」の期間は年によって30日間となったり40日間となったりする。

 ここで、「夏負け」と「夏バテ」の違いについて説明しておきましょう。暑さ真っ盛りの時期に体調を崩すのが「夏負け=暑気当たり」で、涼しくなってから体がおかしくなるのを「夏バテ」といい、対処の仕方が大きく違います。詳しくは、「何でも“夏バテ”にされては困りもの。暑気当たり=“夏負け”とは区別して対処しましょう。」をご覧ください。

 さて、先にも書きましたが立秋以降しばらくすれば朝の涼しさを感ずるようになります。そうなると、体は秋モードに急速に変化していきます。
 秋は、五臓では肺の季節。肺が活動的になります。その肺が好む味が辛味です。詳しくは、「立秋は秋の入り、五味を上手に秋食に取り入れましょう。辛味が重要です。」をご覧ください。
 立秋の頃から本格的に収穫できるようになるのがピーマンやシシトウで、昔はけっこう辛いものが混じっていました。最近はシシトウの一部にそうしたものが若干ある程度になってしまい、少々残念ですが、辛味があるから初秋からの野菜である、と言えるのが本来のピーマンやシシトウです。
 もう一つ、立秋の頃に収穫のピークとなるのがカボチャで、収穫後1週間か10日置くと甘味も増して美味しくなり、この時期にふさわしい野菜です。漢方では、カボチャは「陰陽にかたよらず両者を補益する平補の食品」とされ、体に熱がこもるでもなく、冷やしもしないという、この時期に胃腸にやさしい食品で、栄養価も高く、滋養も付きますから、大いにお召し上がりください。
 他にこの時期に収穫が本格化するものにオクラがあります。オクラに特有のネバネバ物質はペクチンとムチン。胃腸の粘膜を保護し、消化を促し、便秘を解消するといった効果があります。この時期、「冷たい物中毒」で荒れた胃腸
粘膜の修復に効果的でしょう。

 果物では、ぶどうが旬となります。漢方では、ブドウは「血を補い、気を補う作用がある。性は平(体を温めも冷やしもしない)」とあり、これからの時期に最適です。
 また、桃が旬となります。漢方では、桃は「体を潤し、胃腸を整え、血を巡らし、老廃物を排泄する」とあり、性は微温(体を少々温める)で、冷え症の女性には最適な果物となります。

 最後に、今回も、うちの自家栽培野菜などの状況をご紹介させていただきます。
 キュウリは足が短く、第1弾は終っており、第2弾が盛りとなり、後半には第3弾が生りはじめます。
 ナス(白ナス・紫ナス)やピーマンは足が長く、順調に収穫が続きます。
 トマトは例年立秋には終わりますから、8月いっぱい食べたいと思い、遅植えのトマト栽培に何度か挑戦するも毎回花が流れてしまい、今年もだめでしょう。
 十六豆(十六ササゲ)第1弾は終りましたが、復活することがあり、そのままにしてあります。遅植えの第2弾が生りはじめ、お盆には盛りとなります。
 オクラ、ゴーヤは大きく生長しつつあり、まだまだ収穫が続きます。
 カボチャはそろそろ全部を収穫し、長期保存します。

 また、薬味として、大きく生長した青シソがありますし、ミョウガが取れ続けています。
 今年初めて栽培に取り組んだチマサンチュ(韓国では焼き肉にこれを巻いて食べることで有名)はもう終わりで、花が咲き始めます。
 なお、フキは、強い陽射しには弱く、もう終わりです。
 ニラを少々栽培しており、いつでも刈り取って料理に使うことができます。
 時期外れですが、夏大根と夏キャベツそして夏ニンジンの収穫が続いています。
 果物はメロンがあります。毎年失敗続きで出遅れていますが、収穫が始まります。枯れなければの条件付きですが、食べきれないほど収穫できることでしょう。

 次回は、「処暑」(8月23日頃)の食養です。ご期待ください。

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立秋は秋の入り、五味を上手に秋食に取り入れましょう。辛味が重要です。

2016年08月05日 | 漢方五季の食養

立秋は秋の入り、五味を上手に秋食に取り入れましょう。辛味が重要です。

 毎年8月7日頃(2016年は8月7日)に立秋となり、秋に入ります。
 まだまだ夏真っ盛りの感がしますが、季節は秋なのです。
 お盆になれば、ひところの暑さが過ぎ去り、朝晩涼しくなると言いますが、その1週間前から、そのように感じられると考えていただけばよいです。
 あまり体感できないかと思いますが、体の臓器は、これに敏感に反応するのです。
 なお、夜明けと同時に屋外で活動される方であれば、きっと体感できることでしょう。
 現代は、どうしても夜型の生活になり、午前7時ごろに起床する方が多いですから、これでは、とても体感できませんし、臓器もどれだけか鈍感になっていることでしょう。

 中医学(漢方)では、秋は、8月7日頃の立秋から始まり、10月20日頃(霜降の4日ほど前)で終わります。一般的に考えられている秋よりも約1か月も早く始まり、ど真ん中で終わりを告げます。そして、10月21日頃から11月7日頃(立冬の前日)までが、「秋の土用」です。
 朝晩の涼しさが感じられるようになると、体の臓器は秋モードに変わり、その後の冬モードに円滑にチェンジするための態勢作りが行われると考えてよいでしょう。
 その秋モードですが、五臓(肝、心、脾、肺、腎)の中の「肺」が活発に活動します。
 各臓器がそれぞれの季節に対応しており、肺は秋に対応しているのです。
 肺の最も重要な仕事は呼吸でして、体中に十分な酸素を取り入れて、代謝してできた炭酸ガスを吐き出すことです。
 肺が大きく膨らみ、ゆっくり十分に縮むことによって、適正なガス交換ができるのですが、これは、簡単なようで、実はなかなか難しいものです。
 秋には、今述べましたように、肺がそうした活動を活発にしますので、正しい呼吸法を身に付ける良い機会でしょうね。例えば腹式呼吸がそうです。
 なお、腹式呼吸が良いのは、息を吸い込んだときに内臓が加圧されて、内臓内の血液が静脈を通って心臓へスムーズに運ばれるからです。そして、息を吐いたときに内臓が減圧されて、血液が動脈を通って内臓内にスムーズに流れ込みます。こうして、腹式呼吸は血液循環のメインポンプの役割を担ってくれるのです。心臓がメインポンプの役割を担っているのでは決してないのです。お間違えのないように。参考までに、血流のサブポンプは筋肉で、運動したときに筋肉の収縮、弛緩で血流を作り出しています。
 秋も本番となると空が綺麗になり、澄みわたった空気をいっぱい吸い込みたくなりますが、これは、肺の活動が活発になるから、そうした気分にさせられると考えてよいでしょう。この時期、深呼吸することも大切になります。
 しかし、肺の活動が活発になるということは、肺が高ぶることでもあり、朝の冷気を吸い込み過ぎると肺のトラブルの元に生ります。胃に冷たい物を急に入れたのと同じです。
 肺がまだ冬モードになっていませんから、冷気は少しずつ肺を慣らしながら取り込む必要があります。特に、ゼンソクや気管支が弱い方はご注意ください。

 さて、本題の秋食ですが、漢方の世界では、五味に注目します。
 酸味、苦味、甘味、辛味、塩味の5つです。これは、季節(春、夏、土用、秋、冬)と五臓(肝、心、脾、肺、腎)にそれぞれ対応しています。秋は、肺で、辛味です。
 秋には、肺が辛味を求めていると、考えてくださってよいです。
 辛い物をたくさん食べると汗が出るというふうに発散作用があって、体熱を放散しますが、反対に、体の冷えを熱する働きもあります。
 朝の冷気で冷える肺を内から温めると考えてよいでしょう。
 よって、秋には、辛味を第1に持ってくるとよいのです。
 ただし、辛味が強すぎると、肝臓を傷めますから、肝臓を守る酸味を足し込む必要があります。そして、腎臓を守る塩味を添えるとベストです。
 この三味(主・辛味、従・酸味、添・塩味)の組み合わせを知っておいてください。
 これの代表選手がカレーライスです。メインの辛味は誰でもお分かりで、添えられる塩味はルーに十分入っています。足し込みたいのが酸味でして、昔は必ずソースを掛けたものですし、脇に酢が利いた福神漬が乗せてありました。近年は、このどちらも省略される傾向が強いですが、食べて美味しい、この三味の組み合わせですから、健康のためにも実行なさっていただきたいです。なお、ソース・福神漬を省略されるご家庭では、酢漬ラッキョウを添えていただくと良いです。カレー屋さんには、ご自由にお取りくださいとなっているところが多いんじゃないですかね。カレーに良く合いますから。
 4つ目の味である甘味は、この時期は、ほどほどであれば何ら問題ありません。
 秋に気を付けねばならないのが、最後に残った苦味です。
 苦味は肺にダメージを与えます。ビールは控えたいですね。夏は心が苦味を欲しがりましたからよかったのですが、秋となれば駄目です。焼酎に切り替えましょう。

 この秋は、<主・辛味、従・酸味、添・塩味>の三味の組み合わせを意識しながら、甘味で変化を付け、苦味を控えるという調理をしていただければ、季節料理として、ことのほか美味しく食べれますし、健康な食生活ができることにもなります。

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