夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』

2018年05月31日 | 映画(た行)
『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』(原題:Midnight Sun)
監督:スコット・スピアー
出演:ベラ・ソーン,パトリック・シュワルツェネッガー,クイン・シェパード,
   ケン・トレンブレット,スレイカ・マシュー,ロブ・リグル他

TOHOシネマズなんばでフリーパスを使って2本観たあと、
フリーパス鑑賞にこだわるなら、そのまま同館で何か観てもよかったけれど、
いずれもすでに観た作品ばかり。
『レディ・プレイヤー1』はもう一度観てもいいかなと思いつつ、
フリーパス所持期間中にそのチャンスはまたあるかもしれないから、
今日のところは止めておいて、なんばパークスシネマへ移動。

『タイヨウのうた』(2006)のハリウッドリメイク版。
シンガーソングライターのYUIが初主演したオリジナル版から12年も経ったとは。
彼女は結婚と出産、そして離婚を経て、活動を再開しているのですね。
このリメイク版公開のさいに、劇場でトークショーもおこなわれたと聞きました。

リメイク版のヒロイン役は、『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』(2014)に出演していたベラ・ソーン。
相手役はシュワちゃんの息子、パトリック・シュワルツェネッガー。イケメンです。
クリント・イーストウッドの息子よりも好きかも。
私の「好き」なんて、役柄と髪型で大いに変わるのですけれども(笑)。

ケイティはXP(色素性乾皮症)という難病患者。
日光に当たると命にまで危険が及ぶため、日中は外に出ることができない。
母親を幼い頃に亡くし、写真家の父親・ジャックが男手ひとつでずっとケイティを育ててきた。

学校には行けず、家にひきこもるしかない彼女は、
近所の子どもたちから吸血鬼にちがいないなどと噂されてきたが、
唯一彼女の家を訪ねてきたモーガンとは以来親友。
ケイティもモーガンも17歳になり、高校卒業の日に。

いつも夜になるとギターを持って出かけ、
顔なじみの駅員フレッドに断って自作の曲を歌っていたケイティ。
卒業式の後で騒ぐ高校生たちをよそに、その日もひとり駅で歌う。

すると、ケイティの歌声に惹かれてやってきたのはチャーリー。
彼から声をかけられたケイティはびっくり。
なぜなら彼は、ケイティが窓越しに毎日眺めて想いを寄せていた相手だったから。
小学生の頃からずっと好きだった相手に出逢い、嬉しいはずが逃げ帰ってしまう。

モーガンの機転で再会を果たしたふたりはすぐにつきあいはじめるが、
ケイティは自らの病気のことをどうしても打ち明けられず……。

難病でずっと家にいることを強いられているにもかかわらず、
めちゃくちゃ良い子なんですよ、ケイティ。
反抗期なんていっさいなし、それに、父親もスーパー善人。
モーガンがまた可愛いから、チャーリーをとられたりしないのかしらという心配も不要。
水泳部のエースで学校中の人気者チャーリーを狙う美人ゾーイが
これまた意地悪そうなんですけれど、最初にチラリと出てきただけ。
こいつにイケズされるのではという懸念も杞憂に終わりました。

こんなふうに、典型的なお涙頂戴映画なのです。
ケッと思いつつも(笑)、確実に泣かされるんだわ。
音楽絡みだし、泣ける要素ばっかりなんだもん。
はい、泣きましたとも、思いっきり。(^o^)

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『のみとり侍』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の4本目@なんば)

2018年05月30日 | 映画(な行)
『のみとり侍』
監督:鶴橋康夫
出演:阿部寛,寺島しのぶ,豊川悦司,斎藤工,風間杜夫,大竹しのぶ,
   前田敦子,松重豊,伊武雅刀,六平直政,三浦貴大,桂文枝他

前述の『ランペイジ 巨獣大乱闘』の次に。

原作は小松重男の同名短編で、鶴橋康夫監督による艶笑人情時代劇という触れ込み。
R15+指定なんですけれど、血の気の多い男子なら十分興奮できるのでは。
でも、最近の男の子はこの程度ではなんとも思わないんですかね(笑)。
私のひとつ向こうの席に座っていた年輩の男性は、絡みのシーンが映るたび、
恥ずかしそうにうつむいていらっしゃるじゃあないですか。
えーっ、直視でけんかい!? なんとウブ。

時は18世紀後半、十代将軍・徳川家治の治世。
老中・田沼意次(桂文枝)のもとでは賄賂が横行していたものの、
景気は上向きで、人びとは太平を謳歌している。

長岡藩の藩士・小林寛之進(阿部寛)はエリートだがクソ真面目。
長岡藩主・牧野備前守忠精(松重豊)の詠んだ歌を「良寛様の歌のパクリでは」と、
誰もが内心思いながら黙っていたことを正直に口に出してしまう。
怒った藩主は、寛之進を左遷、「猫の蚤とりでもして無様に暮らせ」と言い捨てる。

江戸の貧乏長屋で暮らすこととなった寛之進。
猫の蚤とりとはなんぞや。まるでわからないが、任務は忠実に果たさなければ。
「蚤とり屋」の看板を見つけた寛之進が主の甚兵衛(風間杜夫)を訪ねると、
まさかお侍さんが蚤とりとは、極秘の任務があるにちがいないと
甚兵衛と女将のお鈴(大竹しのぶ)は、勘違い。
快く受け入れられて、寛之進は蚤とりデビューする。

初めての客は、亡き妻に瓜二つのおみね(寺島しのぶ)。
てっきり部屋に猫がいるものと思いきや、
猫の蚤とりとは表向きの言葉で、実態は娼夫。
訳のわからぬままに事は進み、終わってみればおみねから「下手くそだ」のひと言。

傷ついた寛之進が出会ったのは、伊達男・清兵衛(豊川悦司)。
恐妻家の清兵衛は、妻・おちえ(前田敦子)にバレぬように女遊びがしたい。
その手助けと引き換えに、寛之進に女を悦ばす技を伝授すると言い……。

ばかばかしくって嫌いじゃないです。
同監督の『後妻業の女』(2016)よりこっちのほうが私は断然好き。

エリート侍なのに威張ることなく、貧乏長屋での生活にきっちり馴染む。
左遷されたとてふてくされずに、日々の仕事をやり遂げようとする。
わからないことをわからないままにせずに、
ひとつひとつに懸命に取り組む姿は、滑稽ではあるけれど清々しい。

阿部寛のクソ真面目ぶりが笑えて良いです。
斎藤工演じる向かいに住む人の好い青年、
それを診る伊武雅刀演じる医者は、ただのがめつい奴かと思いきやそうじゃない。
藩主はいきなり物わかりのいい人になりすぎだけど(笑)、そこはそこでホロリ。

評判はイマイチなようで、どうも私の好みは、巷の評価と異なることも多いのでした。(^^;

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『ランペイジ 巨獣大乱闘』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の3本目@なんば)

2018年05月29日 | 映画(ら行)
『ランペイジ 巨獣大乱闘』(原題:Rampage)
監督:ブラッド・ペイトン
出演:ドウェイン・ジョンソン,ナオミ・ハリス,マリン・アッカーマン,ジェイク・レイシー,
   ジョー・マンガニエロ,マット・ジェラルド,ジェフリー・ディーン・モーガン他

先々週の土曜日にTOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポートをつくり、
翌日曜日はなんばで何本か観ることに。
前日に外食したわけではないし、早起きも楽々のはずなのに、
家でひとり酒してしまったものだから、若干眠い。
しかし何が何でも8時には家を出てなんばまでたどり着かなければ。

いつも駐めていた堺筋沿いのタイムズよりも
黒門市場東側のタイムズのほうが、休日は1,000円も安いんです。
幸い空きがあったので、そちらに入庫してテクテクと。

面白ければいいんですけどね、同じドウェイン・ジョンソン主演でこの設定、
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』と似すぎでは。
巨大な怪獣が暴れる予告編は『パシフィック・リム:アップライジング』とそっくりだし、
『レディ・プレイヤー1』を思い出したりもして、
同じような作品を同じ時期に公開しすぎ。ついていくのが大変です。
でね、これも面白かったんですけどね。

ゲノム編集による遺伝子操作は地球では禁じられていたが、
クレア・ワイデンとブレット・ワイデン姉弟が経営するエナジン社は、
その遺伝子実験を非合法に宇宙空間でおこなっていた。
ところが、実験中にトラブル発生、ステーションが崩壊する。
研究者ら乗員は全員死亡、ウイルスのみが地球に到達し、
それを浴びた動物たちが巨大化・凶暴化しはじめる。

動物保護区に勤務する霊長類学者のデイビス・オコイエは、
ジョージと名づけた白いゴリラを育て、今では手話を用いて心をかよわす仲。
そのジョージもウイルスに感染し、脱走。

かつてエナジン社に籍を置いていた研究者ケイト・コールドウェルは、
騒ぎを知ってデイビスのもとを訪れる。
ケイトは自分こそがそのウイルスの開発者であると言い、
ジョージを治癒できるのは自分だけだとも主張する。
デイビスとケイトは協力してジョージを救おうとするが、
捜査官ラッセルが現れて、ジョージとともに二人も捕らえられてしまう。

一方、クレアとブレットはウイルスを兵器に利用することを目論んでいるらしく、
感染した動物たちを呼び寄せようと特定の周波でおびき出すのだが……。

この手のパニックものはドウェイン・ジョンソン鉄板です。
どの役も大差ないのが逆に安心感があって良いのです(笑)。
私にとっては、外すことなく面白い。
頭の中を空っぽにして楽しむにはうってつけ。

お決まりだけど、最初は犬猿の仲だったデイビスとラッセルが
途中から信頼できる相棒として進む話も安心。
もちろん笑えて、ホロリとするところもあって、気分よし。
ジョージが本当に愛らしくて、続編があるとしても歓迎します。

“rampage”という単語、私は初めて聞きました。
「暴れ回る」という意味だそうで。覚えたけど、どこで使うねん。
と思ったら、レッドブル主催の「レッドブル・ランペイジ」という競技があるのですね。
確かにマウンテンバイクが暴れとる。観たい〜!

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『ピーターラビット』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の2本目@梅田)

2018年05月28日 | 映画(は行)
『ピーターラビット』(原題:Peter Rabbit)
監督:ウィル・グラック
出演:ローズ・バーン,ドーナル・グリーソン,サム・ニール他
声の出演:ジェームズ・コーデン,マーゴット・ロビー,エリザベス・デビッキ,デイジー・リドリー他

予告編を観ても心が躍らなかったのは事実です。
あまり得意ではないんです、絵本や児童文学をCGと実写で映画化というやつ。
で、『パティントン』(2014)はスルーしたわけですが、
観るものがなくなって観た『パディントン2』(2017)は予想外に面白かった。
それに今回はタダだから、時間さえ合うのなら観ないでおく手はありません。

ピーターラビットは可愛いか知らんけど、ドーナル・グリーソンの顔がどうも苦手。
この人、髭を伸ばしているときの顔のほうが優しいですよね。
髭を剃ってさっぱりした顔はなんだか意地悪そうなんだもん。
ちなみに、ローズ・バーンは2009年度の「最も美しい顔トップ100」は1位に選ばれた人。
そりゃ綺麗だけど、そこまで綺麗やろか。わりと地味じゃないっすか。
そんなことはどうでもいいとして、結論、これも予想外に楽しかった。

イギリスの湖水地方に暮らす陽気なウサギ、ピーター。
いとこのベンジャミン。三つ子の妹であるフロプシー、モプシー、カトンテール。
5匹はいつも一緒にいたずらを企み、楽しい日々を送っている。
画家の優しい女性ビアを母親のように慕うピーターたち。

ただひとつ、厄介なのは、ビアの隣家に住む老人ミスター・マグレガー。
彼は動物を目の敵にし、見つけるや否や殺そうと必死。
それを面白がって、ピーターたちはいつも彼の畑を荒らしていたが、
ある日、運悪く捕まって、パイにされそうになる。
寸前で助けてくれたのはやはりビア。

ミスター・マグレガーの庭にジャケットを忘れてきたピーターは、
性懲りもなく再び侵入を図る。
またしても見つかって、今度こそというとき、
ミスター・マグレガーは心臓発作を起こして息絶える。

目の上のたんこぶがいなくなり、ピーターたちはマグレガー邸でドンチャン騒ぎ。
これで安泰と思いきや、ロンドンからトーマス・マグレガーがやってくる。
ミスター・マグレガーはトーマスの大叔父に当たり、家を相続したらしい。
家を売り払うつもりで来たはずなのに、
ちょうどハロッズで職を失ったばかりのトーマスは、
ビアに恋したのをきっかけにそのまま居着くことになり……。

いろいろと悪趣味なところもあるんです。
ピーターのせいでないとはいえ、目の前で心臓発作を起こしたミスター・マグレガーに、
死んでくれたとばかりに大喜び。
僕が殺したんだぜとピーターは大いばり、仲間も英雄扱い。
ブラックベリーにアレルギーを持つトーマスの口に、
そうとわかっていながらブラックベリーを放り込むシーンなど、
え、アレルギーで死に至るケースだってあるんだから、
教育的にどうなのよと思う箇所がいろいろあります。

それはそれで置いといて、と言っていいとも思わないけれど、
CG+実写の映画に対する期待がほぼなかったため、そこそこ笑えて楽しかった。
そもそも好みの顔じゃなかったドーナル・グリーソン、
意地悪な人で余計イヤな顔に見えていたから、
ちょっといい人になっただけでものすごくいい人に見えてくる(笑)。

私の笑いはあくまで「そこそこ」、でも周囲はめっちゃ笑ってましたよ。
隣のオッサンなんて、そんなにオモロイかと聞きたくなるぐらい。
どの回も大入り満員のようです。

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『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の1本目@梅田)

2018年05月27日 | 映画(か行)
『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
監督:静野孔文,瀬下寛之
声の出演:宮野真守,櫻井孝宏,花澤香菜,杉田智和,梶裕貴,諏訪部順一,
     小野大輔,三宅健太,堀内賢雄,中井和哉,山路和弘他

シネ・リーブル梅田で2本観てから、TOHOシネマズ梅田へ移動。
たぶん通算8回目の1ヶ月フリーパスポートをつくりました。
10月15日にシネマイレージサービスが改変されたら、
フリーパスやポイント鑑賞がしづらくなるかもしれませんから、
貯めたマイルはこうしてとっとと使わなくちゃ。

あ、ポイントにも2年の有効期限が設けられるとのことですが、
劇場で確認したところ、それまでに貯めたポイントは10月15日を起点に2年有効です。
10月15日になった瞬間に2年前の鑑賞ポイントが失効するわけではないので、ご安心を。
TOHOシネマズのHPにもその旨が記載されています。

さて、今回のフリーパス鑑賞1本目はこちら。
てっきり前作の『GODZILLA 怪獣惑星』(2017)もフリーパス鑑賞したのだと思っていたら、
ちゃんとお金払って観てるやん、私。
んまぁ、シネコン上映作品はほぼ網羅しているので、
そのときも観るものがほかになかったのでしょう。
私の興味の度合いに関係なく、やはり「ゴジラ」は毎度混み合っています。

長距離亜空間航行後、2万年後の地球に帰還した人類は、
ハルオが立案したゴジラ討伐作戦を決行、辛うじて成功したはずだった。
ところがその直後、地中深くから真のゴジラというべき、
体高300メートルを超える「ゴジラ・アース」が出現する。
圧倒的破壊力を見せるゴジラ・アースによって、
ハルオたちは吹き飛ばされ、散り散りばらばらに。

自分は死んだ、そう思っていたハルオだが、目覚めると命がある。
ハルオは人類の子孫とされるフツアの民に救われたのだ。
意識を失っている間、ハルオの面倒をみてくれていたらしいフツアの娘を追ううち、
離散した仲間たちと再会を果たす。
フツアの武器にメカゴジラの構成要素「ナノメタル」が使われていると知り、
ナノメタルを利用すれば今度こそゴジラを討伐できるのではと考えるのだが……。

前作よりは登場人物に人間味を感じられますが、
ゴジラ討伐に関しては、なんかもう、ありきたり。
どの程度すごい作戦なのかも私には皆目わからず、途中から睡魔に襲われる。
フリーパス鑑賞の難点は、「タダやから寝ててもええわ」とすぐに思ってしまうこと(笑)。

これって3部作なんですよねぇ。
う~ん、1部と2部を観てしまったからには3本目も観なければ。
そうだ、それこそ貯まったポイントで観ることにしよう!

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