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ITで派遣で働く50代主婦のブログです。仕事のこと、日常のこと、ハラの立つこと、アレコレ綴っています。

それぞれの春

2024-04-06 20:24:48 | Work
去っていく人もいれば入ってくる人もいます。
人が去った分補充もガンガンするので、3月に3人、4月に二人、そしてまた来週から追加でひとり入ってきます。
私は新メンバーのオリエンテーションと、フォロー係なのでバタバタと忙しいです。

3月いっぱいで大ベテランの(前に高知女子のパパ活問題で何度も本ブログに登場した)プロパーH口さんが退職しました。
50歳にして転職です。
1月も終わる頃、こっそりマネージャーから聞かされた時はめちゃめちゃびっくりしました。
H口さんのチームでの役割は大きく、次期リーダー候補でもあり、H口さんがいなくなったらどうなっちゃうの??
と、聞いた時点では思ったんですが、組織ってさぁー結局なんとかなっちまうよね。
H口さんが去り1週間が過ぎましたが、今のところなんの問題もなく過ぎています。

年明けすぐに本人から退職の意向を聞かされたマネージャーは、公になる前に粛々と準備をし、皆が知ることになった頃には体制も変わっていました。
20年も第一線で活躍し、チームの要だっただけに、取引先関係へのインパクトも大きかったようですが、それもすぐに落ち着き、実質、新体制としてのチームのスタートは3月一日から始まり、H口さんの最後の20日間は本当に孤独そうでした。
どれほどの功労者であろうとも、組織って去るものに対しては超ドライなんだなぁーってまざまざと見せつけられた気がしました。

なんで辞めるの?って話ですが、私が思うに、後輩のFさんが昨年チームリーダーに昇格したのが大きく影響していると思います。
ウチの部署にはチームが2つあり、イケメンリーダーが2つのチームのリーダーとして見てたんですが、マネージャー昇格のタイミングで片方のチームのリーダーにFさんが任命され、もう片方はリーダー不在のままマネージャーが兼務する形が取られました。
H口さんがなぜリーダーになれなかったのか、その理由は周囲の後輩達皆が分かってて、
「あぁ・・・マネジメント力ゼロだもんね」ってことなんですが、当の本人からすれば
「後輩がリーダーになって、なんで俺はなれんの??!!」 となりますわな。

もとを辿れば、リーダーにならないかと打診されたのはH口さんが先だったそうです。
そのたびに「残業代がなくなるからやりたくない」「マネジメント好きじゃないから向いてない」「技術者として高みを目指したい」を理由に、鼻にもかけなかったそうです。
リーダーになったFさんも、当初はそんな感じだったそうですが、めちゃめちゃ大きなプロジェクトが舞い込み、マネジメントする側として向き合いたい・・・と、考えが変わり、あれよあれよと管理職への道が開けたのです。

そんな風にFさんがリーダーへの道を努力する中、当のH口さんは
「そうは言っても俺を差し置いてFが先にリーダーとかないっしょ?」
と、たかを括っていたのかもしれません。
しかしながら組織ってやっぱそういうもんじゃん?
年功序列が崩壊してる今、順番通りに出世するわけじゃないもん。

本来なら、今年の春、H口さんはリーダーになるはずでした。
それは一年前、Fさんがリーダーになるタイミングで約束されていたことで、一年間の功績(弱点であるマネジメント力を磨いてくれるのであれば)をジャッジし、特に問題がなければ24年度の春からリーダーにします・・・と、言われていたそうです。
言われていたにも関わらず去る事を選んだH口さんを、会社としては引き止めることもなく見送ったのです。

今にして思えば、昨年の高知女子との仲の良さは、辞めることを頭においての行動だったのかもしれません。
こんな風だとリーダー昇格も危ぶまれるよね・・・と、マネージャーが思っていた矢先の本人からの退職したいとの話だったそうです。

まぁ、H口さんはエンジニアとしての技術は申し分ないのでなんとかなるでしょう。
3月終わりに開いた送別会の最後の挨拶で
「本当にいい会社でした。できることならみんなと一緒に仕事したかったです」と、涙ながらに言っていたH口さんを、妙に白けた感じで見ていた同僚たちの姿が印象的です。
だったら辞めんなよ と、みんな思っただろうなぁ。
勿論私も。
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