今日はジャック・ケルアックの誕生日なのだそうだ。
どこかのFMラジオで、DJがそう言っていた。
1922年に生まれ、1967年に亡くなった、ビートの、伝説的詩人で、小説家。
崇拝する人は多い。僕もその一人である。
そのケルアックの話の後、どんな曲をかけるかな?と思いながら聴いてたのだが、
かかったのはブルース・スプリングスティーンの「サンダー・ロード」だった。
アルバム「明日なき暴走」の中の名曲。素晴らしく良かった。
でもスプリングスティーンって、ビートニクとの因縁が何かあったかな?
いまいち思いつかないのだけれど、スプリングスティーンといえばディラン直系なので、
ケルアックの影響下に、ない・・・・はずはないのだ。
長髪でない髪型もそうだし、きっと小説「オン・ザ・ロード」を読みまくったクチだろう。
でも、どうせならディランをかけても良かった。
ボブ・ディランは1970年代のローリング・サンダー・レヴューのツアーの途中で
ケルアックの墓に立ち寄っている。しかも、アレン・ギンズバーグと共に。
ディランというひとは意外と真面目、というか義理堅い人なのかもしれない。
僕なら誰のお墓に行くだろう?
・・・・・・・・・・・僕が行くのはやっぱ、奈良のお墓だな。それでいいのだと思う。
ケルアックの「オン・ザ・ロード」という小説は、普通の紙ではなく、
ロール・ペーパーに書かれた。・・書く、というか、タイプライターで打たれたのだ。
何故ロールペーパーか?というと、紙を取り換えるときにリズムが乱れるのを
ケルアックが嫌ったから・・・・であるらしい。
だから生原稿はまるで「巻物」みたいだったらしい。この話は有名である。
で、今日のラジオDJが言っていたのだが、
その巻物のような生原稿を再現して「書籍」として発売されたことがあるらしい。
多分アメリカの出版社なのだろう。だってそれ、訳された日本語でそんな本作っても
無意味だもんね。
すごいなあ。そんなの、全然知らなかったよ。
いつか、どこかの古書店で、それの現物を見たいなあ。
買う?・・・・のはちょっと高価そうだし、原文の、英文で読破する自信はない。
それに、その巻物みたいなヤツ、すごく持ちにくくて読みにくそうだ。
だから僕としては、とりあえず現物をこの目で見られたらシアワセである。
無理かもしれないけど。
佐野元春はもしかして、出た時に買って、持ってるかもしれないね。
原文の本、といえば
ガルシア・マルケスの本はスペイン語で書かれてるそうだけど、
それも一度、見てみたいなあ。絶対読めないけどさ。
でも僕はとりあえず、村上春樹の初期長編作品を「原語」である日本語で読めることに感謝しよう。
・・・・・・・・・・・でもそうだ、そういえば「風の歌を聴け」は確か、
いちばん初めは英文タイプライターを使って、英語で書かれたんだった。
春樹さんはそれを自分で翻訳して、作品化したらしいのだ。
だから、少なくともその作品においては「原語」は英語ってことになる?・・・かな?
ややこしいことこの上ない。