小さな灯油ポリタンク、そして石油ファンヒーター。

2024-03-24 18:19:34 | Weblog

寒いのもあともう少しであろう今日この頃。

毎年この季節に灯油を買い過ぎてしまって、一年(半年?)眠らせてしまい、

次の冬に使用して石油ファンヒーターを何台か駄目にしている。馬鹿だ。

いかんいかんと思っていたのだが今年、

トラック乗りの同僚が職場で5リットル・ポリタンクを持っていた。

少量ずつ買えば余らせずに済むし、何よりこのデザイン。

チョロQみたいで、とても可愛らしいではないか。アタマはないが、2頭身みたいな。

それで早速買って来て、さっきこの冬最後であろう「灯油買い」にバイクで行ってきた。

写真の、バイクヘルメットと比較するとこの灯油ポリタンクの大きさがわかると思う。小さい。

昔はこんなもの、なかった。意味もなく部屋に飾っておきたい衝動に駆られる。

灯油の臭いには飽きるから、それはやらないが。

ところで世間の人達は冬、どんな暖房器具を使ってしのいでいるのだろう。

僕は石油ファンヒーターを使う。これがいちばんいい。

これも、僕が子供の頃はなかった。新宿の団地で何を使っていたかはもう、

全然覚えていないけど福山の実家では石油ストーブだったな。

石油ファンヒーターではない、昔ながらの、上にヤカンとか置ける奴。

よかったのだけれど、点火が簡単ではなかった。いちいちマッチを使わなければならない。

そういうのって今思うと、すごく前時代的だな。

マッチなんて見たこともない、という若い人も多くいるだろう。

その前は・・・・「火鉢」とか、「練炭」を使っていた記憶も、かすかにある。

昭和感満載。これこそリアル「前時代」だ。祖母が換気にすごく気を使っていた。

そのころの我々の家は隙間風がすごかったのだけど、それでも。

その後 僕は、19歳になった頃、大阪で初めて一人暮らしを始めた。

初めのひと冬は暖房器具なしで耐えた。

センスの悪い電気ストーブなどを部屋に入れたくなかったのだ。

気に入ったものだけで部屋を埋め尽くしたかった。

極寒の夜は寒くて眠れず、ワンルームの流し台のガス台でお湯を沸かしてしのいだ。

そのうち、アンティークの安い、古い、電気ストーブを骨董屋で買うつもりだったが、

今思うと、そういうのは安全面で問題あったかもしれない。

2年目に観念して、いちばん安物の電気ストーブを買った。アンティークではない。

とにかく安かったのだ。安いだけに安っぽかったので、色だけ自分でペンキで塗りかえた。

でも電気ストーブって・・・あまり暖かくないのよね。火事が怖いし。

一人暮らしを始めて5年くらい経ったころ、父が見かねて、

実家で使っていた石油ファンヒーターを持ってきてくれた。

僕はこの時、生まれて初めて石油ファンヒーターと出会うのだが、新鮮な感動があった。

暖かい。そして、3時間で自動でスイッチが切れるのだ。揺れても消える。火事の心配がない。

石油ストーブ独特の臭いも、暖かで好きだった。

これがあれば冬も怖くないと思った。

その実家では今現在は石油ストーブも石油ファンヒーターもご法度なのだ。

「ご法度」というのは・・・・ここでは、「使ってはいけない」と言う意味。

もともとは「違法」という意味の古語だと思うが。

小さい子供がいて、危険だったから、という理由だったと思うのだが、

家族全員、各部屋で、エアコンの暖房を使っているみたいだ(大家族なのです)。

むむむ。僕は石油ファンヒーターが好きなのだ。

大体において、暖房代もエアコンの方が高いはずだ。

灯油もしかし、驚くほど値上がりした。

近年は18リットルで2千円を超えた。

しかし、この石油ファンヒーターって後年見たら一体、どういう位置付けになっているだろう?

100年後の人達からみたら、どんなものに見えるだろうか?

20世紀後半の1980年代から21世紀初頭に使われた、暖房器具の一種、みたいな。

原油の枯渇によって22世紀には完全に過去の遺物と化した・・・とか。

この時代はまだ、ガソリン自動車が主流であった。驚いたことに、

トラックのほとんどはディーゼル機関であった。

なんてね。

 

 

 

付記

書いた当初はこの日の日記のタイトルは

「小さな灯油缶と石油ファンヒーター」だった。

でもアップした後ふと自分で、・・・・・金属製の物以外は「缶」って呼ばないよな・・・

と思い直し、「石油ポリタンクと石油ファンヒーター」に訂正した。

しかし「石油缶」で検索したらポリエチレン製の「石油ポリタンク」が

大量に表示されたから、もしかして現代は「石油缶」で通じるのかもしれない。

でもやはり、言葉本来の意味は大事にせねば、ということで訂正している。

しかし、「石油缶」という言葉は愛らしくて味があるが、

「石油ポリタンク」だと味も素っ気もない気がしてしまう。 

最近は、缶ジュースも減ったよね。ペットボトルばかりで。

でもそういえば「缶ビール」はペットボトル化していない。

何か理由があるのかもしれない、強度とか。

どちらにせよ僕はビールは缶も瓶も苦手で、基本的に「生ビール」しか飲めないからあんまり

関係ないんだけど。

 

 

 

 

 

 

コメント
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