すべての物が砂に変わり
ガラス管の中をさらさらとすべり落ちる
でも時は
測れるものではないし、切り売りできるものでもない
時はただ、そこにあるのです、
実態のない、ひとつの現象として。
それにしてもここのところの俺ときたら・・もしかして
誰かに何か、試されているのでしょうか?
そんな風に感じるのはただの
自意識過剰でしょうか。
それともこれは壮大な
冗談の続きに過ぎないのでしょうか。
世界中の人間、ひとりひとりの人生が・・・
いや、それだけならまだしも、
そのひとりひとりの
一瞬いっしゅんの可能性によって生まれる「多世界」が。
全部、「仕組まれた喜劇」だったら・・・・なんてね。
・・でも
「全部冗談でしたー」って、プラカード持って、
ヘルメットかぶった奴が物陰から突然現れない、とは
誰にも断言できないのだ。
あ、それで思い出したんだけど、
「”世界が五分前に突然できたものではない”ことを
証明するのは不可能」なんだそうだ。
いや、これ本当。
「世界五分前仮説」というのだそうだけど。
まったく・・・・いろんなこと考える人がいるよな。
俺はそれどころではない、「もぐら叩きゲーム」みたいに
次から次へと頭をもたげるトラブルって奴を、
ピコピコハンマーでなぐりつけるだけで手一杯だ。
・・・・ピコピコハンマー(笑)。
そんなの命中したところで奴等は
ちっともひるみやしないんだけどね。
奴等の親玉は「エントロピー」って奴で、
そいつにとっては初めから、
すべてが「時間の問題」だから、
奴等はただ黙って待ってりゃいいんだ。
そういうのって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺はちょっと悲しいよ。