これは一般的な見方だし、けっこう感傷的でもあるんだけど・・・
”可哀想なシドニー”はやっぱり、
”最悪のグルーピー”、ナンシー・スパンゲンに
連れて行かれちまったんだろうなぁ・・・。
たかだか30年前の事だ。
ロンドン・パンクのメッセージは
「髪を切れ、化粧を落とせ、素面になって自分の頭で考えろ」
っていうものだったハズなのに
シドはドラッグ(しかもヘロイン!)のオーヴァードーズで死んでしまい、
パンクは”混沌そのもの”みたいになってしまった。
俺はずっと前に「シド・アンド・ナンシー」を観たんだけど
最後のシーンが良かったな。
ニューヨーク郊外の
あるはずのない廃墟の、あるはずのないピザ屋
(舞台が大阪だったら間違いなくお好み焼き屋だったなw)
を出たシドを、黒い大きな車に乗った
(死んだはずの)ナンシーが迎えに来る・・。
ちょっとゾッとした。
破滅的なロマンティシズム。
俺が共感し、感情移入するのは
「生き抜くロマンティシズム」、
パンクで言えばつまり
クラッシュでありジョー・ストラマーなのだけれど。
シド・ヴィシャスに憧れたことなんてないのだけれど。
・・・岩佐はシドと同じ21歳でこの世を去ったのだ。
でも岩佐だってポール・シムノンのことばっかり言ってたぜ。
そういえばさ。