映画に関しては昨日の日記を書いた後、
ささやかなシンクロニシティがあった。
昨日はトラックに乗りながら、こないだの日曜日(5月21日)放送分の
ピーターさんのラジオ「バラカンビート」を聞いていたら番組の中で、
「ブレードランナー」の劇中曲が、曲紹介なしでかかった。
あれ???ブレードランナーだ・・・と僕はすぐに気づいた。クロージングのテーマ曲かな。
「ブレードランナー」の映画の曲が現実世界で流れるのはちょっと、奇妙なものだった。
作曲者のヴァンゲリスという人が最近、亡くなったのだ。
そしてそのあと、突然、映画「ブルーズブラザーズ」の話が出て、
劇中でブルーズブラザーズバンドがやっている小粋なブルーズ「シー・コート・ザ・ケィティ」
その原曲であるタージ・マハールの「シー・コート・ザ・ケィティ」
が、かかったのだ。
タージ・マハールのカヴァーだったのか・・・・・・知らなかった。
でも思えばブルーズブラザーズバンドは基本的に、ソウルとブルーズの
リスペクトを基調とした、カヴァーバンドなのだ。
彼らのオリジナル曲はたぶん、ない。もちろん、確信犯的に。
いやしかし、そのタージ・マハールの原曲も、最高にお洒落で良かった。
お洒落で小粋なブルーズ。
ケィティって語感から子猫かと思ってたんだが(子猫はキティだ)、
実はこのケイティは、カンザスとかを走るローカル列車の愛称だったらしい。
コートはキャッチの過去形。
つまり歌詞の大意は、「彼女はローカル列車に乗って去っちまった、俺に残されたのはロバだけだ」、
というようなもの・・・みたい。
猫ならともかく、ロバが残されたのは少し悲しい。
その日の放送は、他にもジャニスの「ミーアンドボビーマッギー」もかかって、
これは僕の思うジャニスの最高傑作なのだが、
歌とギター一本の伴奏から始まって、最高にグルーヴィなバンド演奏のクライマックスで終わる。
最後の方でドラムのリズムパターンが変わることに、今更気付いた。
性急に、ジャニスと一緒に演奏が走る、走る。
こういうのを高速道路を爆走しながら聴く、というのはもう
アタマがぶっ飛びそうなほどのシアワセなのでした。