香港の人達は今、「共産中国」(←台湾と区別するためにあえてそう呼ぶ)
という巨大なブラックホールごときものに吸い込まれないように、
ここが正念場、と踏ん張って抵抗活動をしている。
ハラハラする。・・・・しかし、心から応援したい。
「共産中国」は、民主主義の国ではないのだ。選挙さえ行われない。
そんな国に、誰だって飲み込まれたくない。
民主主義ではない、ということはつまり人民に「人権」すらない、ということになる。
ない・・・とまではいかなかったとしても「人権」は、かなり軽視されるはず。
チベットやウィグル自治区で共産中国がやってることを考えればそれはハッキリわかる。
共産主義や社会主義は「民主主義」ではないのか?といえば、そんなことはないはずだ。
現在の中国は共産主義と帝国主義が合体したもので、それは「ファシズム国家」だ。
ちなみに、シュー・キンペイの地位は今後、揺らぐことがないそうだ。
僕は、ファシズム国家を大声で弾劾する。
そして、民主主義と人権尊重を、全力で支持する。
人権が尊重される世界こそが「平等」であって、
権力者や金持ちだけが優遇される世界は間違っているからだ。
しかし、日本も今現在、そっち(ファシズム国家)に近づきつつある・・・怖い。
ここからは僕の体験を含めた話。
僕は「ばるぼら」というバンドのギタリストとして1998年に、
中国の、上海と北京に、演奏旅行に行ったことがある。
Mレコードの社長O氏に連れて行ってもらったのだ。
その時、北京で、何人か現地の音楽関係者の人と会ったのだが、その中に
香港人の音楽プロデューサーの男がいた。名前は・・・・・忘れてしまった。
彼は、当時日本でもけっこう知られていた中国人女性シンガーソングライター「アイ・ジン」(「愛・人」ではない)
の、マネージャー兼・私生活のパートナーだった。
彼とは、英語で話した。こちらの英語が高校生程度だったので複雑な話は出来なかったが。
香港人の英語は、キングズ・イングリッシュに近いのだなあ、と
思ったのを覚えている。英国領だったところだものね。アイ・カン・ノット、みたいな。
「アイ・ジン」(漢字が中国の漢字なので、ここに表記できない)の「我的1997」という歌は
「私の1997年」という邦題で、日本でもちょっとヒットしていた。
今現在でも「「私の1997年」で検索したら、PVとかがたくさん出てきた。YOUTUBEはエライ。
この歌はフォークっぽい感じの楽曲で、僕は実はラジオで耳にして、気に入っていたのだ。
だからそんな人のマネージャー(兼パートナー)に会えて感動した。
彼女のいろんな話を聞いた。
この「我的1997」は題名からわかるかもしれないが、
1997年の香港の中国への返還を、中国人側の立場で歌ったものだった。
マルハン(というデパート)にいけるから嬉しい、というような他愛ない、素朴な内容だが。
当時の中国人の一般的な感想は、そんなものだっただろう。
でも
その1997年当時は、香港から大勢の人々が国外に逃げ出したのだ。
いや確かに・・・もしも僕だったとしても、そうしたかもしれない。
共産中国に組み込まれる、なんて悪夢だからだ。
その後、返還された香港は「一国二制度」とかいうヤツで、中国本土とは全然違う政治体制で運営されていた。
それがこの20年以上、続いていた。
それがここに来て、ついに
共産中国が香港を飲み込むための動きを始めた。
僕は
民主主義を守って欲しい、と切に願う。すべての人の人権も。
共産中国も、北朝鮮も、どこもかしこも民主化してほしい。
チャイニーズ・デモクラシイ!!!!!!!
パワー・トゥ・ザ・ピープル!!権力は人民に!!!!!!!
あの時出会った香港人の音楽プロデューサーは今頃、どうしているだろう?
とっくに国外へ脱出したか?
それとも、あのデモの人波の中にいるのか?
アイ・ジンは中国本土の人だが、彼女は今も歌っているだろうか。
このこと(香港騒乱)のことを歌にするだろうか?
香港は今、瀬戸際にいる。