拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

アルト笛もポチる

2018-01-19 09:25:18 | 音楽
ポチったソプラノ・リコーダーが翌朝到着。早速、昔好物だったあの曲を吹いてみる。(プレスト。1小節を1拍のように)♭シ|シドシ|ドシド|シドシ|ドシレ|♭ミファ♯ファ|ソ♭ラ♮ラ|♭シシシ|シシシ|シドシラソ|ファーー|♭ミーー|レフェレ|ド♭ミド|♭シ と書くのは容易だがあっという間に指がもつれて撃沈。中学生のときはこれを易々と吹いていた。子供の能力おそるべし。それがどうしてここまでバカになるのだろう(酒のせいだと人は言う)。それでも45年前の気分は格別。そういえば、当時、学校で希望者だけアルト笛(アルト・リコーダー)を購入したんだった。私、授業で必需品と嘘を言って親に買ってもらったんだった。ついでだ、それもポチる(アマゾンがプライム会員のお試し期間を複数回認めるのもうなづける。普通だったら送料を考えて買わないヤツもついついポチってしまう)。そういえばアルト笛は、穴を指で全部ふさいだときの音(ソプラノ・リコーダーならC)がFなんだよな。ってことはF管だ。でも、当時はそのFをファとして習った。で、C(ソプラノだとGの指使い)をドと習った。つまり、移調楽器として扱わず、あくまでC用の指使いで勉強したのだった。コレペティのS先生は、かねがね移調楽器について「なんで移調譜にするのだろう。Cのところをドにすればいいじゃん」とおっしゃていた。私もそうだな、と思う。例えば、クラリネット(B♭管)は、レがCになるのだが、初めからレ(C)をドとして勉強していれば、C用の楽譜でもなんてことはなかったわけだ(まあね、基本的な指使いで出る音をドとしたい意味は分かるんだけど)。

ダス・デカメローネ

2018-01-19 09:06:24 | 言葉
電子書籍のキンドルの端末はホントに便利。外出時にいつも携帯してグリム童話を呼んでいる。グリム童話をドイツ語で読む理由その1。ドイツ語の勉強のため。私、自慢じゃないが、ドイツ語を読むのは苦手(読み書き中心で会話力がつかなかった英語の轍を踏むものかとドイツ語は会話に力点を置いてきた結果。ドイツのゲーテのクラスで、二人一組になってドイツ語の文章を読んで内容をまとめるという課題のとき私と組んだのが当時二十歳くらいだった可愛いが可愛くないスェーデン人のレナって子で、私が最初の方をえっちらおっちら読んでる間に完読して「まだぁ~?」と言われたのがトラウマになっている)。だから、童話あたりがちょうどいい(といっても、これだって馬鹿にしてはいけない。ときどき悪戦苦闘する)。理由その2。キンドルでタダだから(タダ=大好物)。日本でも夏目漱石あたりの青空文庫に収蔵されてるような古いやつはキンドルでもタダだが、そのことはドイツの古典にも言える。これが翻訳ものとなると、翻訳者の著作権があるからタダってワケにはいかない(漱石のドイツ語翻訳も結構な値がついている)。私が、デカメロン(ボッカチョ)の日本語訳を紙の文庫で読んでいるのもそのためだ。デカメロンも原語(イタリア語)ならキンドルでタダ。でもイタリア語で読むのは無理。日本語訳は結構な値段がする(電子書籍は紙の本よりも安いといってもさほど安くない)。それよりも、紙の本の古本があればそっちの方がずっと安い。というわけ。ん?待てよ。ドイツ語訳ならなんとかなるかもしれない。で、キンドルでデカメロンのドイツ語訳(german edition)を探す。おっ、150円のがあった。だけどなー、実はデカメロンはただのエロ小説だと思ったら大間違い(バチがあたる)。ボッカチョという名うての文人が書いたルネサンスの大傑作で、日本語で読んでてもなかなかハード。これがドイツ語となると、そうでなくても難しいドイツ語は苦手だから悪戦苦闘するのは目にみえている。とりあえずグリム童話を完読してから考えよう。ところで、ドイツ語版のデカメロンは「das Decamerone」となっていた。え?「デカメロン」でなくて「デカメローネ」なの?そう言えば、「デカメロン」は「でかいメロン」でも「刑事メロン」でもないと言っておいて、その先(そもそもの意味)への感心がこれまで湧いてこなかったのはどうしたワケだ。おくればせながら調べてみる。これは古代ギリシャ語で「10日物語」という意味であった。で、問題の語尾だが、Wikiのイタリア語のページでは「デカメロン」又は「デカメローネ」とある。元の古代ギリシャ語では「ン」でよいようだし、キンドルのイタリア語版では「ン」。でも「ネ」の方がイタリア語っぽいから「ネ」でドイツに輸入されたのかもしれない。外来語の定冠詞は「das」だ。