土木の工程と人材成長

土木建設の工程管理や組織運営、そして人材成長の話題や雑学を紹介します

アファメーション

2016-11-13 19:32:58 | 人生経営
 ルー・タイス「アファメーション」フォレスト出版、2011.12.14を読む。アファメーションとは、「自分への肯定的な宣言」である。日産のコミットメントは、「公約」で「外部への宣言」となろう。どちらも成果・成長を目指している。

 タイスの「アファメーション」全417頁を読むのに、1週間以上かかった。通常の倍の時間をかけたことになる。それだけ考えさせる本であった。タイスは、コンフォートゾーンを広げよと言う。これまでコンフォートゾーンは固定されているものだと思っていたので、これには驚いた。チクセントミハイのフロー体験の図で言えばフローの上側ということになるのであろう。なるほどである。

 ところで、ビジョンや目標を立てている人は数%に過ぎないと言われるが、コンフォートゾーンを広げられる人も少ないと思う。コンフォートゾーンを広げて成長しようとしている人の話を聞くと、なんらかの成功体験を持っているように思われる。

 ただ、コンフォートゾーンを広げる、あるいはビジョンや目標を立てるということは、現状との差があるわけで、認知的不協和が生じると言う。この気持ち悪さに耐えることができるかどうかではなかろうか。創造も同じで、創造の過程では不確実で不安点な状況に耐えなければならない。研究もしかり。ワクワクするような希望と同時に、自分に解明する力があるか不安が襲ってくる。これを乗り越えた先に栄光があるのだが、約束されているわけではないので、どうしても躊躇してしまう。自分を信じること、自尊心、自己効力感が必要なのであろう。なかなか奥が深いが、見極めを待っていたらいつのことになるかわからない。ここまで来たら、あとは行動が求められるのであろう。さあっ、行動に乾杯!


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