季節の花と言葉の花束

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季節の花「パンジー」

2017-10-08 05:03:40 | 暮らし
名言名句(27)

「せめて我が子に帽子をかぶせ手編みのチョッキを

 着せずにはいられない親がいる 石の仏に」『鈴木 俊』



切なく、胸打たれる短詩です。この詩の題は、「水子供養」。

秋の深まった野道を散策すると、おやっと思うような道端に

地蔵の姿を見ることがあります。

それも小さな子供をかたどった地蔵で、帽子をかぶり手編みの

チョッキを着ていると、ぎゅっと胸が締め付けられるような感

じになります。水子を供養する親の切ない気持ちが惻々と伝わ

って来るのです。しかもやや冷たさの感じられる秋の風を頬に

受けて水子地蔵を見つめていると、この世に生を受けることの

なかった小さな命のはかなさが、切なく悲しく胸を打ちやって

きます。水子にも、いろんな運命があったことでしょう。

自然に流れた水子、事情があって堕ろさなければならなかった

水子など、後者の場合は、男女の愛情が複雑に混ざり合って、

人生の暗い断面があれこれと想像されます。

普通なら、この世に生を受け、立派な大人になって、逆に水子

地蔵に感慨を深くしていたに違いない水子もいたことでしょう。

歳時記

寒露

10月8日頃。および霜降までの期間。

太陽黄径195度。秋分から数えて15日目ごろ。

寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと。 

秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。

この頃になると五穀の収穫もたけなわで、農家では繁忙を

極めます。

露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、

燕などの夏鳥と雁などの冬鳥が交代される時期でもあります。

この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が

多くなります。夜には月も美しく輝いて見えます。寒露の頃に

なったら、空を見上げてみてはいかがでしょう。

これまでと違った、秋の清々しさと趣を感じる空に出会える

はずです。
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10月から咲く花「パンジー」

開花時期は、10/10 ~ 翌 7/10頃。
・ヨーロッパまたはアジア西部原産。
・19世紀以降欧米各国で
 改良が進んでいる。   
 日本へは江戸時代に渡来した。

・菫(すみれ)の園芸品種。
・いろいろな種類がある。
・秋から翌春にかけて長く咲き続け、
 花壇の主役として利用される。
 寒さに強い。
・ポーランドの国花。


・「パンジー」は
 フランス語の「パンセ(考える)」
 という意味で、
 つぼみが下を向く形が、
 人が頭を垂れ物思う姿に
 似ているところから命名。

・パンジーに似た品種に
 「ビオラ」がある。
 花の直径が3~5cm以上のものを
 「パンジー」、
 それより小さいものを
 「ビオラ」と、 
 区分けして呼ぶことがあるそうだ。
 「ビオラ」の名は、
 属名 Viola から。


・別名
 「三色菫」(さんしきすみれ)。
   三色って、黄、紫、黒かな?

・1月9日、2月8日の
 誕生花(パンジー)。
・花言葉は「思慮深い」
    (パンジー)。

(季節の花300より)
















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