おすすめ度 ☆☆☆★
田村由美の人気漫画を菅田将暉主演で実写化した連続テレビドラマ「ミステリと言う勿れ」の劇場版。原作で人気のエピソード「広島編」をもとに、広島の名家・狩集家をめぐる遺産相続事件の顛末を描く。
狩集家の当主が亡くなり、四人の孫に遺産相続の条件として、それぞれに蔵のカギを与えて、蔵の中身をあるべきところに整えることが相続の権利という、へんてこな課題が出される。これ、ほぼ、横溝正史の世界。だが、主人公のキャラクターが、しゃべりまくるヲタクといった感じで、面白い。もじゃもじゃ頭の菅田将暉はまり役。
当主の孫にあたる、汐路、狩集理紀之助(かりあつまり・りきのすけ/町田啓太)、波々壁新音(ははかべ・ねお/萩原利久)、赤峰ゆら(あかみね・ゆら/柴咲コウ)の4人の相続候補者たちと
狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴(くるまざか・あさはる/松下洸平)は、遺言書に書かれた「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、遺産を手にすべく、謎を解いていく。
広島がロケ地であるのが効いている。広島の市内は絵になる場所がたくさんあって良いなと思った。