ひろの映画見たまま

映画にワクワク

韓国映画「ス」

2009-02-28 15:56:29 | 映画
この映画は、劇場で公開されたのだろうか?

「血の骨」の崔洋一監督が韓国で撮った映画だ。

スとは、主人公の殺し屋の名前だ。

彼は、双子の兄弟。

やくざの世界で生まれ、二人は結束して貧しい家庭で育つ。

そんな中、兄がやくざの財源である薬を取ろうとし

逃げるが、たまたまそこにきた弟が捕まってひどい目にあう。

19年ぶりにあった二人だが、兄の目の前で殺される。

兄は弟の復讐を誓い、弟に扮し警察に勤める。

弟には、恋人がいた、それも警察官だ。

この映画のすごいのは、血だ。

復讐のため、やくざを相手にするが、

ほとんど、素手とナイフでやっつける。

警察やヤクザは拳銃を使うが、スは、爆薬は使うが

ほとんど肉体でぶつかる。

ために、ほとんど死んでいて当たり前というほど

やっつけられる。

最後は、お互いあい打ちのようだが、

死んだはずが、生きていて拳銃を撃ったりするからややこしい。

いずれにしろ、血がネバネバしていそう。

ここまでして復讐するかという思いはあるが、それがこの映画だ。

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少年メリケンサック

2009-02-27 20:06:54 | 映画
それほどパンクが嫌いじゃないけど

このテンションにはついていけない。

宮藤官九郎は、今人気抜群とかだが、

あのちょっと弱そうな痩せキャラがあまり好きでない。

前作「真夜中の弥次さん喜多さん」もそうだったが

めった喜劇なんだけど、笑えない。

それに、佐藤浩市はこんな役やるとどうしても鼻に付く。

又、木村祐一のむっつりの怖い顔がきもい。

そんなわけで、宮崎あおいの大奮闘は買うけれど

この映画自体は期待外れ?

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チェンジリング

2009-02-23 18:36:56 | 映画
これは、警察を告発する痛烈な社会派映画だ。

もう一方では、息子を愛する強い女の物語だ。

少年誘拐、虐待、殺害という、恐ろしい犯罪と、

その犯罪を許し、警察に訴えようとする人たちを

精神異常として、病院で隔離しようとした警察の告発映画だ。

アンジェリーナジョリーは、アカデミー賞こそ逃したが、

その演技は、女の強さと、息子を愛し続ける優しさを見事に演じ上げた。

子供の誘拐犯の絞首刑まで見せるリアリティは

一瞬ドキッとさせられるが、そこまで鮮烈な犯罪だ。

そしてこれは、実話に基づいている。

結果は、担当者の罷免と上司の追及へと発展したというが

1928年のロスアンジェルスという

背景を見事に再現して、ドキュメント風だ。

中で、市電と乗用車がクラシックで、懐かしさを呼ぶ。

女性映画であるとともに、社会派映画だ。
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かぞくのひけつ

2009-02-22 10:43:31 | 映画
織田作之助の「夫婦善哉」を彷彿とさせる映画だ。

女にだらしない夫に扮する桂雀々、その妻で

夫の浮気にいつも怒っているが、許してしまう甘い女に秋野暢子。

絶妙の配役に助けられて、新人監督小林聖太郎はいい味を出している。

だが、この映画の主人公は、高校生

好きな女性がいるが、性器の悩みで

ラブホに入っても逃げてしまう。

その性病の薬を扱う薬屋の主を演じるのがテント。

独特のキャラで、怪しげな薬を売りつける

さらに、変な歌を歌い出しこれがこの映画に妙にマッチする。

結局すべてばれて、夫婦は仲直り。

「何で男は女といっしょになろうとするのやろ」と悩む

男は、性器の異常がないことを知り

彼女と仲直り。

ほろ苦い青春物語だ。


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接吻

2009-02-19 17:36:33 | 映画
これは、題名から想像されるような

なまっちょろい恋愛映画ではない。

言ってみれば、ホラー映画ですらある。

主演女優賞に輝いた、小池栄子の不気味な振り向きざまの笑顔。

それは、彼女(主人公)が、殺人犯がテレビで見せた笑顔に通じる。

獄中の殺人犯と、面識のない女事務員。

そんな二人の関係を描いた映画だ。

格子越しの会話。

でも、毎日差し入れに行く。

それが結婚にまで発展し、

黙秘を続けてきた殺人犯が一瞬

弁護士に言葉を発したその時から、彼女の心にある感慨が。

孤独を突き詰めたというこの映画。

孤独は結局、破壊されるしかなかったのか。







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「ノン子36歳 家事手伝い

2009-02-16 17:43:59 | 映画
ノン子、36歳。

36歳がみそか。

芸能界を目指し、一時は名も売れるが、

マネージャーと結婚、離婚。出戻りだ。

秩父市で神主を営む、父の家で家事手伝い。

楽しみは友人が経営するスナックで、酒を飲むこと。

そんなある日、ひよこ売りの若い男がやってくる。

祭りに店を出したいという。

成り行きで家に泊めることになり、

雨で祭りが延期。

元夫が村にやってきてよりを戻したがり、そこでセックス。

若い男ともいつか気があいセックス。

奔放なセックスシーンで度肝を抜く。

結局、祭りで若者は断られ

ヒヨコが逃げ出し、電のこを持って大暴れ、

青春のはけ口か。

そしてもとの日常が。

でも、鶏とふざけて川に落ちる。

やるせない。38歳の女性を男が描いた年取った青春物語。




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イントゥーザワイルド

2009-02-12 19:42:18 | 映画
広大な山野。やはりアメリカだ。

自然に帰る。

そんな言葉が、薄くなるほど濃い自然だ。

一人の若者が、自らの力で生きようとする。

そして、計画に一瞬の隙があったため

一人、飢えと戦い、それこそ、冷たい自然の中で

息絶えていく。

しかし、青年の野望は素晴らしい。

旅の中で、さまざまな人々とのふれあい。

そこに人生がある。

自然を愛する人々は、悩みながらもまっとうな人生を送っている。

なかで、少女との触れ合いもあるが

それは、少女の成長を待つという、清いものだ。

若者、その純粋な悩みに

ふと「エデンの東」を思い出した。

心に響くとはこういう映画だ。
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誰も守ってくれない

2009-02-09 17:29:30 | 映画
犯罪容疑者の家族とそれを守ろうとする刑事の社会派ドラマだ。

ネット社会の怖さを、まざまざと描いて見せた。

反対に、家族の強さを語っている。

だれもまもってくれないのは、容疑者の妹だが、

彼女を保護する刑事も、すねに傷を持っていた。

ひとつは家族のことであり(離婚?)

いま一つは、上司の命令で、犯人を泳がせ犯罪を未然に防止できなかった。

容疑者の妹に対するバッシングはすごく、

いわゆる2チャンネルに書き込まれる情報はエスカレートし

ライブ映像を隠し撮りするという、ところまで発展する。

登場者たちのステレオタイプ化(演出に問題か)があって、

少し興味を殺ぐが、

佐藤浩市と妹に扮する志田未来の好演が画面を引き締めている。

犯罪捜査などは、流れるようなカメラワークで、

東宝・フジテレビのお得意の画面だ。

犯罪被害者と家族の問題を考えさてくれる意欲作だ。

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熱血男児

2009-02-05 16:39:18 | 映画
やくざ映画だが、主人公は

友達思い、母親思いの好青年。

演じるのは、ソルギョング。

無二の友達を殺され、その仇を取るため

ある町に、敵の母親のいる店を訪れる。

そこで母親と交流するが、

その母親は、次男に似ているとよくしてくれる。

だが、仇はとらねばならない。

そして、仇はとったが、手下に殺される。

韓国のやくざ映画はどこかさびしい。

でも、一方でハートフルだ。

結婚式場で、祝儀詐欺が発生するのがおかしい。

韓国では評判の映画だが、日本ではあまり共感をよばないのか?



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大阪ハムレット

2009-02-04 17:04:04 | 映画
三人の兄弟の物語だ。

大阪、大阪弁のイメージは庶民的。

彼らの母親は、あっけらかん。

父親の葬儀にやってきた父の弟が住みつく。

母親は、昼は介護、夜はスナックと働き者だ。

各職場でも人気者で、特に男は目がない。

美人だからだ。

そんな母親が妊娠する、それも誰の子やら。

そんな物語だが、

主役は兄弟。青春だ

教育実習にきた年上の女に恋をし悩む長男。

先生に「ハムレット」と言われ、難しいハムレットを読む

中学生の次男は、暴力系だ。

小学生の三男は、女に憧れ、劇で姫さまを演じる。

わかりやすいストーリー展開で、

必死に生きて悩む若者を、同じ目線で描き

共感を呼ぶ。

親と子、それぞれの異性、皆悩んで大きくなるのだ。

おおらかな美人に松坂慶子が扮し、上出来。(ちょっと大阪弁が?)

大阪らしさが出ていて、光っている。
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