ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」、忘れない。マエストロが残した永遠のメロディ!

2024-03-05 19:43:37 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

映画音楽好き ☆☆☆☆

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、師であり友でもある映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ(2020年、91歳で逝去)に迫ったドキュメンタリー。

1961年のデビュー以来、500作品以上もの映画やテレビの音楽を手がけ、2020年7月に惜しまれながらこの世を去ったモリコーネ。「ニュー・シネマ・パラダイス」「荒野の用心棒」「アンタッチャブル」など45作品にも及ぶ傑作から選ばれた名場面や、最高の音響技術で再現されたワールドコンサートツアーの演奏、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら錚々たる顔ぶれの監督・プロデューサー・音楽家へのインタビューを通して、モリコーネがいかにして偉業を成し遂げたのかを解き明かしていく。

クライマックスは、アカデミー賞受賞。

西部劇からギャング映画、はては実験的映画まで、その作品の音楽は幅広い、

特別な音を作り出すなど、音楽才能は多彩。

昔の映像が懐かしく、映画の百科事典のよう。

 

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「新エマニエル」、最高の愛と官能の物語!

2023-11-16 17:09:38 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開 R15+

世界中で反響を呼んだシリーズの新作。エロティックに濡れた唇と潤んだ瞳を持ち、モデル級のスタイルを誇る美女、ベアトリス・スキャフィーノがエマニエルを演じる。

ただし、シルビアクリステルのエマニエルとは、比較にならない。

ブダペストに住む美人作家・エマニエルは、平穏過ぎる日常に物足りなさを感じていた。ある日、彼女は若き富豪・レオナルドに出会う。彼は野心家で、獣のような性豪だった。エマニエルは内に秘めた欲望を開花させながら、ある目的を達成しようとする。

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「Viva!公務員」、底抜けに温かく明るいイタリアの風に乾杯!

2023-11-08 19:49:45 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

イタリア喜劇好き ☆☆☆☆

2015年製作  Unext鑑賞

終身雇用を求めて公務員になった男がリストラの対象になってしまったことから巻き起こる騒動を描き、イタリアで大ヒットを記録したコメディドラマ。

終身雇用の仕事に就いて安定した人生を送るという子どもの頃からの夢をかなえ、15年前に公務員になった独身男性ケッコ。しかし政府の方針で公務員が削減されることになり、ケッコもその対象になってしまう。それでも公務員の職にしがみつこうとするケッコをどうにか退職に追い込みたいリストラ担当者は、ケッコに僻地への異動を命じ続け、ついには北極圏へと左遷する。

行った先のノルウェーでの、美女との出会いがケッコの運命を変える。冷徹な美人女上司からのリストラ策を公務員の既得権で回避して、彼女との恋を成就させる。

主人公ケッコを演じるケッコ・ザローネはイタリアの喜劇俳優。本名のルカ・メディチ名義で原案・脚本・音楽も手がける。

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「丘の上の本屋さん」、リベロじいさんがくれた幸せのブックリスト!

2023-10-17 19:11:09 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

「イタリアの最も美しい村」のひとつに数えられるチビテッラ・デル・トロントを舞台に、年齢や国籍の違いを超え、本を通して老人と少年が交流する姿を描いたハートウォーミングストーリー。

美しい風景を見渡せる丘陵の町並みに一軒の古書店があった。店主のリベロは老齢で商売っ気はない。自分で選んだ古書に囲まれていることの方が大事なようだ。接客は独特だ。店の外に置いてあるワゴン商品の本を眺めている移民の子がいた。リベロは代金は払わなくていいから、読むために貸してあげる、と少年にコミックを渡す。少年はエシエンといい、読み終わったコミックを店に戻しに来た。好奇心旺盛で律儀なエシエンをリベロは気に入った。次にリベロはコミックではない「ピノキオ」を渡す。翌日、本を返しに来たエシエンの感想を聞く。これがリベロにとっても至極の時間となった。年齢の環境も異なる二人だが、本好きのDNAが感応したようだ。「イソップ物語」「星の王子さま」「ロビンソン・クルーソー」、そして大著の「白鯨」に至る。

古書店には様々な人がやって来る。いわばリベロの一期一会とも言える。ゴミ箱から本を集め、リベロに売りに来る移民の男。その中から日記帳を発見したリベロは1957年の日記を読む。

びたび顔を出す隣のカフェの店員ニコラは、特別リベロを気が合い、和やかなつきあいをする。ニコラは、雇い主に頼まれてフォトブックを探す若い女性キアラが好きになる。

淡々と話が進むが、ほのぼのと温かい。

 

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「ラストエンペラー」、清朝最後の皇帝・溥儀の生涯!

2023-08-09 17:09:09 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

歴史大作 ☆☆☆☆★

NHK  BS プレミアム 鑑賞  

1987年製作 163分の大作 PG12  イタリア・イギリス・中国合作

1988年・第60回アカデミー賞で作品賞をはじめとする9部門に輝いた歴史大作。

1950年、ハルピン。ソ連での抑留を解かれ母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。手首を切って自殺を図った彼は、薄れゆく意識の中、波乱に満ちた自身の半生を思い起こしていく。

清朝末期、西太后の肝いりで3歳で皇帝になるも、その後は、紫禁城での生活を余儀なくされ、イギリスの家庭教師の教えを受ける。

その後、満州国の皇帝となるが日本軍の配下となり、傀儡を押し付けられる。

日支戦争、太平洋戦争、終戦の帰還時にロシアに捕まり中国(共産党)の収容所へ。

残虐な日本の戦争、中国の人民革命、などを経る大歴史活劇だ。

 

 

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「離ればなれになっても」、サヨナラの数だけ愛情が深まる!

2023-06-21 20:46:08 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

PG12

イタリアで国民的大ヒット!エットレ・スコーラ、ジュゼッペ・トルナトーレ作品を引き継ぐ、人生賛歌の新たなる傑作!!

1982年から2022年を舞台に、時代の波に翻弄されながら出会いと別れを繰り返す男女の愛の行方を、「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督が描いた映画。

1982年。ローマで暮らす16歳の少女ジェンマは同級生の少年パオロと恋に落ち、彼の親友ジュリオやリッカルドとともに青春を謳歌していた。しかしジェンマは母を亡くし、ナポリで暮らす伯母のもとへ引き取られることに。1989年。それぞれ教師、俳優、弁護士として社会に出た3人の男たちはジェンマと再会するが、彼女はまるで別人のように変わってしまっていた。

人間、間違えることもある。沢山ある。後悔ばかりだ。それでも、やり直すんじゃなくて、乗り越えていくんだ。意外に普通に。

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「熟れたアモーレ」、女として生きる悦び!

2023-06-04 21:22:26 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆★

官能映画好き ☆☆☆

劇場未公開  Unext 鑑賞

結婚10年目の人妻が愛欲におぼれていく官能ドラマ。仕事優先の夫に寂しさを感じていた主婦・ジュリアーナは、パート先のスーパーでよく見かける男性のことが気になっていた。ある日、その店で強盗事件の人質に取られてしまった彼女は、気になっていたその男性・レオナルドに助けられる。彼が刑事だと分かり、2人はこの事件をきっかけに互いを意識するようになる。

決して美人ではないが豊満でどこか疲れた感じの主人公が生々しい。不倫相手の男性の過去もチラチラ見え隠れし、謎めいた魅力を感じさせる。

夫になじられ、不可抗力で殺してしまう。

そして二人の逃避行。

切ない。

エロい妻(クラウディア・ジェリーニ)とイケメン(マルコ・ボッチ)。

 

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「金曜日の別荘で」、アルベルト・モラヴィア原作のラブロマンス!

2022-09-13 19:21:34 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

Unext 鑑賞 1991年製作

映画脚本家ステファノ(ジュリアン・サンズ)と美しい妻のアリーナ(ジョアナ・パクラ)は人も羨む理想の夫婦に見えた。だが、ステファノの賛美にも似たアリーナへの愛情表現は、肉体的にも激しい愛を求めるアリーナには物足りなかった。そんな欲望を満たしてくれるのは、裕福なピアニストである愛人パオロ(チェッキー・カリョ)。アリーナは、週のうち5日を夫と過ごし、週末を愛人と過ごしたいと申し出、ステファノはそれを受け入れる。金曜の夜毎に、念入りに化粧をし真紅のドレスで愛人の壮麗な別荘へと出かけてゆくアリーナ。

しかし、そんな関係が長続きするはずもなく、破綻が訪れる。

綺麗な映像、イタリアと音楽の美しい作品。

愛はイタリア!

 

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「ひまわり(1970)」、不朽の名作!

2022-08-14 16:32:26 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞 1970年製作

ウクライナのひまわり畑がテーマの映画。ウクライナで撮影されたので話題に。

陽気なソフィアローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。

監督が、ビットリオ・デ・シーカ、音楽がヘンリーマンシーニ。とイタリア映画全盛期の名作。

ナポリの海岸で奔放に愛し合うジョバンナとアントニオだったが、アントニオが戦争に奪われたことで暗転。そこから始まるドラマは、ロシアに従軍したまま戻らない夫を探して、イタリアから現地へと向かうジョバンナの過酷なロードに追随する。

結婚すれば、出征が猶予されるとか、仮病を使うとか、愛の国イタリアらしい、恋愛至上。

イタリア軍は、ソ連に駆り出され、冬将軍になすすべがない。

歩けなくなって、倒れたところを女性に助けられて、結婚。子供もできる。

だが、昔の女が忘れられず会いに、相手も結婚して子供もいる。

いったん分かれるも、ストで電車が動かない、その一日を利用して、再び巡り合う二人。

実際はこうはいかないんだよな。

反戦映画だが、恋物語、現実的でよくできている。

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「ベニスに死す」、美少年で有名です!

2022-06-10 19:39:48 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞 1971年製作 イタリア・フランス合作 当時は、イタリア映画に傑作が多かった。

美少年が話題の映画。

21年には、その半生に迫るドキュメンタリー「世界で一番美しい少年」が公開された。

ノーベル賞作家トーマス・マンの同名小説を原作に、作曲家グスタフの美少年への心酔と老いの苦しみを描いた。

コレラの流行で、主人公は亡くなるが、コロナで身近に感じられる。

まあ、この美少年への恋にはついていけないので、おすすめ度は低いが、マーラーの音楽がよくマッチしているのと、ベニスの海岸風景が実に美しく、見ほれてしまう。

映像のつなぎは、玄人肌を感じさせる。

主人公を演じるのが、ダーク・ボガード、少年の母親役は、シルバーナ・マンガーノ、これまた美しい。

ルキノ・ビスコンティ監督作品。

 

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