ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!」、キューバと宇宙!

2019-04-30 17:34:23 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆

アメリカ・キューバ・スペイン合作

実在した旧ソビエトの宇宙飛行士で「最後のソビエト連邦国民」とも言われたセルゲイ・クリカレフをモデルに、冷戦終結に振り回された2人の男たちを描いた異色コメディ。

東西冷戦時代が終焉を迎えようとしていた1991年。キューバ在住の大学教授セルジオは、宇宙ステーションに滞在中のソ連宇宙飛行士セルゲイからの無線を受信。

当時、キューバ経済は低迷、国民の生活は苦しい。

ソ連に留学、哲学を教えるセルジオは、大学を追われ、その日の生活に困る。

母親は、葉巻工場に勤め、セルジオは密造酒で儲ける。

一方、セルゲイ、ソ連崩壊で、地球帰還の見通しがたたず、宇宙船が故障すれば、自らが外へ出て直すことに。

そこで無線で知り合った二人は、セルゲイのアイデアで帰還の途に。

一方、キューバ当局は、違法無線を見逃さず、調査。

セルゲイの娘が、キーパーソンで、可愛い。

監督は、キューバ人エルネスト・ダラナス・セラーノ。

第7回パナマ国際映画祭で観客賞を受賞したほか、正式出品されたトロント国際映画祭などで喝采を浴びた。

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「エッジ・オブ・バイオレンス」、メキシコ国境地帯、これはもう戦場だ!

2019-04-29 17:00:00 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開  WOWOWで上映

メキシコの麻薬カルテルが弾丸不足を解消するため、米国から密輸を行うようになり…加担するアメリカ人も急増した国境付近のとある町…故郷に戻ってきて保安官になったウォレスは、着任早々…元恋人マーラの夫ケンの失踪事件を調べることに。

弾丸の密輸に加担していたケンは、カルテルの金を持ち逃げし、カルテルからの刺客に狙われているようだ。そこまで突き止めたウォレス自身も、突然、現れた刺客に襲われてしまう!

突発的なバイオレンスと、泥臭いアクション、銃撃戦とB級そのもの。

ちょっと話がわかり難いのが難。

新保安官をパトリック・ウィルソンが好演。

 

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「The Witch 魔女」、本国初登場第一位!

2019-04-28 09:23:49 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆

アクション映画好き、韓国映画好き ☆☆☆★

ある特殊な施設で育てられ、8歳の時に逃げ出したジャユン。記憶を失った彼女は、助けてくれた酪農家の娘として暮らすことに。

それから10数年後。頭に異変を感じるようになったジャユンは、その手術費用と経済状況の厳しい養父母のため、賞金目当てでオーディションを受けることを決意。しかしテレビ番組であるマジックを披露したことから、謎の男たちに追われる身となってしまう。

実は、この映画続編があって、三部作以上。

そのため、前半は、導入部としてジュヤンの生い立ちなどの説明に終始。この辺は、韓国らしいコミカルな展開。

後半は、まさにバトルアクション。韓国映画らしく、グロっぽいところも出てくる。

演出の妙と各映画祭で評価されているキムダミの演技力で、ぐいぐいと引っ張っていく。

続編が期待される。

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「華氏451」、書物を読むことが禁じられた近未来!

2019-04-27 17:10:45 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

レイブラッドベリの名作の映画化。

1966年に、フランソワ・トリュフォーが映画化。

それを、HBOがテレビ版でリメイク。

幼い頃に両親を失ったモンターグは、自分を育ててくれたベイティ隊長の下で、書物を燃やすファイヤーマンとして暮らしていた。

だが、本を読む老婆の焼身自殺を見て、心を動かされ、若き情報提供者と恋に落ちる。そして上司に反逆。

書物を焼き尽くすという、暴虐は、書物愛好家の反感を買う。

従って、消防士のごとき本焼きマンが誕生。

まさに圧政だ。

一方、原作と違って本作は、現代を引き継いだ世界を描いており、書物以外の電子データが存在。一筋縄でいかないことを暗示。

書物を焼く行為は派手で、見栄えるが、その他は地味な映画。

マイケル・B・ジョーダンが主演を務め、「シェイプ・オブ・ウォーター」のマイケル・シャノンが隊長を務めるが、いまいち魅力がない。

テレビ放送ということで、はしょられたのか、盛り上がりに欠ける。



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「黙ってピアノを弾いてくれ」、狂気のピアニストチリー・ゴンザレス❣

2019-04-25 06:56:14 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

音楽(ピアノ)好き ☆☆☆★

ドイツ・イタリア合作

ピアニストで作曲家チリー・ゴンザレスの生き様や音楽の魅力を追ったドキュメンタリー。

90年代後半、モントリオールからベルリン、パリへとわたった彼は、クラシックとジャズで培ったピアノ技術とラッパースタイルでアンダーグラウンドシーンから頭角を現し、〈異端〉の天才として時代の寵児となった。

前半は、若き時代のラッパースタイルのアンダーグラウンド。

後半は、クラシック音楽のオーケストラとの共演。だが、そこでも、独自のスタイルでの演奏。

その狂気的で過激な言動とは真逆ともいえる、美しく繊細な音色を奏でるピアノ演奏で人々を魅了する。

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「荒野にて」、孤独な少年の旅立ち!

2019-04-24 17:41:58 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

シリアスドラマ好き ☆☆☆☆

新星チャーリー・プラマーが主人公チャーリーを演じ、第74回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。

なんとも気の毒な境遇の少年チャーリー。幼いころ母親が家出し、頼りにしていた父親が、女のもつれで死亡。

家計を助けるため競走馬の世話をしてきたチャーリー。その馬も、年老いて使い物にならず殺処分となるところを、馬を連れて家出、荒野をさまよう。

現実は厳しく、金を盗まれ、はずみで拳銃を発射。

馬のピートも事故で亡くなり、まさに八方ふさがり。

それでも、希望を捨てずひたすら叔母を求めてさまよう。

やっと、叔母のもとへ、もう、チャーリーのことで胸がいっぱい。涙が止まらない。

だが「刑務所へ行っても受け入れてくれる」の一言は胸を打つ。

久々の感動に打ち震える。



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「ヘレディタリー 継承」、家族を襲うオカルト?

2019-04-23 17:23:37 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

オカルト映画好き ☆☆☆★

PG12

映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには257件のレビューがあり、批評家支持率は89%、平均点は10点満点で8.2点となっている。

だが、淡々と話が進む前半は、やや退屈。ここで、離れると置いてきぼりにされる。

家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家を描いたホラー。

前半のクライマックスは、妹チャーリーの死だ。

高校生の兄ピーターが親友のパーティに参加するのに、妹を連れていく。もともとこの妹容姿共に不気味で、アレルギーで苦しみだし、急遽病院へ連れていく途中、苦しいと顔を外に出し、それがもとで事故る。おかげで、妹は、首と胴体が離れ、首が道路に転がる。その不気味さは確かにすごい。その前に鳥の首を切るシーンがあるが、ショック。

後半は、まさにオカルトで、自ら机に顔を打ち付け血だらけになる兄、妻のアニーは、もともと精神異常で、オカルトに取りつかれ、夫を同行する。

アニーは、ミニチュア作家で、そのミニチュアが、本物の家とつながって、どこか不自然。いたるところに仕掛けがあって、好事家には、たまらない設計。

ラストは、オカルトの儀式で、まさに宗教がかっている。

 

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「沈黙の終焉」、セガール引退か?

2019-04-22 19:02:39 | 映画

おすすめ度 ☆☆★

セガール好き ☆☆☆

イギリス・ハンガリー・フィリピン合作

「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。

FBI捜査官ジェイク・アレクサンダー(スティーブン・セガール)が自らのチームを率いて悪と戦うアクション。

製作国が複数あるように、舞台はまさに国際的。フィリピン、カンボジア、ミャンマーと、さらに今回は、美女がたくさん参加。

エロ、グロは控えめだが、臓器移植とか、首をかき切るとか、かなり危ない世界

仲間を殺された復讐話だが、チームを率いるセガールがかっこいい。

スタントなしというが、セガールのシーンは、場面の切り替えでスピードを保っている。

時に挿入される音楽はアップテンポで、美女の登場。なかなかスマート。

85分の中尺ものだけに、見よい。

多くを期待しない方がいい。

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「全員死刑」、お前ら全員ぶっ殺すぞ!

2019-04-21 18:11:22 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆★

ちょっと変わった映画好き ☆☆☆

R+15 殺人はもちろん、エッチなシーンも。

2004年に福岡県大牟田市で発生し、被告である家族4人全員に死刑判決が下った強盗殺人死体遺棄事件を映画化。死刑囚として獄中にいる次男の手記をベースにした「我が一家全員死刑」を原作に、未だその真相が解明されていない凶悪事件が描かれる。

実話の映画化だが、どこかコミカル。殺人事件を扱いながら、暗さはない。

ただ、やくざ映画なので、ぶっ飛んでいるのは、確かだが。

現在28歳の小林監督。

町山智浩に絶賛を受け、町山大賞を送られている。

かなり凝った映画作りのようだが、理解できる人がどれだけいるか。

確かに、新機軸の撮影が随所にみられる。

それにしても、殺人とエロが、若手監督の登竜門とは?

 

 

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「累 かさね」、美醜をめぐる人間の業!

2019-04-20 17:29:40 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

ドラマ好き ☆☆☆★

キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅に導かれた2人の少女を主人公に、美醜をめぐる人間の業を描いたドラマ。

原作:松浦だるまの同名コミック。

伝説の女優を母に持つ淵累は、天才的な演技力を持ちながら、顔に大きな傷がある自身の容姿に強いコンプレックスを抱きながら生きてきた。一方、舞台女優の丹沢ニナは美貌に恵まれながらも花開かず、女優として大成することに異常な執念を募らせていた。

ある日、累は母・透世に世話になっていたという男・羽生田(はぶた)(浅野忠信)を通じて、ニナと出会う。“美貌”と“才能”、自分の足りない部分を埋めるように導かれ、出会った二人。互いの目的の為、口紅の力を借りて、入れ替わる事を決断する。

だが、若き演出家烏合をめぐって、対立する二人。

そして、累は、二ナの美貌を得て、演劇にのめり込んでいく。

舞台劇「サロメ」をめぐって二人の駆け引き。

累を芳根京子、二ナを土屋大鳳が演じて演技合戦。

とくに、チェーホフの「かもめ」と「サロメ」、舞台稽古から本番へと見事に演じ切った土屋の演技力に脱帽。

演劇的要素が強いので、演劇好きでないとちょっとつらいかも。

ラストに大きなドラマがある。


 

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