小さな頃目に映るすべては恐怖だった
恐怖ゆえにただ怯えて過ごしていた
目に映るすべてのものが牙を向いているようだった
思い込みゆえにそうでないと気付くまでに途方もない時間を要した
人とくらべるまでもなくあらゆる面で見劣っていたが
物事を判断することができなかったのも事実
無視されるという存在というよりも気づかれることもない存在
いてもいなくても大差ないからいなくてもよかったのだけど
気力は何処からも湧いてこないしまるで虫の息だった
つまらない人間になってしまったと気づくことすらなく
どうでもいい人間になっていく
どんな人間かなんて誰も気にもかけないだろうから
勝手に一人で籠っていたのだ
何の面白みもない底の浅い人になったのだが
ことばだけで知り合った人からそんなことはないと言われ
そうなのだろうかと頭をもたげる
恐怖ゆえにただ怯えて過ごしていた
目に映るすべてのものが牙を向いているようだった
思い込みゆえにそうでないと気付くまでに途方もない時間を要した
人とくらべるまでもなくあらゆる面で見劣っていたが
物事を判断することができなかったのも事実
無視されるという存在というよりも気づかれることもない存在
いてもいなくても大差ないからいなくてもよかったのだけど
気力は何処からも湧いてこないしまるで虫の息だった
つまらない人間になってしまったと気づくことすらなく
どうでもいい人間になっていく
どんな人間かなんて誰も気にもかけないだろうから
勝手に一人で籠っていたのだ
何の面白みもない底の浅い人になったのだが
ことばだけで知り合った人からそんなことはないと言われ
そうなのだろうかと頭をもたげる