愛するということを拒絶している限り、僕は人間じゃないのかもしれません。人間でいたくなかったそれが僕が最初に抱いたこの世界に対する在り方だった。頭で理解するのではなくて感覚的なところで理解しようとしていた、理論的に分析していけばそれがいかに馬鹿げているかは一目瞭然でしかないのだが、理屈ではないそんなところから始まった、わかってもらいたいがどうやっても説明ができなかったし、仕舞いには何がなんだかわからなくなっていった。助けを求めることができなくなってしまったのです、僕が何をしているのか僕自信がわからなくなってしまったのです。憎むことで精一杯で我を失いながら足下が抜け落ちてしまった、愛と平和はますます言葉だけのものになっていきました。肝心なものが抜け落ちているのです。
それでも後悔はありません、ただ卑怯だったんだなあと思うんですけど、卑怯でも卑屈でもなんだっていい死ななければ、殺さなければいいって僕は思ってたしそれがどういう根拠かはわかりません。そうしなければと僕が思っただけのことであって、意味を求めてのことではないのです。
愛するとなく死ぬとしても僕は構いません、人間としての尊厳なんてありません消えゆくのみです。