安倍首相の独裁が完成したら、警察は市民に対してこうなる。そんな事態が沖縄で起きている!!
22日に県道封鎖、市民の車両撤去へ 沖縄・高江のヘリパッド ... - 琉球新報
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http://tanakaryusaku.jp/2016/07/00014059より転載
【沖縄・高江発】 機動隊「一斉検問」 強制排除の予行演習か
安倍首相の独裁が完成したら、警察は市民に対してこうなる。そんな事態が沖縄で起きている。
警察による一斉検問である。福岡県警は19日、二度にわたって東村高江の幹線道路でヘリパッド建設予定地に向かう車両を ことごとく 止めて行先、目的、職業などを聴いた。あげくに「帰った方がいいですよ」とまで言ったというのだ。気の弱い人にしてみれば、警察から強制されたようなものだ。
小口幸人弁護士によれば「一斉検問は特別な事情がない限り違法。判例も出ている」。
共産党の赤嶺政賢議員(沖縄1区)が防衛省と警察庁を国会内に呼んで事情を聴いたところ、両省庁は一斉検問の事実を認めたうえで「安全のため方向転換を勧めた」などとヌケヌケと説明したという。
“事件”の余韻も冷めやらぬ今日。性懲りもなく福岡県警はまたもや一斉検問を行おうとした。場所はN1と呼ばれるヘリパッド建設予定地から南へ4㎞ほど離れた県道沿い。反対派がすぐに発見し仲間に通報した。
沖縄平和運動センターの山城博治議長はじめ反対派20~30人が駆け付け、福岡県警へ猛抗議を始めた。
反対派は警察車両を取り囲み座り込んだため、福岡県警の機動隊30人と揉み合いになった。警視庁の機動隊が応援に駆け付け、最初の30人から90人に一気に増派された。警察権力の行使に市民の3倍の数を用いたのである。
安倍政権は特定秘密保護法の制定や報道機関への介入で国民の知る権利を着々と奪っている。一方で今回のように思想信条の自由を弾圧する。
ヘリパッド建設予定地ゲート前の強制排除は、今週中にも予定されている。強制排除の日も一斉検問して通行車両を方向転換させれば、警察の手荒な所業を人々に見せずに済む。
きのう、きょうの一斉検問はXデーのための予行演習ではないかとの見方もある。チベットのように弾圧の事実は表に出さない。日本も何やら暗黒国家めいてきた。
~つづく~
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http://ryukyushimpo.jp/news/entry-319713.htmlより転載
高江の検問 識者はこう見る「要件満たさず違法」 小口幸人氏(弁護士)
小口 幸人氏(弁護士)
自動車検問は職務質問の一種だが、最高裁判例でも任意だからといって無制限に許されるものではないと示されている。
自動車検問には三つの類型がある。(1)犯罪が発生し、車で逃走した場合などに行われる緊急配備活動としての検問(2)交通違反の予防や摘発のための検問(3)いわゆる一斉検問―の三つだ。今回の検問では近くで事件が発生したわけでもなく、通る車全てを止めているので(1)には当てはまらない。整備不良車と区別をせず、交通事故多発地域でもないので(2)でもない。
となると(3)の一斉検問ということになるが、1980年の最高裁判例では「交通違反の多発する地域等の適当な場所」などで「自動車の利用者の自由を不当に制約することにならない方法、態様」で行われる限りは適法として、限定的に考えている。
しかし、今回の検問場所は交通事故多発地域でもないので適当とは言い難く、要件を満たさない違法な検問だ。
検問の目的は「高江に行くと検問される」と表現の自由を萎縮させ、座り込みに来る人数を減らしにきたとしか思えない。県警がみだりに個人情報を集めるのは自己情報をコントロールする権利を侵害し、違法だ。「ここまでやるか」という思いだ。
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