異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

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いのちの尊厳と社会的弱者に対する暖かい眼差しを(日本キリスト改革派千里山教会牧師 弓矢 健児)/「命、かけがえない存在」=障害者団体が声明-相模原事件

2016-07-28 01:54:05 | 福祉 高齢 障がい
 
弓矢 健児(日本キリスト改革派千里山教会牧師

障がい者の方々のかけがえのない命を次々と襲い、奪っていった今回の事件、怒りと悲しみと驚きの大きさに言葉を失います。

また、事前に衆議院議長に手渡していた声明文の内容を知って、犯人の心の闇の大きさだけでなく、私たちの社会の闇の大きさにも目を向けなければならないとの思いを強くされました。

かつて大勢の障がい者を強制的に安楽死させたのは、ナチス・ドイツです。戦前、ナチスにならって国民優性法(1940年)を成立させた日本も、「悪質なる遺伝的疾患の素質を有する者の増加を防あつする」という優性思想によって、優生手術や妊娠中絶を強制してきました。戦後も1996年まで優性保護法によって障がい者差別を行ってきたわけです。

社会的弱者や障がい者を国家のお荷物と考え、差別し、排除していこうと言う優性思想は、今回の犯人だけの問題ではなく、そういう強者の論理、優性思想を生み出している社会の闇、人間の罪の問題でもあります。

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 在日コリアンの方々の存在抹殺を公言するヘイトスピーチの問題や、ホームレスの方々に対する集団暴力や殺人、生活保護受給者に対するバッシングなど、すべては深い所で結びついています。「いのちの尊厳と社会的弱者に対する暖かい眼差し!」、今こそ政治家も国民もそういう意思をしっかりと示して行くべきです。

 

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「命、かけがえない存在」=障害者団体が声明-相模原事件

 相模原市の障害者施設で入所者が殺傷された事件を受け、知的障害者と保護者でつくる「全国手をつなぐ育成会連合会」は27日までに、「奪われた命はかけがえのない存在だった。国民の皆さまには、障害のある人一人ひとりの命の重さに思いをはせてほしい」とする声明を出した。

 声明は、「抵抗できない人に次々と襲い掛かり死傷させる残忍な行為に驚がくし、悲しみと悔しさに心を震わせるばかり。抵抗できない知的障害のある人を狙い、到底許すことはできない」と事件を強く非難。「私たちの子どもはどのような障害があっても一人ひとりの命を大切に、懸命に生きている。事件で奪われた一つ一つの命はそうしたかけがえのない存在」と訴えた。

 

【声明】津久井やまゆり園の事件について(障害のあるみなさんへ) 全国手をつなぐ育成会連合会

 

 

 


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