内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

初めての録音講義 ― あるいは嫌いな自分に堪えるということ

2020-03-23 17:56:52 | 講義の余白から

 午前3時起床。時間割上は今日月曜日の正午から午後2時に組まれている「日本の文明・文化」の講義の準備とその録音に取り組む。昨日まではパワーポイントの録音機能を使おうと思っていた。ところが、それだと各ページ上のアニメーションやページの移動と録音をシンクロさせるにはどうしたらいいのかわからないことに間際になって気づいた。その点、ZOOM なら簡単だ。オンライン講義の場合と同じように共有画面を録画すればよい。欠点は、動画データとしてはとても重たくなり、大学のイントラネット上の講義用のページにはアップできないことだ。幸いなことに、Unistra.pod という動画データ用のサイトが大学のイントラネット内にある。そちらにはなんの問題もなくアップできた。だれがアクセスしたかはチェックできないが、アクセス数はリアルタイムでわかる。大学の学生・教員・職員ならば誰でもアクセスできる。もちろんパスワードを設定してアクセスを制限することもできる。
 初回にしては大過なく録画できた。録画といっても私の顔はいっさい映らない。そんなもの、いらない。画面に映るのは、パワーポイントで作成したスライドだ。それを操作しながら講義と同じようにしゃべるのを録音していった。2時間通しの録音は、話す方も疲れるし、聴く方も疲れる。だから前後半の二部にわけた。前半は一発で成功した。後半はよし終わったと思って確認したら、画面共有設定にするのを忘れていて音声しか記録されていなかった。やれやれ。しかたなしにやり直す。一時間損した。
 自分の声を聴くのは好きではない。いやというほど発声上の欠点があからさまになるからだ。嫌いな自分がもっと嫌いになる。まあこれも修練だ。相手にとってより聞き取りやすいしゃべり方を、今さらながらだが、身につける機会と捉えよう。