BPピーエルシー・グループ・チーフ・エコノミストのスペンサー・デール氏は、このほど開催されたBP統計発表会でIMO規制による需給・価格への影響について「長期的な視点で言えば、船体にスクラバーを取り付けてHSC重油などを使い続けるのがコスト面でのメリットが大きいといえるが、短期的に取り組むとすれば、ディーゼルシフトが現実的だろう」と語り、「IMO規制は石油精製業界にとって大きな変化をもたらす可能性がある。ディーゼルシフトが進むことになれば、HSC重油の需要が落ち、中間留分の生産を増やす必要がある。この場合のインセンティブは石油精製業界にあり、メリットが大きい。こうした動きは来年の規制開始に向けて顕著になってくるだろう」との認識を示した。
石油通信社
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JXTGエネルギーは26日、特約店に2018年7~9月のC重油仕切価格を通知した。今回の仕切基準は6月の原油コストと7~8月の見通しをもとに設定。足下では油価が上昇し円安傾向で推移していることから、HS、LSともに大幅値上げとなっている。
原油価格は、米トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を表明した4月後半から上昇傾向で推移。その後もベネズエラへの制裁強化や周辺国へのイラン原油輸入停止要請などトランプ大統領が相次ぎ打ち出す施策で市場が混乱し高止まりしている。これに円安傾向が加わり、HSC重油の7~9月仕切基準は、S分3・0%、サイト60日、平水湾内運賃ベースで5万9200円/klで4~6月決定価格に比べ5950円値上げ。LSC重油はS分0・3%、サイト60日、平水湾内運賃ベースで5万4770円/klで4~6月仕切基準と比較すると6960円値上げとなる。
同社はこの仕切基準をもとに大手需要家との交渉に入るが、このまま決着した場合は、HSC、LSCともに4期連続の値上げとなる。
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原油価格は、米トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を表明した4月後半から上昇傾向で推移。その後もベネズエラへの制裁強化や周辺国へのイラン原油輸入停止要請などトランプ大統領が相次ぎ打ち出す施策で市場が混乱し高止まりしている。これに円安傾向が加わり、HSC重油の7~9月仕切基準は、S分3・0%、サイト60日、平水湾内運賃ベースで5万9200円/klで4~6月決定価格に比べ5950円値上げ。LSC重油はS分0・3%、サイト60日、平水湾内運賃ベースで5万4770円/klで4~6月仕切基準と比較すると6960円値上げとなる。
同社はこの仕切基準をもとに大手需要家との交渉に入るが、このまま決着した場合は、HSC、LSCともに4期連続の値上げとなる。
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このほど就任した資源エネルギー庁の南亮資源・燃料部長は、石油専門紙のインタビューで「石油は最後の砦として、全てのサプライチェーンがより強く、効率性を高めていくような施策を講じていきたい」と意気込みを語った。
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