政府の燃料油価格激変緩和対策事業の拡充・延長が決まった。資源エネルギー庁では、補助金の上限を現行の25円から35円に引き上げ、さらに4月末までだった期限を9月末に延長したほか、基準価格を172円から168円へとあらためた。石油元売各社の仕切価格は、もともと原油コストの上昇(3.5円程度)に4月積サウジ原油の調整金上昇幅(1.7円程度)を加味して全油種・前週比5.0円を打ち出していたが、補助金の上限が引き上げられたことや、基準価格が168円となったことで今週の補助金は31.8円となった。補助金の拡大局面では、前週の補助金(25.0円)との差6.8円が仕切価格に対し値下げ要因となるため、卸値は差し引きで▲1.8円となる。
今回の激変緩和対策の拡充・延長は、政府の原油価格・物価高騰等総合緊急対策として実施。補助金の上限は35円だが、超過分の2分の1を補助(補助金額が36円となった場合は、35.5円を支給)するなど、さらなる原油コスト上昇にも対応できるようにした。
また、燃料油に新たにジェット燃料を追加。ジェット燃料はコロナ禍をふまえて一定程度の減税が行われるなど、別途対策がとられているため、ガソリンと同様のスキームで計算した補助金額に一定の係数(0.4)をかけたものを邦人航空会社に支給。オートガスについては、既に行っているタクシー事業者への補助金支給を延長・拡充する。
石油通信社
今回の激変緩和対策の拡充・延長は、政府の原油価格・物価高騰等総合緊急対策として実施。補助金の上限は35円だが、超過分の2分の1を補助(補助金額が36円となった場合は、35.5円を支給)するなど、さらなる原油コスト上昇にも対応できるようにした。
また、燃料油に新たにジェット燃料を追加。ジェット燃料はコロナ禍をふまえて一定程度の減税が行われるなど、別途対策がとられているため、ガソリンと同様のスキームで計算した補助金額に一定の係数(0.4)をかけたものを邦人航空会社に支給。オートガスについては、既に行っているタクシー事業者への補助金支給を延長・拡充する。
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