米大統領選結果とワクチン報道で油価上昇 元売仕切１円値上げ、来週は大幅値上げも

石油元売各社の11月第2週から1週間の仕切価格は、原油コストが反発したことで、全油種・前週比1.0円値上げが通知されるなど、4週ぶりの値上げとなっている。
先週までの原油価格は、米国大統領選でバイデン候補の勝利が確実になったことを受けて世界的に株価が上昇。油価もつれ高となった。さらに米国の雇用統計なども予想を上回ったり、EIA発表の米国原油在庫が延焼していること、トランプ大統領は消極的だった新型コロナウイルス対策が本格化するとの見方も油価を押し上げた。OPECプラスは来年1月から減産規模を縮小することになっているが、少なくとも現状の水準を維持し、減産強化も検討していると報じられたことが油価を下支えしている。
本紙計算による原油コストは1円前後上昇しており、今週の仕切価格にもそのまま反映された。
一方で今週は高い効果のある新型コロナウイルスのワクチンが開発されつつあるとの報道で株高となっており、油価も上昇。来週の仕切価格はさらに大幅な値上げとなるとの観測もある。

石油通信社