― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

ラビへの想い  ― 天国の門 ―

2008-03-18 | ラビ・マーブル、モグ・モモのお話
今日は 最愛 だった ラビ の命日 です。

               

1年も 過ぎてしまった なんて 信じられない気分です。
思い出して 悲しんで、 戻って来て と 呼ばないように …
風になって 自由になったんだ と思うように …
そう考えるように してきた のだけれど、
1年の区切りに 何かを残しておきたい! 
最近 そんな風に 思うようになりました。
             あの日を 思い出すのは 辛い けど … !

                     
目が見えなくなって、                            
それでも 家の中では まるで見えているようだった。
1989〈平成元)年から18年間も 付き合ってきて、                         
大好きだ と思わない日は 1日たりとも なかった。
本当に 大大大大大 …(延々) 大好きな彼氏 でした。 

                     

病院に連れて行く日、
寒くて震えていたのか 予感がしたのか、 私にしがみ付いていた。
連れて行かなければよかったと 後で後悔した。
                      
     拾った日、
     砂を置いても 家の中で まったくおしっこをしないので 外に出したら、
     自分の足を濡らしながら、いっぱいいっぱい していた。
     小さいのに我慢していた姿が可愛くて、抱きしめた。
                      
病院で、いつもなら 歩き回りたがるのに
その日は いつもとは違って、私から離れずに 震えていて、
連れて行かれるのを とても嫌がった。
                      
     来たばかりの頃、
     我慢出来ずに ふとんの上で ウンチをしそうになって、
     私は思わず 手で受け取った。 汚いとは 思わなかった。 
     ラビの格好と 自分の姿に、思わず 苦笑した。
                      
「診察していたら嫌がって暴れて、突然倒れた!」 と 先生が言いに来て、
駆けつけると、口の中に管を通され、意識のないラビがいた。
                      
     チビの頃は
     娘達のベッドの中の 縫いぐるみ達の中に 紛れて眠っていたので、
     よーく見ないと 何処にいるのかが まったくわからなかった。
                      
1度 “あっち” に行ってしまったのに…、「戻って来て!」 と何度も呼びかけ、
先生も 心臓マッサージを 続けてくださっていたら 20分も してから  
戻って来てくれて…、    その時の感動は 半端じゃなかったんだけど…
                      
     ベランダで飼っていたうさぎ達(モグとモモ)が
     猫に襲われないように、何処かへ行ってしまわないように … と
     スダレで覆ったフェンス。 その上に乗って よく外を見ていた。
                      
意味不明な動き。口の中に突っ込んだ機械。舌を止めたクリップの痛々しさ。
20分の心臓停止期間の影響で、
最善 命は取り留めたとしても、植物人間(!)のようになる という お話。

機械を止めたら すぐに 心臓は 停止する。
病院規則に無理を言って面会時間を延長してもらった、その時間も終わり、
「ここから先は 病院に任せて 家で報告を待ってください」 と言われたこと。
               何の報告を待っていろ と言うんですか!?
思い悩んで 悩んで 悩んで … 、

大事な大事な彼の、 大切な家族の、

最後に付いていてあげられないで 帰る自分!?!?

そんなものは 考えられない と思った。

家族が 誰も 付いていてやれないところで 行かせるなんて 出来ない!!

… 最終的に そういう結論を 出した。


覚悟して 口から 機械を外してもらい、大事に 抱いて 帰って来た。

      ひとりになんか させないよ! お家に帰ろうね~!

倒れた姿を見てから ずっと、涙は 止まることがなかった。

そーっと抱いていると まるで眠っているようにしか見えなかった。

暖かさが だんだんなくなってきて、冷たくなり、固くなって、

また 柔らかくなり、再び固くなって 完全に硬直するまで ずっと 抱いていた。

   頑張ってくれたこと。 今までくれたもの。

家族で話し合いながら しっかり抱いて 天国 に 送った。
               〈ラビッ ト〉 から取った “ラビ” と言う名前。
                      小さい時に一緒に 過ごした モグとモモ のもとへ行ったのね!
               
辛くて辛くて、喉が痛くて痛くて、涙が止まらなくて …

どうにかなりそうな 気がした。
                ああしなければ…。こうすれば…。もっと何か出来たはず…。
                      そう思う気持ちが 後悔を呼ぶ! 
                      すべてやり尽くしたと思えることなんて あるんでしょうか!?

次の日、 ネットで探した ペットを埋葬してくれるお寺に 皆で行き、

最後のお別れをして 焼いてもらった。

この時は もうかなり臭いがして、服に臭いが残ったけれど、

しっかり抱きしめて お別れのキスをした。
                抱きしめることが出来る 最後だから …!
骨は 小さなものまで、灰までも 掻き集めて お骨の中に 納めた。

苦しいほどの思い だったけれど、

「千の風になって」 の歌 のおかげで

この歌を知らなかった時よりは 少しだけ 気持ちは楽 かもしれないと 思った。

ラビは今 自由に 空を駆けている …… 。


実際、 この1週間後に 舞台に立つ機会があった。

私は このこと以外にも いろいろあって

精神的に どん底 だったから、声が まったく出ない状態 だった。

応援に来てくださった方々には 酷い状態を お見せしてしまい

今でも 申し訳ないと思っているのですが、

この時、客席右奥から 舞台に向けて さしてきていたライトの中に

私は しっかり ラビを 見た!

「暗い顔を してるんじゃないよ!」

「頑張って歌わなくちゃ 駄目じゃないか!」

とても穏やかで 優しい顔だったが そう言われたような 気がした。

泣きそうな思いのまま 責任感だけで立った舞台で、

私は途中から ちょっと引きつりながらも 笑って歌った。

ラビも 「よし よし!」 と 言うように 笑いながら 消えていった。
                誰もが 歳を間違えるほど 若く見えて 元気だったけど、
                      いつの間にか、私より 年上 になっちゃってたんだよね!
                      何だか とっても 頼りになったわ。 ありがとう!

その日から、ラビとは またいつか会える と 思うようになった。

今まで 辛い思いで別れた皆も 今は自由なんだよね。

好きな時に 戻って来て、また 好きな時に 好きなところへ 行く。

羨ましいじゃないの!

私も いつかは きっと 一緒に跳び回る。 だから … 待っていてね。

                 

今、マーブルが膝の上にいて 私を見ている。

何か 感じるのか?  

不思議な時が ある。

何もないところを じーっと 見ていたりした時は

私には見えない 誰かが来ているのかもしれないなと 思うようになった。

今も 喉が痛い。

でも 1年経ったから やっと 書けることを 少し! 

ほんの1部にしかすぎないけど …。
                もっともっと 写真を撮っておけば よかったな~!


いつか 私にも起こる日。

それは 悲しい日ではなく、

楽しい気分で、待ち合わせ場所に会いに行ける日 かもしれない。

皆が待っていてくれる に違いないのだから … 。

                    ラビちゃん
                応援団作って 天国から応援してネ!




  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



〈いつか会える〉、そんな願いを込めて…

2007(平成19)年 9月発売、

キム・ヨンジャさん『天国の門』
           (作詞 = 田久保真見さん。作曲 = 三木たかしさん)。

「あと何度 あなたと二人 春爛漫の桜 見れるでしょうか」
  「どちらか先に 永眠(ねむ)りついたら 天国の門で 待ち合わせましょう」
    「背中合わせは 二人でひとつ 光と影のように ひとつだから」   

     あと何度、あなたと季節を楽しめるのでしょう。
     背中合わせでいた時期も 過ぎてしまえば昔。
     背中合わせって 心が離れてしまっているように見えるけれども、
     光と影みたいに繋がっているってことなのよね。
     だから 私たちも ひとつ。
     もしも どちらかが 先に召されてしまうようなことがあったとしても
     天国の門で 待ち合わせましょうね。

   いつか会える!
     きっと会えると 信じましょう。悲しくなくなる おまじない!

キムヨンジャさんの声と歌唱力には憧れるものがあります。

好きな人がいたら、その人のために歌いたい曲でもあります。

でもこれは、人間同士だけに語られた言葉ではないと 思っています。

愛するものとも いつかは 別れなければならない時が来る。

そんな時に、〈いつかまた必ず会える〉 と思うこと。

そう 信じていれば 悲しさも 少しだけ減って、

いつか… という希望が生まれる。

いつまでも 悲しんでいることは よくないですものね。

私は ラビと 必ずまた出会えると 信じています。   解釈は 私なりです!

                必ず、  “天国” で 会おうね!



天国の門
キム・ヨンジャ,田久保真見,若草恵
日本クラウン

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イラスト素材の一部は、下記を利用させていただいています。
   「レイのホームページ」 「GTA」

コメント (2)
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