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ビタミンDとカルシウムのサプリメントは効果なし

2024-04-16 10:37:33 | 
 現在は色々なサプリメントにあふれており、ドラッグストアなどでは広いスペースがこれに当てられています。

私は基本的に必要な成分は食事からとれるはずと考えていますので、こういったサプリを飲んだことはありません。

最近ビタミンDのサプリメントの摂取が骨折予防に役立つかどうかの検証が、2万6000人を対象とした実験結果が報告され、効果なしとなっています。

さらに新たに3万6000人以上の閉経後の女性を対象に、ビタミンDとカルシウムの併用が及ぼす影響を22年間にわたって調べた大規模な研究が、医学誌に掲載されました。被験者は7年間サプリメントを摂取し、その後15年間追跡調査を受けるという長期にわたるものです。

この研究では、サプリメントが股関節骨折に及ぼす影響だけでなく、ガンや心臓病で死亡する割合がサプリメントによって変化するかについても検証されています。その結果、サプリメントを服用しても股関節骨折のリスクは低下しませんでした。

以前の研究で同じ結果が出ていることを考えれば、驚くべきことではありません。またこの研究では、サプリメントの摂取でガンによる死者数はわずかに減少した一方、心臓病による死者数はわずかに増加しました。

実験の概要は、約半数にあたる女性1万8000人強がビタミンDとカルシウムの両方を毎日摂取するよう割り当てられました。このグループには毎日1000mgの炭酸カルシウムと400IUのビタミンD3の錠剤が与えられました。残りの半数にはプラセボ(偽薬)となっています。

実験期間の22年間のうち、ガンで死亡したのはサプリメントを摂取したグループでは1817人だったのに対し、プラセボ群では1943人でした。この差は統計的に有意なギリギリの数字ですが、私の感覚でも有意差はないという気がします。

また心臓病で死亡した女性は、サプリメント接種群では2621人だったのに対し、プラセボ群では2420人となっています。これも両群とも差がないと言えるような数値の気がします。

すなわち全般的に、ビタミンDやカルシウムのサプリメントを摂取しても何の効果も得られず、死亡率が低下することもないという結果となっています。結局のところ欠乏症でない限り、ビタミンのサプリメントをとる必要はないようです。

それだけのお金がをかけるとしたら、新鮮な果物を買った方が健康的と言える気がします。こういったサプリメントには何らかの効果があるというデータがあるはずですが、どこまで科学的かは怪しいような気がしています。


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