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抗ガン剤はいつまで続けるのか、その意義と効果

2024-04-13 10:34:23 | 
私はこの歳(77歳)になっても幸いガンには侵されていないようです。ただ一切のガン検診などを行っていませんので、ただ見つかっていないだけかもしれません。

私は現役のころ抗ガン剤研究も少しやりましたが、その作用を追求していくとひどい副作用が出るのは当然のような気がしていました。それ以来ガンになっても治療をしないと決めています。

転移のある進行ガンに対する抗ガン剤治療の目標は「ガンとうまく長く付き合う」ことです。効果が得られていて、副作用が許容範囲であれば、同じ治療を続け効かなくなったら別の種類の抗ガン剤に切り替えていくのが一般的です。

早期ガンに対して再発予防で抗ガン剤治療を行うときは、半年間や1年間など治療期間が決まっていますが、進行ガンでは延々と治療が続くことになります。抗ガン剤治療に限らずどんな医療行為にも、プラス面とマイナス面があります。

何もしないことにも両面があり、治療方針を決める際には、選択肢の一つひとつのプラスとマイナスを考えることが重要です。続けた場合と止めた場合で、効果や副作用にどれくらい違いがあるのかは予測が難しいところですが、医療者から専門家としての見解は聞いておくべきでしょう。

今はマイナスに感じられても長い目で見たら長生きに繋がるかもしれませんので、長期的な視点も必要です。この医師が抗ガン剤治療の選択肢を説明するときは、「無治療」という選択肢も必ず提示するようです。

無治療がガンとうまく長く付き合うという目標に近づける重要な選択肢と言えます。無治療を選択したからと言って、すぐにガンが悪化するとは限らず、きちんと緩和ケアを受けることで、穏やかに過ごせる可能性は高くなります。

今は薬物療法の選択肢も増え、無治療を積極的に進める場合は減っていますが、これを選択肢の一つとして認識しておくことはかなり重要なことです。無治療の選択肢があることを理解しておくだけでも、気持ちが楽になると思われます。

抗ガン剤治療はやらなければいけないからやるのではなく、自分にとってプラスになるからやるという考え方が良いようです。治療はやらなければいけないものではなく、やりたいからやるものが基本でしょう。

ガン患者は治療のために生きているのではなく、自分らしく生きるために治療を受けています。ここに書いてきたことは理想の医師像と言えるのかもしれません。

多くの医師は患者に選択肢を与えず、治療を進めるような気がします。やはり患者も強い意志をもって、自分の最も良い選択肢を選ぶ気構えが必要なのかもしれません。


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