タイトル : ヒート
著者 : 堂場瞬一
出版社 : 実業之日本社
---感想---
堂場瞬一のスポーツ小説シリーズ最新刊。今度の舞台は、マラソンです。
ここ数年、東京マラソンとか、大阪マラソンとか、市民参加型の都市マラソン流行ですが、この物語が舞台のマラソンは、そう言う市民参加型のマラソンとは一線を画す世界記録樹立を目指す一流のマラソンになっています。確かに、お祭り騒ぎのマラソンとは異なる、とことん記録にフォーカスしたマラソン大会があってもいいかもしれません。ただ、それが知事の思いつきというところが、「本当に有りそう」と言う思いにさせるところですね(苦笑)。
舞台が神奈川県と言う事で、箱根駅伝にも触れられています。箱根駅伝は正月のイベントとしては確かに見応えがあるんですが、大学の宣伝の場であったり、その後の選手の陸上競技活動に繋がらないという箱根駅伝の功罪も、本作ではタブー視せずに触れられています。勇気あると思います。
堂場瞬一の作品に共通ですが、この作品も、最後のクライマックスは読者の想像に任せると言う書き方になっています。賛否ある書き方だと思います。時々だと、そう言う伏せた結末もいいんですが、ことごとくそう言う結末だと、ちょっとなぁと言う気もしてしまいますね。
著者 : 堂場瞬一
出版社 : 実業之日本社
---感想---
堂場瞬一のスポーツ小説シリーズ最新刊。今度の舞台は、マラソンです。
ここ数年、東京マラソンとか、大阪マラソンとか、市民参加型の都市マラソン流行ですが、この物語が舞台のマラソンは、そう言う市民参加型のマラソンとは一線を画す世界記録樹立を目指す一流のマラソンになっています。確かに、お祭り騒ぎのマラソンとは異なる、とことん記録にフォーカスしたマラソン大会があってもいいかもしれません。ただ、それが知事の思いつきというところが、「本当に有りそう」と言う思いにさせるところですね(苦笑)。
舞台が神奈川県と言う事で、箱根駅伝にも触れられています。箱根駅伝は正月のイベントとしては確かに見応えがあるんですが、大学の宣伝の場であったり、その後の選手の陸上競技活動に繋がらないという箱根駅伝の功罪も、本作ではタブー視せずに触れられています。勇気あると思います。
堂場瞬一の作品に共通ですが、この作品も、最後のクライマックスは読者の想像に任せると言う書き方になっています。賛否ある書き方だと思います。時々だと、そう言う伏せた結末もいいんですが、ことごとくそう言う結末だと、ちょっとなぁと言う気もしてしまいますね。