勝手に書評

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ホワイトアウト/真保 裕一 著

2000-10-28 | 小説
タイトル : ホワイトアウト
著者 : 真保 裕一
出版社 : 新潮社(新潮文庫)
出版年 : 2000年

---感想---
映画「ホワイトアウト」の原作。(映画「ホワイトアウト」の勝手評は、勝手に映画評で。)

映画では描き切れなかった、出演者の心情の背景が細かく描写されている。映画で背景、伏線が理解できなかった場合は、こちらを参照すると良いだろう。また、結末の部分も、映画では理解しきれなかったが、映画と原作では微妙に情景の描写が異なっているものの、原作の方が何が起きたかは理解しやすい。先にも述べたが、映画と原作では微妙に情景の描写が異なっている。これは、映画の場合は見栄えを考えなければならないので、当然であろう。

原作の最後に、レファレンスとして参考資料が列挙されているが、これだけの勉強をして書いた事も有り、非常に真に迫ったストーリであると思う。原作、映画とも、これまでに日本に無いスケールの作品で、楽しめる作品ではないだろうか。