勝手に書評

私が読んだ本の書評を勝手に行います。

部下は育てるな!取り替えろ!!

2008-03-26 | ビジネス
タイトル : 部下は育てるな!取り替えろ!!
著者 : 長野 慶太
出版社 : 光文社
出版年: 2007年

---感想---
何とも過激なタイトルの本ですが、「お客には絶対に謝るな!」の著者と言うことで納得です。前著の「お客には絶対に謝るな!」が一般社員向けとすれば、こちらの「部下は育てるな!取り替えろ!!」は、その上司の管理職向けと言う位置付けだそうです。

読んでみて、所々(と言うか、かなりのところで)、その内容に頷いてしまいました。自分でやっていることが間違っていない(少なくとも、同じ事を思っている人がいる)と言うことが確認できました。ただ、著者ほど徹底はしていないので、まだまだですね。合理的で、論理的な人員活用論です。

ヒトラー・マネー

2008-03-25 | ドキュメント/ノンフィクション
タイトル : ヒトラー・マネー
著者 : ローレンス・マルキン
訳者 : 徳川 家広
出版社 : 講談社
出版年: 2008年

---感想---
そのタイトルの通り、第二次世界大戦時のドイツのお金にまつわる話。しかも、普通のお金の話ではなく、偽札です。

第二次世界大戦の時、ドイツはヨーロッパの雄、大英帝国のポンド札の偽札を大量に印刷して、経済においてもイギリスを攻撃しました。その際ナチスドイツは、強制収容所にいたユダヤ人の力を使い、非常に精巧な偽札を作り出します。これは、その作戦を、ドキュメントタッチに描き出しています。一方の主人公は、ナチス将校のベルンハルト・クルーガー。このナチス将校は、ナチスらしくない態度(ユダヤ人を人として丁寧に扱う)で囚人のユダヤ人たちに接し、作戦を成功に導こうとします。

そして、もう一方の主人公は強制収容所で死の恐怖におびえていた、そのユダヤ人たち。印刷工や、画家など、様々な特殊技能を持つユダヤ人が作戦に徴発されます。徴発されたユダヤ人たちは、この偽札作戦に従事するに当たり、当面の死の可能性は遠のくのですが、失敗したら当然のこと、成功しても、その役目が終われば殺される可能性があり、その技の全てを駆使して、可能な限りサボタージュし、作戦を長引かせながらも、精巧な偽札を作っていきます。この本では、その辺りの神経戦を描き出しています。

そしてこの本の特徴は、訳者。その名前から想像は付きますが、徳川家の人。父は、現徳川家当主徳川恒孝氏です。なんか、凄いですね。

スタバではグランデを買え!

2008-03-22 | ビジネス
タイトル : スタバではグランデを買え!
著者 : 吉本 佳生
出版社 : ダイヤモンド社
出版年: 2007年

---感想---
タイトルは、スターバックスと言う人気コーヒーショップの名前を関しているが、その内容はスターバックスのことだけではなく、広く一般的な商品・サービスの価格決定のからくり・考え方が記されている。例示が卑近で非常に分かりやすく、理解しやすい内容になっているのはすばらしい。特に、複雑なケータイ料金に関しての考察は、一読に値するのでは無いだろうか。でもねぇ、スターバックスのグランデって、大きすぎるんですよ(笑)。