勝手に書評

私が読んだ本の書評を勝手に行います。

不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか

2008-07-21 | ビジネス
タイトル : 不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか
著者 : 高橋克徳、河合太介、永田稔、渡辺幹
出版社 : 講談社現代新書
出版年: 2008年

---感想---
成果主義といわれて久しい日本。その日本企業の職場が、最近おかしくなってきていると言う。その問題点・原因に迫り、対処方法まで記した書。

私も、それほど長い年月会社員をしている訳ではないのだが、確かに本書に記されているように最近の職場の雰囲気は、自分が新入社員だった頃の雰囲気に比べて、変わってきている。どこがどう変わってきているかと具体的に説明する事は出来ないのだが、全体的にクールで、他人に関わる事を避ける傾向が見えるような気がしますし、自分にどういうメリットがあるかを物凄く気にする社員が増えてきている気もします。これほど短期間に、ここまで会社の雰囲気が変わるのかと驚くところもありますが、それは、やはり会社のマネージメント層にもその責任の一旦はあるんですよね。自分も反省です。

この本の伝えたかった事は、目的意識の醸成と、社員間のコミュニケーションの重要性ということなのではないのでしょうか。サイバーエージェントの件は目的意識の醸成をどのように行い、維持していくのかと言う事ですし、ヨリタ歯科クリニックの件は、スタッフ間のコミュニケーションの円滑化による仕事への参加意識の向上のような気がします。

自分ができる事は小さな事しかありませんが、職場で挨拶を励行するなどの、小さな事からコツコツと、職場の雰囲気を向上させて行けたらいいなぁと思いました。