勝手に書評

私が読んだ本の書評を勝手に行います。

壊れる日本人 -ケータイ・ネット依存症への告別-

2007-12-28 | ドキュメント/ノンフィクション
タイトル : 壊れる日本人 -ケータイ・ネット依存症への告別-
著者 : 柳田 邦男
出版社 : 新潮社
出版年: 2007年

---感想---
このところ少年少女、しかも10代前半の年代の子供による凶悪犯罪が数多く見られるが、その原因を考える一助になる本。前述のような内容に関する解説書ではないので、そう言う内容ばかりではない。むしろ、もっと広く、社会全般に対しての警告である。一部の識者により、同様の内容の警告が様々なところでなされていますが、まだまだ啓蒙が足りないのでは? こう言う本が沢山出ることにより、国民の啓蒙が進むことを期待せずにはいられない。

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

2007-12-22 | ビジネス
タイトル : 官邸崩壊 安倍政権迷走の一年
著者 : 上杉 隆
出版社 : 講談社
出版年: 2007年

---感想---
この本が出されてまもなく、あっけなく本当に崩壊してしまった安倍政権。この本を読んでみれば、その政権崩壊の兆しは、政権発足の頃から内在し低多様に思える。逆に言えば、よく一年も持ったなぁと言うのが感想である。その後発足した福田政権は、安倍政権を他山の石として堅実に政権運営されているようであったが、それは幻影だったのか? このところ、安倍政権を髣髴とさせる政権末期的出来事が見受けられるのは気のせいだろうか? やはりこの次は、民主党小沢政権?

平成関東大震災

2007-12-09 | 小説
タイトル : 平成関東大震災
著者 : 福井 晴敏
出版社 : 講談社
出版年: 2007年

---感想---
将来必ず発生すると言われている首都圏直下地震。”備えあれば、憂いなし”と言われますが、現実に”そのとき”に備えている人は、数少ないと思います。この書では、そんな”そのとき”には備えていない普通のサラリーマンを通じて、首都圏直下地震に関するシミュレーション小説となっている。

シミュレーションの元となるのは、東京都の被害想定。しかしながら、本当のところは誰にもわかりません。所々に挟まれているコラムが、事態に関する程よい解説となっており、この本の理解を深める助けになっているような気がします。

作者は、『亡国のイージス』『終戦のローレライ』などの福井晴敏。

日本人には教えなかった外国人トップの「すごい仕事術」

2007-12-02 | ビジネス
タイトル : 日本人には教えなかった外国人トップの「すごい仕事術」
著者 : フランソワ・デュボワ
出版社 : 講談社
出版年: 2007年

---感想---
日本にいる外国人企業トップへのインタビュー集。日産・ルノーCEOのカルロス・ゴーンを始めとして、シャネル日本法人社長リシャール・コラス、スターバックス・コーヒージャパンCEOマリア・メルセデス・M・コラーレス、エコール・クリオロ シェフ アントワーヌ・サントス、新生銀行社長ティエリー・ポルテと、全5名の社長等に話を聞いています。

著者のフランソワ・デュボワは、その名前から分かるようにフランス人なのですが、実は、この本に出てきている社長たちのほとんどもフランス人か、フランスにゆかりのある人。全くフランスにゆかりが無いのは、スタバジャパンのCEOマリア・メルセデス・M・コラーレスだけです。

タイトルから受けるイメージと、本の内容が若干違うかな?と言う感じがします。「すごい仕事術」と言う事になっていますが、そう言うよりも、人として、企業人として、出身国以外の国で活躍するまでの、その人のキャリアの考え方などの、人生論に近い内容です。タイトルのイメージと違うから、役に立たないかと言うとそんなことは無く、むしろ、淡々と仕事論を語られるより、こう言うような内容のほうが面白いかもしれません。