勝地(かつち)ブログ

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NO.29 生きる力

2008年05月22日 22時41分28秒 | Weblog
「人生で直面する困難にどのように対処すればよいか誰も教えてくれなかった。」

1975年アメリカの青年リック・リトルが訴えた言葉です。大人に教えてもらいたいことがたくさんある。「自分に自信をなくしてつらいとき」、「友だちとうまくいかなくなったとき」、本当に大事なことって、意外と教えてもらってない・・・。

子どもの「学びたい」と、大人の「教えたい」を繋ぐプログラム「思春期のライフスキル教育プログラム・ライオンズクエストセミナー」に参加してきました。日々の困難を乗り越えて生きる術「ライフスキル」を子どもたちが学ぶ教育です。

ライオンズ国際協会335-D地区の主催で「但馬長寿の郷ホール」に小中高の先生方、教育委員会関係、ライオンズクラブ会員、総勢67名が参加。8月には同ホールで大々的にワークショップも開催されます。



青少年を取り巻く現状は、雑誌やテレビというメディアをはじめ周囲の環境や人からの影響も無視できず、頭ごなしに「いけない」といっても子どもだけを責めることが出来ない環境が彼らを取り巻いているのが現状です。これらの社会的要因が青少年の行動に大きな影響を与えることが分かってきています。そこで健全な自尊心を育成するライフスキル教育が世界30カ国の多くの教育現場で効果をあげ、日本でも東日本では埼玉県、西日本では兵庫県西播地方での取り組みが最も盛んで広がりを見せています。

世界保健機関(WHO)によるとライフスキルは「日常生活で生じる様々な問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するために必要な心理社会能力」と定義され、具体的には日常生活で経験する様々な困難を自分の力で乗り越え、前向きに生きていくのに必要な心の能力を言います。

中核をなすのが「健全な自尊心」の育成です。「自分を大切に思う心」を育む教育です。健全な自尊心を持っている人は自分を受け入れることができるので、他人からの敬意や協力・友情などが得られやすく、様々な問題を建設的かつ効果的に解決しやすくなる、と分析されています。青少年の危険行動と自尊心の低下は密接な関係があるのです。

このライフスキルプログラムの著作権はライオンズクラブが所有し展開しています。未来を担う子どもたちのためのライフスキル教育がこれから但馬の教育現場で取り組まれ、目の前のドアを開けて次に進む力を、子どもたちが身につけてもらえればと願っています。

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