幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

ステージには魔物が棲んでいる

2016-07-09 23:59:37 | 音楽
 今日は恒例の音楽教室の発表会でした。今回の僕の「出し物」は、ピアノがS&Gの名曲「明日にかける橋」をソロで、サックスはディズニーの「アンダー・ザ・シー」をアルト2本とテナー1本のトリオで、それぞれ演奏しました。

 昨年の年末にもピアノとサックスの両方でエントリーして、ピアノソロが後半ボロボロになりました。あの二の舞は避けたいと、今回は練習に練習を重ねて、すっかり指が曲を覚えてしまうほど練習をしました。それでも緊張するとどうなってしまうのか不安でしたから、練習中にもいろいろプレッシャーをかけながら(店頭で弾く、誰かに見てもらいながら弾く、録音をする等)、どんな状況でも普段通りに弾けるようにトレーニングもしてきました。これだけやったんだから大丈夫、という自己暗示もかけました。

 そして本番。いきなり初めて弾くピアノということにも覚悟はできていたのですが、弾き始めた前奏の第3小節1拍目の低いファの音が鳴りませんでした。なぜ音が出なかったのか理由はわかりません。ただびっくりしてそこで少し空白ができてしまいました。そして、そのいきなりの狼狽が、この後ボディブローのように効いてきました。細かいタッチミスを何回も繰り返しながら、何とか1番から2番、そしてさらに後半へと繋げていくことができました。必死ですが、反面「弾けてるぞ」という喜びも沸いてきていました。

 しかし、この喜びが油断につながったのでしょうか。いよいよエンディングへと向かうその直前の大サビ、これまでミスしたところがないところでタッチミス、そしていきなり頭が真っ白になりました。ほとんどミスを想定していないところでのミスはパニックになります。どうしたら良いのか思考停止。表情に出してはいけないのですが、思わずため息。大サビはもう台無しです。切り替えた僕は大サビを諦めて後奏から弾き始めました。何とかそのままラストへ。

 前回よりは演奏が止まってしまった時間が短かったとは言え、きちんと弾けなかったという点ではほぼ進歩していません。油断が原因なのか、集中力が続かないことが問題なのか、自分でもわかりませんが、とても合格点を出せる演奏ではありませんでした。自己採点40点くらいです。大サビがダメで不合格でしたが、そこまではタッチミスをしながらも流れを止めずに安定して弾き続けられたことだけは評価しても良いかなというところです。とは言え、失敗には違いありません。あれだけ緊張を想定して練習してきても、こんなところにトラップが待っていたとは。ステージには魔物が棲んでいます。

 サックスは楽しかったです。初めてのトリオでしたが、自分の演奏はほぼ思い通りできましたし、緊張もあまりしませんでした。少し後半走ってしまったかなというくらい。アンサンブルとしても何とかバラバラにならずにキープできましたし。自己採点は85点くらい。楽しく演奏できたのが一番です。
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フェデラーの衰え

2016-07-09 01:02:27 | テニス
 昨日に続きフェデラーの話です。ウィンブルドン準決勝、対ラオニッチ戦。フェデラーは準々決勝に続き「ポスト4強」世代への壁になれるか、という点を注目していたのですが、フルセットの末に逆転負けを喫してしまいました。それもこのままいけば勝てるだろうという試合の流れだったのですが、ロングマッチになって急に失速した感じの負け方です。

 ラオニッチももちろん良いテニスをしていました。かつての強打一辺倒の頭の悪そうなテニスから脱して、きちんとショットの組み立てもできていたし、ドタバタしていたフットワークも改善されていました。とは言え、3セット目まではやはりフェデラーの洗練されたテニスに比べたら、サービスに頼ったテニスだなという印象は否めませんでした。

 なのになぜラオニッチが逆転で勝利を得ることができたのかと言えば、やはりフェデラーが衰えたとしか言いようがありません。それほど終盤のテニスは「らしくない」テニスでした。足はもつれ集中力も切れていました。ポイントできるのはサービスからのショートポイントだけで、ロングラリーではほとんどラオニッチに押されていました。

 もちろん単なる衰えではなく、手術した膝に痛みがあったのかも知れません。またチリッチ戦の激闘の疲れが残ってもいたでしょう。それにしても「ここぞ」という大事なポイントでのミスが多く、あれでは勝てるものも勝てません。そもそも過去のフェデラーなら4セット目できっちり試合を終わらせていたことでしょう。大事なポイントを取りきれないからファイナルに持ち込まれてしまうのだし、そこでもまた疲れが倍加して肝心なところでミスが出てしまうのです。

 ジョコビッチが早々に負け、天敵のナダルも欠場している今大会。フェデラーにとっては久しぶりにグランドスラムで優勝する大チャンスが巡ってきていただけに、ここで負けたのは残念です。こうなるとフェデラーもいよいよ引退を考えるのではないかと感じてしまうほどでした。かつての無敵さをよく覚えているだけに、若手に負けてばかりいるフェデラーは見たくないのですが、かと言ってフェデラーがいない男子ツアーも興味が薄れます。できることなら試合数を絞って体調を整えてカムバックしてほしいと思いますが、年齢も年齢だけにどこまで期待していいのやら。
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