◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/2月21日~29日

2020-02-22 10:43:48 | Weblog

※当季雑詠3句(春の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

◆俳句添削教室◆
http://www.21style.jp/bbs/kakan02
◆俳句日記/高橋正子◆
https://blog.goo.ne.jp/kakan02

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今日の秀句/2月21日~29日

2020-02-22 10:42:59 | Weblog

2月29日(2句)

★花ゑんどう高き支柱の足もとに/桑本栄太郎
えんどうに支柱が立ててあるが、えんどうは支柱の足元に固まる程度の生長だが、すでに花を付けて、これから暖かくなれば、蔓がどんどん伸びていくのだ。支柱の足元で力を溜めている。(高橋正子)

★父母の墓覆う桜木芽吹きけり/古田敬二
父母の墓は故郷の桜の木の下に。桜が咲けば桜に覆われ、夏には葉桜が木陰を作ってくれる。
そんな桜が今芽吹いた。父母への優しい思いが伝わる。(高橋正子)

2月28日(2句)

★病室の向かいは梅咲く小学校/多田有花
病室からの眺めがいいと嬉しいものだ。この病室からは梅の花が咲いている小学校が見える。子供たちの声も聞こえるかもしれない。梅の花は精一杯咲いている。どこか楽しく、すがすがしい気分になる句だ。(高橋正子)

★祝日の学校花壇やチューリップ/桑本栄太郎
祝日の小学校の校庭。日当たりのいい花壇にはチューリップが明るく咲いている。子供たちのいない祝日の学校だが、子供たちに代わるような元気なチューリップだ。(高橋正子)

2月27日(1句)

★千代紙の雛の迎える緩和ケア/川名ますみ
緩和ケアの病棟に入院されたのだろうか。痛みを抱え、不安な思いで病室に入ると千代紙の雛が飾ってあった。雛様に会えるとは思わなかったであろうが、温かい心遣いがうれしく、気持ちが明るくなる。(高橋正子)

2月26日(1句)

★朝市のバケツに盛られ春大根/廣田洋一
通常の大根は初秋に種を播くが、春大根は晩秋に種を播いて収穫時期を遅らせ、春収穫する。
そんな大根が朝市のバケツにいっぱい盛られ売られている。採れたての大量の大根のみずみずしさがうれしい。(高橋正子)

2月25日(1句)

★渓流の水が水乗せ蕗の薹/小口泰與
蕗の薹が出ている渓流の沢辺。渓流は、雪解けの水で水が水を乗り越えるように急ぎ流れる。蕗の薹の淡い緑、渓流の水が織りなす早春の息吹がよく感じられる。(高橋正子)

2月24日(2句)

★残雪や鳥足跡と風の跡/小口泰與
残雪に跡を残したのは、鳥と風。鳥と風と残雪の世界が詩的な世界を見せている。(高橋正子)

★呼ぶ声に雪崩れて返す木霊かな/廣田洋一
積雪は人の呼ぶ声の振動で雪崩を起こすこともあると聞く。雪崩の木霊に、しんとした静けさが一層広がる。(高橋正子)

2月23日(2句)

★牛車をば転がし遊ぶ雛祭/廣田洋一
雛祭りの男の子であろう。雛のお道具いろいろは、なかなか興味深いものが多くて、牛車があれば、動かしてみたくなる。刀は抜いてみたくなる。子供の雛祭りが楽しそうだ。(高橋正子)

★妻戻り田舎土産や春大根/桑本栄太郎
出かけていた妻が帰って来た。田舎土産とあるから、故郷へ帰ったのであろう。土産に春大根をもらって帰った。春大根に故郷への愛着が感じられる。(高橋正子)

2月22日(2句)

★疎開児のいまも心に春の山/小口泰與
戦争中に疎開をした児童も今はどのくらいおられるだろうか。戦後すでに75年になろうとしている。その頃の疎開してきた子どもとの思い出。春の山や野で遊んだことが今も心にのこっている。しみじみと、なつかしさが湧いてくる。(高橋正子)

★ゆるやかにカーブする道梅開く/多田有花
車やバイクで道を辿ってゆくとゆるいカーブに差しかかる。それまで見えなかった梅の花がカーブにそってゆるやかに見え始める。うれしい光景だ。(高橋正子)

2月21日(1句)

★篩かけ日にさらしけり春の土/廣田洋一
春の日の土いじり。冬の間、寒さに耐え、固まったような土を、篩にかけて細かくし、種や苗を植える準備をする。篩うとらさらと春の土が明るく落ちる。春の土が効いている。(高橋正子)
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2月21日~29日

2020-02-22 10:41:57 | Weblog

2月29日(4名)

小口泰與
佐渡見ゆる桟橋に釣る細魚かな★★★★
田螺鳴く大ぼら吹きの選挙戦★★★
山を分け水に水追う春の利根★★★

廣田洋一
春暁の白雲細く流れけり★★★★
春暁や静寂を破る靴の音★★★
春眠や雨音聞きてまた眠る★★★

桑本栄太郎
花ゑんどう高き支柱の足もとに★★★★
えんどうに支柱が立ててあるが、えんどうは支柱の足元に固まる程度の生長だが、すでに花を付けて、これから暖かくなれば、蔓がどんどん伸びていくのだ。支柱の足元で力を溜めている。(高橋正子)

駒返る草のみどりや風の土手★★★
検査みな終えて安堵や二月尽★★★

古田敬二
父母の墓覆う桜木芽吹きけり★★★★
父母の墓は故郷の桜の木の下に。桜が咲けば桜に覆われ、夏には葉桜が木陰を作ってくれる。
そんな桜が今芽吹いた。父母への優しい思いが伝わる。(高橋正子)

おお咲いた今年は早き犬ふぐり★★★
軍用機春曇天の空を飛ぶ★★★

2月28日(4名)

多田有花
病室の向かいは梅咲く小学校★★★★
病室からの眺めがいいと嬉しいものだ。この病室からは梅の花が咲いている小学校が見える。子供たちの声も聞こえるかもしれない。梅の花は精一杯咲いている。どこか楽しく、すがすがしい気分になる句だ。(高橋正子)

雨あがり梅の彼方に虹かかる★★★★
春寒や古き箪笥を解体す★★★

小口泰與
囀りの高まり餌まく媼かな★★★
雀の巣拒む工法屋根工事★★★
針金のハンガー絡む烏の巣★★★★

廣田洋一
頼まれてマスク製作春寒し★★★
電動の車椅子行く遅日かな★★★
特急の座席を照らす遅日かな★★★★

桑本栄太郎
コンビニの新規開店春きざす★★★
料峭ののぼり旗めく売地かな★★★

祝日の学校花壇やチューリップ★★★★
祝日の小学校の校庭。日当たりのいい花壇にはチューリップが明るく咲いている。子供たちのいない祝日の学校だが、子供たちに代わるような元気なチューリップだ。(高橋正子)

2月27日(4名)

川名ますみ
医師の手にバレンタインの紙袋★★★

千代紙の雛の迎える緩和ケア★★★★
緩和ケアの病棟に入院されたのだろうか。痛みを抱え、不安な思いで病室に入ると千代紙の雛が飾ってあった。雛様に会えるとは思わなかったであろうが、温かい心遣いがうれしく、気持ちが明るくなる。(高橋正子)

木蓮の芽のさみどりに春の雨★★★★

小口泰與
榛名湖に白波立ちて雉子の声★★★★
囀りや朝の榛名の紫紺にて★★★
産土の山河やさしや鳥の恋★★★

廣田洋一
春雨や走り根黒く光りたる★★★★
春雨に丹沢の山煙居り★★★
笙の音に始まる挙式春燈★★★

桑本栄太郎
ふくふくと蕾ふふめり木瓜の花★★★★
料峭ののぼり旗めく売地かな★★★
コンビニの新規開店春きざす★★★

2月26日(4名)

小口泰與
隧道を抜けるや雉の鋭声して★★★
初雲雀深き青空かき分けて★★★
高みへと声を伸ばしぬ揚雲雀★★★

廣田洋一
春大根伸びたる足の細きかな★★★
切口の真白く透けし春大根★★★

朝市のバケツに盛られ春大根★★★★
通常の大根は初秋に種を播くが、春大根は晩秋に種を播いて収穫時期を遅らせ、春収穫する。
そんな大根が朝市のバケツにいっぱい盛られ売られている。採れたての大量の大根のみずみずしさがうれしい。(高橋正子)

多田有花
如月の窓に明るき鳥の影★★★★
晴れの日のさざめき地に満ついぬふぐり★★★★
春の雨振り出す中を戻りけ★★★り

桑本栄太郎
山すその村の甍や風光る★★★★
料峭のさざ波立つや休耕田★★★
土の香や春を耕すトラクター★★★

2月25日(2名)

小口泰與
渓流の水が水乗せ蕗の薹★★★★
蕗の薹が出ている渓流の沢辺。渓流は、雪解けの水で水が水を乗り越えるように急ぎ流れる。蕗の薹の淡い緑、渓流の水が織りなす早春の息吹がよく感じられる。(高橋正子)

百千鳥鍬置き腰を伸ばしける★★★
自転する水の惑星風光る★★★

廣田洋一
川底を舐める大鯉水温む★★★
水温む朝一番に米を研ぎ★★★★
向う傷負ひても懲りず猫の恋★★★

2月24日(3名)

小口泰與
けしきだつ坂東太郎雪解川★★★
春泥の轍の跡や子ども等は★★★
残雪や鳥足跡と風の跡★★★★
残雪に跡を残したのは、鳥と風。鳥と風と残雪の世界が詩的な世界を見せている。(高橋正子)

廣田洋一
呼ぶ声に雪崩れて返す木霊かな★★★★
積雪は人の呼ぶ声の振動で雪崩を起こすこともあると聞く。雪崩の木霊に、しんとした静けさが一層広がる。(高橋正子)

屋根雪の滑りて庇雪崩かな★★★
春雨や濡れるは嫌と相合傘★★★

桑本栄太郎
<洛西の山里>
人住まぬ家のとぼそや梅真白★★★
春風の頬をなぶりて心地良き★★★
山すその甍きらめき風光る★★★★

2月23日(3名)

小口泰與
公魚や水面へうつる榛名富士★★★
渓流の石の駆け來る雪解かな★★★★
吟行に来て榛名湖の春の雲★★★

廣田洋一
天井に届きし雛を見上げたる★★★
千に一つ欠けたる雛の吊るされし★★★

牛車をば転がし遊ぶ雛祭★★★★
雛祭りの男の子であろう。雛のお道具いろいろは、なかなか興味深いものが多くて、牛車があれば、動かしてみたくなる。刀は抜いてみたくなる。子供の雛祭りが楽しそうだ。(高橋正子)

桑本栄太郎
獺祭る川面きらめき流れけり★★★
妻戻り田舎土産や春大根★★★★
出かけていた妻が帰って来た。田舎土産とあるから、故郷へ帰ったのであろう。土産に春大根をもらって帰った。春大根に故郷への愛着が感じられる。(高橋正子)

目覚めても未だ明るき日永かな★★★

2月22日(4名)

小口泰與
亀鳴くやカメラに凝って六十年★★★
門柱へ見知らぬ春の鳥来たり★★★

疎開児のいまも心に春の山★★★★
戦争中に疎開をした児童も今はどのくらいおられるだろうか。戦後すでに75年になろうとしている。その頃の疎開してきた子どもとの思い出。春の山や野で遊んだことが今も心にのこっている。しみじみと、なつかしさが湧いてくる。(高橋正子)

多田有花
プリンターの突然逝ける余寒かな★★★
ゆるやかにカーブする道梅開く★★★★
車やバイクで道を辿ってゆくとゆるいカーブに差しかかる。それまで見えなかった梅の花がカーブにそってゆるやかに見え始める。うれしい光景だ。(高橋正子)

飛行機雲連なり春雨を告げる★★★

廣田洋一
うらやまし本音のままなる猫の恋★★★
人目をば気にせず走る猫の恋★★★
畦道の匂ひ立ちたる春時雨★★★★

桑本栄太郎
古草のそこだけ明るき雨の昼★★★★
嶺の端の雲の途切れや春の雨★★★
春雨の妻もどり来し本降りに★★★

2月21日(3名)

小口泰與
街角や目に飛び込みし犬ふぐり★★★
連れ立ちて餅草採りの老婆かな★★★
片栗や遺跡の丘へなだれ咲き★★★★

廣田洋一
ぽつぽつと小さき芽の出る春の土★★★

篩かけ日にさらしけり春の土★★★★
春の日の土いじり。冬の間、寒さに耐え、固まったような土を、篩にかけて細かくし、種や苗を植える準備をする。篩うとらさらと春の土が明るく落ちる。春の土が効いている。(高橋正子)

折紙の雛を一対飾りけり★★★

桑本栄太郎
春昼の青空裂きて飛機の雲★★★
歩みゆく土手の地道や風光る★★★★
川べりの蘆の角ぐむ日差しかな★★★
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自由な投句箱/2月11日~20日

2020-02-12 16:12:36 | Weblog

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今日の秀句/2月11日~20日

2020-02-12 16:11:34 | Weblog

2月20日(1句)

★クロッカス合格の日の朝に咲く/古田敬二
土からふっくらとした花を咲かせるクロッカスは、ほほえみのような明るい花だ。合格おめでとうというように朝、喜びの花を咲かせてくれた。(高橋正子)

2月19日(2句)

★雛飾る雨水の空の晴上り/廣田洋一
雛を飾る日は、やはり晴れていてほしい。ちょうど雨水ながら、空は晴れて、飾られた雛も晴れやかなお顔だろう。(高橋正子)

★永き日の新調したるスニーカー/桑本栄太郎
日が永くなった。外を歩くのが楽しくなる。スニーカーを新調して、足取り軽く歩くのだ。なによりも足取りが軽いのがいい。(高橋正子)

2月18日(1句)

★下萌やフォークダンスの輪の中に/小口泰與
日本で歌声運動やフォークソングが流行った時代、フォークダンスは若者たちにが躍ったように思う。今はだれなのか。輪になってフォークダンスを踊る広場の中心は緑が芽生え始めている。あかるく楽しそうな景色だ。句の素直さ、平易さもいい。(高橋正子)

2月17日(2句)

★金縷梅や利根の目覚めの早かりし/小口泰與
早春にまず咲く花、金縷梅(まんさく)が、利根の流れに沿って咲いている。それよりも利根川は早く目覚めて流れを速めている。早春の空気感が伝わる景色だ。(高橋正子)

★白玉の香るがごとし春玉葱/廣田洋一
早くも玉葱が出回り始めた。春玉葱は、生食して美味で、真っ白な玉がうれしい。春玉葱のフレッシュさがいい。(高橋正子)

2月16日(1句)

★初午や日本酒一合供へられ/廣田洋一
今年の初午は2月9日。稲荷神社のお祭りだが、京都の伏見稲荷のような立派な神社から、祠のようは稲荷神社がある。狐を田の神(山の神)として祭り、好物の油揚げやお稲荷を供える。お神酒徳利にお神酒も供えられる。あまりにつつましい祭りがほほえましく思える。酒一合もつつましさ。(高橋正子)

2月15日(1句)

★ニン月の目覚めて遠き故郷かな/桑本栄太郎
二月と言う季節は、日差しは明るく、寒さも清らかなイメージとなって浮かんでくる。浅き春の目覚めに遠き故郷が浮かんでくるのも無理もない。(高橋正子)

2月14日(2句)

★春浅き空をゆっくり大観覧車/多田有花
「ゆっくり」が春らしくていい。春浅き空をゆっくり回る観覧車から、下界の景色はどう見えるだろうか。そんなことを思わせる句。(高橋正子)

★独りいて芽吹きの前の森静か/古田敬二
芽吹く前の森は、独りいれば、何か動く気配のようなものを感じるが、その気配がかえって静けさを呼び起こしている。燃え上がるような芽吹きの前の森が想像できる。(高橋正子)

2月13日(1句)

★一斉にふふむ紅梅通り雨/小口泰與
さあっと降って通り過ぎる雨に紅梅も動き出した感じだ。一斉に蕾が膨らみ雨、蕾は雨露を光らせている。これからが楽しみな紅梅である。(高橋正子)

2月12日(1句)

★白梅や梢の先に凛と咲き/廣田洋一
白梅はまっすぐ伸びた梢の先まで花をつける。梢の先だからと言って、力を抜くわけではなく、凛と花を咲かせている。梅の花の凛とした気品が読み取れる句。(高橋正子)

2月11日(1句)

★コーヒー飲む窓から春の海が見え/古田敬二
コーヒーを飲む席を窓側に取ると、そこからは、春の海が見える。映画の一コマのような、おしゃれでゆくっりした時間があるのが素敵だ。(高橋正子)
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