◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/5月21日~28日

2018-05-22 12:25:44 | Weblog

生き生きと、みずみずしい俳句を期待しています。

※当季雑詠3句(夏の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之


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今日の秀句/5月21日~31日

2018-05-22 12:24:54 | Weblog

5月31日(1句)

★ぽつぽつと日ごとに増えし浮葉かな/多田有花
「浮葉」とは、蓮の根茎から出てしばらく浮いている新葉。「ぽつぽつ」と飛び石のように浮いている幼い浮葉だが、見ていると日ごとに増えている。浮葉と水の張りが見せる涼しい景色だ。(高橋正子)

5月30日(1句)

★多佳子忌のやはずゑんどう笛に吹く/桑本栄太郎
多佳子忌は、橋本多佳子の忌日で5月29日。多佳子忌は多くの俳人に詠まれているが、どのような情景を詠んでも不釣り合いな句はないほどだ。私見としては、5月29日という日の季節がそうさせるのではと思う。この句の「やはずゑんどう」は一般的には「からすのえんどう」と呼ばれ、若い莢の両端を切って草笛にしたり、実を採ったあとの空莢を笛にしたしする。「やはずゑんどう」は、強いて言えば、多佳子の生きていた時代を暗示していると思える。そういった取り合わせの、形の整った句だ。(高橋正子)

5月29日(1句)

★松葉菊石垣覆ひ乱れ咲き/廣田洋一
石垣を覆うように咲く松葉菊は、太陽の光をうけ、ぴかぴかと輝く。「乱れ咲く」旺盛な繁殖力がある。ありのままの写生句で、イメージが鮮明で句意が真直ぐ伝わる。(高橋正子)

5月28日(1句)

★甘酒や術後の痛み少し癒え/廣田洋一
甘酒のとろりとした甘さがじんわり体に伝わって暑気が払えるようだ。術後の痛みも少し癒してくれるようだ。(高橋正子)

5月27日(1句)

★薫風や歓声上がるラフティング/小口泰與★★★★
泰與さんは、利根川でのラフティングの写真を連日のようにフェイスブックに投稿している。それを見ると、ラフティングは躍動感あふれる水のスポーツだ。薫風を受けて歓声があがる。歓声は、水しぶきと風に紛れて岸辺まで飛んでくる。(高橋正子)

5月26日(1句)

★清流の渦より釣りし山女かな/廣田洋一
清流が渦巻きながら流れている。水の勢いが見える。その渦から釣り上げられた山女の淡い側線に沿う虹色が耀きが見えるようだ。「渦」でこの句が生きた。(高橋正子)

5月25日(1句)

★頂や若葉と我と風の中/多田有花
頂の見晴らしの良さ。辺りは若葉。それに快い風が吹く。すがすがしいさわやかな季節が素直に詠まれている。(高橋正子)

5月24日(1句)

★火の山は彼方に見えし花蜜柑/小口泰與
蜜柑と言えばあたたかい地方を思う。火の山のある暖かいところと言うと、熊本が思い浮かぶ。違ったとしても、火の山と花蜜柑の取り合わせがいい。(高橋正子)

5月23(1句)

★衣替新しき風通り抜け/廣田洋一
衣替えると体だけでなく、心も軽くなる。「新しき風」は、そんな心持を表している。さわやかで、平明な句だ。(高橋正子)

5月22日(2句)

★採石の島はつ夏の陽のなかに/多田有花
石切り場のある島は、石が切り取られていく一本の草木もない石の山肌が夏の陽に輝いている。特異な景色だ。瀬戸内海の大島なども御影石を切り出す島で、山が石で出来ていて、少し違う感覚になる。(高橋正子)

★軒高き祇園の路地や簾吊る/桑本栄太郎
簾が吊られる光景は様々。この句の簾は、軒高き祇園の路地。路地にそって高くより吊られた簾は、祇園の夏の風情を醸し出している。「軒高き」が効いている。(高橋正子)

5月21日(1句)

★新たしき靴のかろきや若葉風/小口泰與
新しいものを身に着けるときは、多少着心地や履き心地が悪かったりするときもあるが、この靴はすっと足に馴染んで、かろやかに歩ける。若葉風を受けて、足取りも軽く歩く楽しさが、いい。(高橋正子)
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5月21日~31日

2018-05-22 12:19:48 | Weblog

5月31日(4名)

小口泰與
鉄線の風にふくらむ蕾かな★★★
青蘆や渓流釣の宙の鉤★★★ 
夏燕利根急流のラフティング★★★★

多田有花
ナイターテニス雲間隠れの夏の月★★★
ぽつぽつと日ごとに増えし浮葉かな★★★★
「浮葉」とは、蓮の根茎から出てしばらく浮いている新葉。「ぽつぽつ」と飛び石のように浮いている幼い浮葉だが、見ていると日ごとに増えている。浮葉と水の張りが見せる涼しい景色だ。(高橋正子)

蛍光灯ともし真昼の驟雨かな★★★

廣田洋一
日日草花芯の赤く光りをり★★★
日日草昨日の花は消されけり★★★★
群れなせば華やかなりき日日草★★★

桑本栄太郎
妻出掛けひとり昼餉や五月尽★★★
梅雨の雷夢の途中に目覚めけり★★★
風立つや音の激しく雷雨来る★★★

5月30日(3名)

小口泰與
若竹や客は一人の無人駅★★★★
筆をもて雨の中なる白菖蒲★★★
筆をもて描く雨の白菖蒲(正子添削)
遠山は靄に沈みし青葉光★★★

廣田洋一
磁器のごと透き通る色ダリアかな★★★
ポンポンダリア乳母車より手の伸びて★★★★
店先の一鉢残るダリアかな★★★

桑本栄太郎
同窓会の返信来たる五月尽★★★
多佳子忌のやはずゑんどう笛に吹く★★★★
多佳子忌は、橋本多佳子の忌日で5月29日。多佳子忌は多くの俳人に詠まれているが、どのような情景を詠んでも不釣り合いな句はないほどだ。私見としては、5月29日という日の季節がそうさせるのではと思う。この句の「やはずゑんどう」は一般的には「からすのえんどう」と呼ばれ、若い莢の両端を切って草笛にしたり、実を採ったあとの空莢を笛にしたしする。「やはずゑんどう」は強いて言えば、多佳子の生きていた時代を暗示していると思える。そういった取り合わせの、形の整った句だ。(高橋正子)

京なればその名忘れじみやこ草★★★

5月29日(3名)

小口泰與
えごの花山峡の子等黒黒と★★★
麦秋や上州人は気の荒き★★★
口ずさむ高野の唱歌くわ苺★★★★

廣田洋一
松葉菊石垣覆ひ乱れ咲き★★★★
石垣を覆うように咲く松葉菊は、太陽の光をうけ、ぴかぴかと輝く。「乱れ咲く」旺盛な繁殖力がある。ありのままの写生句で、イメージが鮮明で句意が真直ぐ伝わる。(高橋正子)

葉と花と太めの美女や松葉菊★★★
陽のかげり眠そうに見ゆ松葉菊★★★

桑本栄太郎
かぐわしき香りを風に花うばら★★★★
心地良き風の木蔭の散歩かな
※「木蔭」は、季語ではありませんのでご注意ください。(高橋正子)

まま事の貴方と呼ばう多佳子の忌★★★

5月28日(4名)

多田有花
羅の僧侶木陰でスマホ中★★★
とりどりの薔薇に囲まれ美容室★★★★
絹莢へ卵の黄色鮮やかに★★★

小口泰與
花桐や巨石横切る二羽の鳥★★★
枝先に脚を踏ん張る雨蛙★★★
ハンカチの花や赤城の星包み
「ハンカチ(の花)」だから「包み」が発想されたのでしょうが、無理があります。

廣田洋一
一夜酒一口啜る夕餉前★★★
甘酒や生姜加えてとろみ増す★★★
甘酒や術後の痛み少し癒え★★★★
甘酒のとろりとした甘さがじんわり体に伝わって暑気が払えるようだ。術後の痛みも少し癒してくれるようだ。(術後いかがですか。くれぐれもお大事にお過ごしください。)(高橋正子)

桑本栄太郎
頂きの風のうねりや山法師★★★
色褪せて来たる頃なり花卯木★★★
植田早や夕日を抱く山の影(原句)
植田の水に夕日を抱く山の影★★★★(正子添削)

5月27日(4名)

小口泰與
緑陰や御点前の茣蓙敷かれ居る★★★
薫風や歓声上がるラフティング★★★★
泰與さんは、利根川でのラフティングの写真を連日のようにフェイスブックに投稿している。それを見ると、ラフティングは躍動感あふれる水のスポーツだ。薫風を受けて歓声があがる。歓声は、水しぶきと風に紛れて岸辺まで飛んでくる。(高橋正子)

全身を櫂にゆだねし椎若葉
この句では、全身を櫂にゆだねたのは、「椎若葉」となっています。

多田有花
青年ら若葉の下をランニング★★★★
キャンピングカーを若葉の下に停め★★★
薔薇咲かせ炭火焙煎珈琲店★★★

廣田洋一
何気なく冷麦茹でるお昼時★★★
冷麦や彩り豊か紅生姜★★★★
冷麦や一口の山並びをり★★★

桑本栄太郎
来る来ない花びら毟るマーガレット★★★
足音を聞いて寄り来る緋鯉かな★★★
恋し初めあの娘ばかりに草矢打つ★★★★

5月26(4名)

小口泰與
今年ほど薔薇を撮りたる事はなき★★★
杣道の泉や背後笹の音★★★★
万緑や三国峠の二居川★★★

廣田洋一
清流の渦より釣りし山女かな★★★★
清流が渦巻きながら流れている。水の勢いが見える。その渦から釣り上げられた山女の淡い側線に沿う虹色が耀きが見えるようだ。「渦」がいい。(高橋正子)

また一人上り来れる山女釣り★★★
木漏れ日に背を光らせる山女かな★★★

桑本栄太郎
迫り出して瀬音聞きたり谷卯木★★★★
心地良き風の木蔭や紫蘭咲く★★★
平らかに風に乗り居り山法師★★★

5月25(4名)

小口泰與
会議でも寡黙の人や柿の花★★★
広角のレンズに映す新樹かな★★★
若葉風裾野の長き赤城山★★★★

多田有花
快晴の若葉くぐれば頂に★★★
蜘蛛の糸光りて流る若葉より★★★
頂や若葉と我と風の中★★★★
頂の見晴らしの良さ。辺りは若葉。それに快い風が吹く。すがすがしいさわやかな季節が素直に詠まれている。(高橋正子)

桑本栄太郎
校門の木蔭となりぬ桜の実★★★
学び舎の昼のチャイムや夏日さす★★★★
風受けて風に乗りたり山法師(原句)
風受けて風に浮きたり山法師★★★(正子添削)
「風に乗る」は「風に乗って運ばれゆく」意味が強いです。山法師の花が飛んでいったのではないでしょうから、「浮く」が適切と思います。

廣田洋一
裸にて鬼を踏みつけ仁王様★★★
裸にて衆生済度のお釈迦さま★★★
裸子や四つん這いにて笑顔見せ★★★★

5月24(4名)

小口泰與
火の山は彼方に見えし花蜜柑★★★★
蜜柑と言えばあたたかい地方を思う。火の山のある暖かいところと言うと、熊本が思い浮かぶ。違ったとしても、火の山と花蜜柑の取り合わせがいい。(高橋正子)

花栗や土砂満杯のダンプカー★★★
花蜜柑昔偲ばんクラス会★★★

多田有花
亀出でて五月の光全身に★★★
夢うつつ夜も聞こえし時鳥★★★★
紅白の山法師咲く山の寺★★★

廣田洋一
紫陽花や色あでやかな雨上がり★★★★
紫陽花の色付きたりし一樹かな★★★
薔薇の木や香りほのかな街の角★★★

桑本栄太郎
若葉吹く甍きらめく在所かな★★★★
目覚めても未だ明るし夕薄暑★★★
祈ることの日々に多かり五月憂し★★★

5月23(4名)

小口泰與
葉桜や中仙道の蔵の街★★★★
雨後の薔薇お辞儀したまま崩れけり★★★
木造の校舎何処や七変化★★★

古田敬二
少子化はメダカにはなし抱卵す★★★
半寸の風格メダカ身ごもれり★★★
堂々と泳ぐメダカの抱卵す★★★★

廣田洋一
衣替一足先にクールビズ★★★
棄てられぬ思い出有りて衣替★★★
衣替新しき風通り抜け★★★★
衣替えると体だけでなく、心も軽くなる。「新しき風」は、そんな心持を表している。さわやかで、平明な句だ。(高橋正子)

桑本栄太郎
雨に濡れ色変え箱根卯木かな★★★
坊主等の急かすレースやかたつむり★★★
容なき水のかたちや滝落つる★★★★

5月22(4名)

小口泰與
萍や赤城の鳥の喧し★★★
藻の中を回遊せしや白目高★★★
斑猫や浅間は夕日近づけず★★★★

多田有花
採石の島はつ夏の陽のなかに★★★★
石切り場のある島は、石が切り取られていく一本の草木もない石の山肌が夏の陽に輝いている。特異な景色だ。瀬戸内海の大島なども御影石を切り出す島で、山が石で出来ていて、少し違う感覚になる。(高橋正子)

五月晴れ四国を望む山頂に★★★
夕焼にカーブを描く飛行機雲★★★

廣田洋一
苺二つ赤く光れるプランター★★★★
苺盛りミルクはつけぬ子の多し★★★
親をまね苺ジャム塗るトーストかな★★★

桑本栄太郎
軒高き祇園の路地や簾吊る★★★★
簾が吊られる光景は様々。この句の簾は、軒高き祇園の路地。路地にそって高くより吊られた簾は、祇園の夏の風情を醸し出している。「軒高き」が効いている。(高橋正子)

天王山に甍きらめき若葉吹く★★★
山すそに傾ぎ垂れり竹の秋★★★

5月21日(4名)

多田有花
はつなつの海の青さを見渡せる★★★★
六甲の稜線青き夏はじめ★★★
風薫る頂沖を船がゆく★★★

小口泰與
明時の置鉤あぐや梅雨鯰★★★
新品の靴のかろきや若葉風(原句)
「新品」が、この句を俗にしています。
新たしき靴のかろきや若葉風★★★★(正子添削)
新しいものを身に着けるときは、多少着心地や履き心地が悪かったりするときもあるが、この靴はすっと足に馴染んで、かろやかに歩ける。若葉風を受けて、足取りも軽く歩く楽しさが、いい。(高橋正子)
上野毛の風荒荒し夏木立★★★
 
廣田洋一
小さき毬白く咲きたる四葩かな★★★★
紫陽花や色無く咲きて雨を待つ★★★
紫陽花や流れる雲に雨ねだる★★★

桑本栄太郎
リタイアの老の集いや夏帽子★★★★
沙羅の花咲いて気高き建仁寺★★★
もろ手挙げ若竹天に至りけり★★★
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自由な投句箱/5月11日~20日

2018-05-12 13:29:38 | Weblog

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今日の秀句/5月11日~20日

2018-05-12 13:28:48 | Weblog

5月20日(1句)

★ほととぎす葉擦れの音に鳴き続く/多田有花
山の中に入って聞くほととぎすは、また格別。その声に野性味が聞かれる。心地よい風が葉を揺らし、ほととぎすの一声ごとに、緑が深くなるように思える。(高橋正子)

5月19日(1句)

★貧しくも楽し夕餉麦の飯/廣田洋一
麦飯が普段の食事だったのは、戦後いつまでだったのだろうか。まだ大家族で、みんなが貧しく、戦争が終わったという明るさと希望があった。「貧しくも楽しき夕餉」に子供のころを思い出した。(高橋正子)

5月18日(1句)

★噴水にやわらかき水硬き水/小口泰與
噴水の水を眺めている。勢いあって噴きあがる水。砕けるように落ちる水。高く、あるいは低く、遠く、近く、という具合に様々な姿を見せる噴水の水だ。わやらかき水、硬い水とも言えよう。涼しそうな、生き生きとした噴水の水が詠まれた。(高橋正子)

5月17日(1句)

★せせらぎや森の中より夏灯/小口泰與
一句の末尾に置いた「夏灯(なつともし)」がいい。季題がまさに季題となって、佳句となった。俳句のおける「季」の重要性を確認する佳句となった。(高橋信之)

5月16日(1句)

★桜の実青赤黒と成りてをり/廣田洋一
中7の「青赤黒」は、日常語的な表現だが、そのことが却って「桜の実」を捉えるに成功した。日頃の精進が良いのだ。(高橋信之)

5月15日(1句)

★青き空華やぎ咲けるさつきかな/廣田洋一
日常的な言葉を使って、よく見かける風景をくっきり鮮やかに詠んだ。この当たり前の景色をにを切り込んで読むのは難しいが佳句となった。(高橋正子)

5月14日(1句)

★稜線を離れ田植の村に下り/多田有花
山の稜線を伝って来たが、稜線を離れて下ると、田植えをしている村に出た。田植えの最中に出会うのも
面白いことだ。田植えに出会うことは本当に少なくなった。昭和時代の田植えが懐かしい。(高橋正子)

5月13日(1句)

★青空に葉色透きたる若葉かな/桑本栄太郎
若葉が青空に広がり、日の光を透かして明るく見えるところがあって、その若葉の色が特に美しい。そういう若葉を愛でた句。(高橋正子)

5月12日(1句)

★山からの清水に洗う早苗籠/多田有花
山から清水が流れ入る田。早苗を植え終わり、苗籠を清水で洗う。心が静かに洗われる句だ。(高橋正子)

5月11日(2句)

★サッカーボール若葉の高さに蹴り上げる/多田有花
サッカーボールが蹴りあがって若葉の高さまであがった。思わぬ高さにわあーという喚声が聞こえそうだ。「若葉の高さ」は、季節の清々しさを思わせてくれる。(高橋正子)

★夏迎え空に小さき放れ雲/桑本栄太郎
夏が来て、空に小さい雲が大きい雲を離れてぽかっと浮かぶ。小さい雲はこれから遊びに行くのか。夏空の楽しさ、雲の軽さ、ひいては作者の心の軽さが窺える句。(高橋正子)
コメント (7)
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