◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/8月21日~8月31日

2023-08-20 01:16:25 | Weblog
●自由な投句箱は、8月21日~8月31日を夏休みとします。
ご投句はお休みください。

●9月1日から、「自由な投句箱」を再開しますので、よろしくお願いします。

2023年8月20日
髙橋正子
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自由な投句箱/8月11日~8月20日

2023-08-12 09:44:43 | Weblog
※当季雑詠3句(夏の句、秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
主宰:高橋正子



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今日の秀句/8月11日~8月20日

2023-08-12 09:42:17 | Weblog
8月20日(1句)

★山門へ長き石段秋初め/多田有花
「石」は、秋を感じさせてくれる。風や日差しの具合、触れた感触など言い得ぬことから感じ取る。山門までの長い石段に秋初めの爽やかさを感じた。(髙橋正子)

8月19日(1句)

★京なれやちくりん良しと法師蝉/桑本栄太郎
栄太郎さんがお盆帰省から京に戻られた時の句。竹林の美しい京都。法師蝉がが竹林を響かせて鳴いている。京にもどりほっとした気持ちを「京なれや」と詠まれている。(髙橋正子)

8月18日(1句)

★桔梗濃き花束選び供へけり/廣田洋一
花屋には供花用にいろんな花束が売られている。形がきりっとした紫色の桔梗は、初秋を告げる季節の花。供えて喜ばれるだろう。(髙橋正子)

8月17日(2句)

★蜻蛉や沼の水面真っ平/小口泰與
蜻蛉と真っ平な水面の取り合わせによって静謐な画面が生まれている。(髙橋正子)

★盆すぎの雲の並びを見ておりぬ/多田有花
盆を過ぎれば、空は地上よりも秋らしくなる。雲の並びも観ていて飽きない。(髙橋正子)

8月16日(1句)

★稲妻や遠き夜空を切り裂きぬ/廣田洋一
「遠き夜空」がこの句に抒情を産んでいる。遠い夜空を切り裂く稲妻の閃光が鮮烈に目に残る。(髙橋正子)

8月15日(1句)

★蜻蛉の草の穂先を選びけり/小口泰與
蜻蛉が止まるところを見ていると、そこが好きなから止まっているように思える。草の穂先を選んだ蜻蛉は、絵になる。(髙橋正子)

8月14日(句)

★新涼の墓を詣でし母子かな/廣田洋一
墓参に訪れた母子や墓に眠る人の関係を思ってみたくなるが、それより、「新涼」の墓参、ただそのことが、慎ましく、温かく受け止められる。(髙橋正子)

8月13日

※該当句無し

8月12日(1句)

★秋めくやトラックに積む菓子の量/小口泰與
泰與さんの家業は代々続く菓子の卸問屋と聞いている。そのことは別としても、風や日差しが秋めいてくると、市場も活気づくのだろう、トラックに積む菓子の箱の量も驚くほど多くなる。いいことがありそうな予感がする。(髙橋正子)

8月11日(1句)

★おのがじし用意あまたの帰省かな/桑本栄太郎
帰省の用意をし始めたが、それぞれに用意するものたくさんある。帰省するひは、それぞれの思いとそれぞれの用意をして、いざ帰省となる。(髙橋正子)
コメント (7)
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8月11日~8月20日

2023-08-12 09:41:34 | Weblog
8月20日(4名)

小口泰與
弛き身に紅鶸の声蘇る★★★
魚狙う鳥弛みなき秋の暮★★★
撓たわの鍋割山や虫の声★★★

廣田洋一
椿の実黒く光りて母の髪★★★
秋の雲形決まらず流れけり★★★★
盥に水を張りたる残暑かな★★★

多田有花
<国宝・朝光寺三句>
山門へ長き石段秋初め★★★★
秋浅き国宝本堂正面に★★★
本堂に入るや残暑の薄れゆく★★★

桑本栄太郎
朝よりの知人の訃報秋暑し★★★
新涼の家事手伝いや朝のうち★★★
ひと仕事終えて汗拭く残暑かな★★★
 
8月19日(5名)

小口泰與
秋光や沼のさざ波光ける★★★
朝顔のここぞとはかり咲きにけり★★★★
秋暁や川蝉水面すれすれに★★★

廣田洋一
鴨と鯉混じりて遊ぶ秋の川★★★★
白粉花白きフェンスを染めにけり★★★
乗り物は無くなりたるや盆飾★★★

多田有花
お疲れの秋のひまわり頭垂れ★★★★
「お疲れ」をどう評価するか迷うところですが、実感があって、夏咲きつづけ、頑張った朝顔をいたわりたい気持ちです。(髙橋正子)

日脚はや短くなりぬ秋口に★★★
八月の流れをたどり滝に会う(原句)
いい句なのに、惜しい点があります。「滝」は夏の季語なので、「八月の流れ」がもう少し具体的なほうが、良いと思います。(髙橋正子)

桑本栄太郎
新涼の朝の夢見の故郷かな★★★
京なれやちくりん良しと法師蝉★★★★
ときじくを見据え焦りぬ秋の蝉★★★

弓削和人
星幾つ数えるあいまの秋思かな★★★
★4つにするには、「幾つ」が無駄と思いますが、今妙案がうかびません。
(髙橋正子)
霧の村てんてんまばらに灯りあり(原句)
「・・に」「あり」は、説明的ですので、添削しました。
霧の村てんてんまばらに灯りける(正子添削例)

虫の声隣家の帰り待ちにけり★★★

8月18日(5名)

小口泰與
秋うらら沼の水面のささら波★★★
秋澄むや鳥は木木より実を落とす★★★★
爽やかや沼の梢の鳥の数★★★

弓削和人
星月夜雨風去りて鮮やかに★★★
星月夜ひじ掛け椅子に眠りおり★★★★
山塊をのぼりて高き星月夜★★★

廣田洋一
散る度に空の広がる桐一葉★★★
山間にふはりと落ちし桐一葉★★★
桔梗濃き花束選び供へけり★★★★

桑本栄太郎
<盆帰省より>
山陵の日射し明るく盆の朝★★★★
潮潮を頬に風受け盆の墓★★★
鈍行の停車ホームや葛茂る★★★

多田有花
初秋の夜気が眠りを深くする★★★
赤とんぼ甍のうえを群れて飛ぶ★★★★
寝そべって瞼閉じれば涼新た★★★

8月17日(4名)

廣田洋一
浅瀬にて一度は群れる流灯会★★★
祖父と孫手をつなぎ合ひ流灯会★★★★
賜りし玉蜀黍やひげ有りぬ★★★

小口泰與
蜻蛉や沼の水面真っ平★★★★
椋鳥や大樹にこぼる数数多★★★
秋晴やへら浮子すいと沈みける★★★

多田有花
盆過の雲の並びを見て居りぬ★★★★
磯鵯のさえずり盛ん朝の雨★★★
雨あがることを告げおり秋の蝉★★★

桑本栄太郎
<盆帰省三題>
ハイウェイのライト連なる帰省かな★★★
白波の白兎海岸盆の海★★★
半島の秋の入日を撮りにけり★★★★

8月16日(5名)

小口泰與
秋鳥や餌をとる為水中へ★★★
堰堤をつつと走る黄鶺鴒★★★
秋扇漢たやすく家を捨つ★★★

廣田洋一
桐一葉ひらひら落ちる神の池★★★
空の青ちと広がりて桐一葉★★★
稲妻や遠き夜空を切り裂きぬ★★★★

多田有花
台風をやり過ごしたり朝の蜘蛛★★★
嵐去り秋めくものに空の色★★★
台風一過窓すべて開け放つ★★★★

弓削和人
虫の音に目をつむりたる湯船かな★★★
白秋のわかれたる道選びけり★★★
実南天湖の紺までゆきゆきて★★★

8月15日(4名)

小口泰與
蜻蛉の草の穂先を選びけり★★★★
つぎつぎに魚のはねたる秋の沼★★★
秋暁の鯉水面へとあらはなり ★★★

廣田洋一
終わつたと母の一言終戦日★★★
工事場の建機静まり盆休み★★★
水蜜桃友と二人の昼下り★★★

多田有花
終戦日風雨の中で迎えおり★★★
大荒れの天気となりぬ盂蘭盆会★★★
盆嵐暑さ抑えてくれにけり★★★

弓削和人
帰宅時の残る暑さや宵の路★★★
月あかり消えいるさきの獣道★★★
村落のあかりを点ける野分かな★★★★

8月14日(4名)

小口泰與
生きて世にかなかな鳴けり森の沼★★★
「生きて世にかななか鳴けり」までは、★印4個です。(髙橋正子)

つるみたる蜻蛉沼の岸辺にて★★★
秋蛙四方八方鳴き交わす★★★

多田有花
数学の問題を解く盆休み★★★
台風接近朝焼の雲美しき★★★

朝焼やおのおの散りゆく秋の鳥(原句)
「朝焼」は、晩夏の季語です。「朝焼や」と、切れ字をもって感動をあらわしているので、「秋の鳥」は工夫がいります。工夫といっても「観察」です。

廣田洋一
新涼の墓を詣でし母子かな★★★★
秋雨に木々の色濃く墓苑かな★★★
義妹にも花を供へる盂蘭盆会★★★

弓削和人
さやさやと秋の枝葉の書見かな(原句)
「枝葉の書見」の「の」の使い方、意味としてどうでしょうか。(髙橋正子)

とんぼうの屍(かばね)束の間あめつちへ★★★

日ぐらしの遠のく声や湖水浴★★★★

8月13日(3名)

小口泰與
うららかや水族館の魚の舞★★★
鳴きながら湖畔を翔る油蝉★★★
蝉を追う野鳥をするり交わしけり★★★

多田有花
はや残暑厳しき朝に犬散歩★★★
午後の驟雨残暑の街を冷やしけり★★★
霊祭時代とともに変わりゆき★★★

廣田洋一
花カンナ線路の火花浴びにけり★★★
盂蘭盆の言問団子スカイツリー★★★
台風前波平らかに向島★★★

8月12日(5名)

廣田洋一
祖母よりのしきたり守る盆支度★★★
下草に水玉光る蛍草★★★
花束に竜胆交へ供へけり★★★

小口泰與
秋立や出荷の菓子の数多なる★★★
秋めくやトラックに積む菓子の量★★★★
初秋や野鳥飛び立つ羽の音★★★

多田有花
われに吹く日ごと残暑の風あらた★★★
墓じまいして墓洗うこともなし★★★
スパイスカレーぴりりと辛し盆秋に★★★

桑本栄太郎
朝空の青くひろごる残暑かな★★★
熱風にローストなるや我が老体★★★
秋暑し夜となれども炎風に★★★

弓削和人
空缶の汀に寄せり秋の暮★★★
のざらしの石碑かたむく秋の暮★★★
「のざらし」、「かたむく」、「秋の暮」のはどの語も似たような気分の言葉です。言うなれば、「つきすぎ」ということで、面白味に欠け、気分がだんだんと下方へ向かいます。似た言葉を多用するのは避けた方がよいです。(髙橋正子)

稲妻の一寸湖を照らしけり★★★

8月11日(5名)

弓削和人
毬栗や大湯遺跡のとき刻む★★★
「とき」は、漢字の方が意味が取りやすいかもしれません。(髙橋正子)

蜻蛉のつきしたがいて去りにけり(原句)
「しがたがいて」と「去り」の時間関係がはっきりするように添削しました。
蜻蛉のつき来ていつか去りにけり(正子添削)

朝顔や訪う人ありて吠ゆる犬★★★

小口泰與
様様な野鳥の声や秋はじめ★★★
蜻蛉の沼の岸辺をつたひけり★★★★
初秋や木立の枝の鳥の声★★★

廣田洋一
新涼や湯煙払ふ露天風呂★★★★
新涼や首筋さらと撫でて行く★★★
山の日や雲の隠せし富士の山★★★

多田有花
遠ざかる台風の余波風に知る★★★
山の日や再び山に登りたく★★★★
法師蝉鳴くや真昼の静けさに★★★

桑本栄太郎
諸事動く時は朝や秋暑し★★★
おのがじし用意あまたの帰省かな★★★★
初秋の入日あかねや西の空★★★
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自由な投句箱/8月1日~8月10日

2023-08-03 09:29:44 | Weblog
※当季雑詠3句(夏の句、秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
※★印の基準について。
「心が動いている」句を良い句として、★印を付けています。
主宰:高橋正子
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