◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/1月21日~31日

2020-01-22 14:36:43 | Weblog

※当季雑詠3句(冬の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。(例:唐辛子など)
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

◆俳句添削教室◆
http://www.21style.jp/bbs/kakan02
◆俳句日記/高橋正子◆
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今日の秀句/1月21日~31日

2020-01-22 14:35:05 | Weblog

1月31日(1句)

★剪定の目印ありぬ冬木立/桑本栄太郎
剪定する木に、赤とか緑、青、あるいは黄色といったテープなどで、目印がつけてある。冬木立なので、色が目立ち浮き立つ。剪定を待つ木々に春がそこまで来ている。俳句らしい目のづけどころがいい。(高橋正子)

1月30日(2句)

★咲き誇る梅の合間に青き空/廣田洋一
今、ちょうど、梅の花が咲き誇っている。先日まで2、3分咲きだったのが、真っ白に咲いている。その間から覗く青空もきれいでいいものだ。(高橋正子)

★短身の我が影長く日脚伸ぶ/桑本栄太郎
明るい日差しに映る自分の全身の影。長身でなかなかのスタイルではないか、と思うような影ができる。明るい日差しに、こんな影を見ると、若者でなくても、自己肯定感が増すというものだろう。(高橋正子)

1月29日(1句)

★春近しペンキ新たなボートかな/小口泰與
ボートのペンキが塗り替えられて、ボート遊びの季節に備えられている。塗り替えられたペンキが日に明るく、春の近さが思われる。(高橋正子)

1月28日(1句)

★温室の窓開けらるる春隣り/桑本栄太郎
温室は、室温が高くなりすぎると、蒸れて植物にいろいろ障害が現れる。窓を開けて空気を入れる必要があって、光が十分に差す暖かい日には、温室の窓が開けられる。それを見ると春はすぐ隣なのだ。(高橋正子)

1月27日(1句)

★寒禽に花びら揺るる小枝かな/桑本栄太郎
寒禽が止まる小枝に花が咲き、寒禽の重さや動きで花びらがゆれる。この寒さの中にもかわいらしい光景がある。(高橋正子)

1月26日(1句)

★日脚伸ぶ浅間の空のより深き/小口泰與
日脚が伸びると、浅間の空は、青さがより深くなる。空が輝くよりも深くなるのは、山国のためであろうか。(高橋正子)

1月25日(2句)

★寒林の彼方にありぬ入日かな/桑本栄太郎
寒林の彼方に日が沈む。寒林の枝々が入日を透かし、寒林が光を発しているようにも見える。暖かく心にしみる入日だ。(高橋正子)

★きらきらと池の面光る春隣/多田有花
池の面のさざ波がきらきら光る景色は、風の冷たさをよそに、春がそこまで来ている感じを持たせてくれる。(高橋正子)

1月24日(2句)

残りたる木の実の落ちて冬深し/廣田洋一
木の実がほとんど落ちてしまっているが、念を押すかのように残っている木の実が落ちた。冬の深まりを知る。(高橋正子)

★窓越しの空は明るく冬夕焼け/上島祥子
俳句の内容にふさわしい伸びやかで、素直な句。窓越しに空を見ると冬夕焼が広がっている。希望がすむような冬夕焼がいい。(高橋正子)

1月23日(1句)

★かまくらや一灯ともし完成す/廣田洋一
雪国の小正月の伝統行事として、今では、観光にもなっているかまくらであるが、雪洞のなかに、祭壇を作り水神が祭られ、灯をともして、また、子供たちが餅を焼いて食べたりする。「一灯ともし完成す」で、建築家のブルーの・タウトが「夢の国」とまで言った、幻想的な光景が見られることになる。(高橋正子)

1月22日(1句)

★隼の風割る響き青空に/小口泰與
隼が風を割る(切る)音を実際聞いたことないが、隼が獲物を狙い急降下するとき、時速300キロメートルで急降下するとのことだが、そのとき風を割る音だろう。その鋭い音が冬の青空に響く。隼の精悍さを思う。(高橋正子)

1月21日(1句)

★木蓮のいよよ色めく冬芽かな/桑本栄太郎
木蓮の冬芽も、日脚が伸びてくると、少し膨らみ、つやつやとしてくる。「いよよ色めく」と思われる。春とおからじである。(高橋正子)
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1月21日~31日

2020-01-22 14:29:56 | Weblog

1月31日(4名)

廣田洋一
大寒に目出度き舞の中華街★★★★
茜色はね返すごと冬三日月★★★
三日月の光柔らか冬ぬくし★★★

小口泰與
あおあおと浅間の空や冬の草★★★
夕照の沼の空より大白鳥★★★★
枯葦や利根の白波奮い起つ★★★

桑本栄太郎
剪定の目印ありぬ冬木立★★★★
剪定する木に、赤とか緑、青、あるいは黄色といったテープなどで、目印がつけてある。冬木立なので、色が目立ち浮き立つ。剪定を待つ木々に春がそこまで来ている。俳句らしい目のづけどころがいい。(高橋正子)

青空に毬吊り下げる冬木かな★★★
今頃となりて夕べの寒波来る★★★

多田有花
春隣る朝の光が木々に差し★★★★
明るさを増す光浴び寒鴉★★★
寒晴や捨てる荷物は山ほどある★★★

1月30日(3名)

小口泰與
弔問の帰りの星や枯木立★★★★
水源の森の鳥語や雪明り★★★
新聞に包まる冬菜貰いける★★★

廣田洋一
早梅や独り見上げし並木道★★★
咲き誇る梅の合間に青き空★★★★
今、ちょうど、梅の花が咲き誇っている。先日まで2、3分咲きだったのが、真っ白に咲いている。その間から覗く青空もきれいでいいものだ。(高橋正子)

潦紅く染めたる梅の花★★★

桑本栄太郎
我がうちの蠢動覚ゆ春隣り★★★
短身の我が影長く日脚伸ぶ★★★★
明るい日差しに映る自分の全身の影。長身でなかなかのスタイルではないか、と思うような影ができる。明るい日差しに、こんな影を見ると、若者でなくても、自己肯定感が増すというものだろう。(高橋正子)

畦焼のけむり棚びく野面かな★★★

1月29日(3名)

小口泰與
裸木の秀枝に二羽の雀かな★★★
烈風や牡丹の冬芽血の如し★★★
春近しペンキ新たなボートかな★★★★
ボートのペンキが塗り替えられて、ボート遊びの季節に備えられている。塗り替えられたペンキが日に明るく、春の近さが思われる。(高橋正子)

廣田洋一
道戻り手袋拾ふ坂の上★★★
手袋の右だけ落とす改札口★★★
手袋をずらりと干せり工事主任★★★

桑本栄太郎
山際の水色なりぬしぐれ虹★★★★
寒林の梢ゆるむや木々の雨★★★
木々の枝の緩む雨なり草城忌★★★

1月28日(3名)

小口泰與
犬と居て信号を待つ四温かな★★★
記憶より狭き校庭冬菫★★★
忽然と空を奪いし鴨の群★★★★

桑本栄太郎
日輪のにぶき日射しや寒緩む★★★
温室の窓開けらるる春隣り★★★★
温室は、室温が高くなりすぎると、蒸れて植物にいろいろ障害が現れる。窓を開けて空気を入れる必要があって、光が十分に差す暖かい日には、温室の窓が開けられる。それを見ると春はすぐ隣なのだ。(高橋正子)

ゆるゆるとうねる生駒嶺や日脚伸ぶ★★★

廣田洋一
句会終へ未だ止まざる冬の雨★★★
独り居の窓を打ちけり寒の雨★★★
裸木を黒く染めたり雨しとど★★★★

1月27日(3名)

小口泰與
湖の奥に浅間山(あさま)や日脚伸ぶ★★★
春待つや五家宝の土産とどきける★★★
春近し金平糖のうすき色★★★★

廣田洋一
待ち合わせ取消されけり雪催★★★
雪催人影見えぬ畑かな★★★★
柚の実の中をえぐられ雪催★★★

桑本栄太郎
寒禽の花びら揺るる小枝かな(原句)
寒禽に花びら揺るる小枝かな★★★★(正子添削)
寒禽が止まる小枝に花が咲き、寒禽の重さや動きで花びらがゆれる。この寒さの中にもかわいらしい光景がある。(高橋正子)

唐国のまき散らしたり流行風邪★★★
午後よりの風の出でをり寒の雨★★★

1月26日(4名)

廣田洋一
着ぶくれて階段高しジム通ひ★★★
穏やかな主の顔や冬菫★★★
冬菫見る度ごとに歩をゆるめ★★★★

小口泰與
外に出づや眼間大きく寒満月★★★
蝋梅や夕餉仕度の手をとめて★★★
日脚伸ぶ浅間の空のより深き★★★★
日脚が伸びると、浅間の空は、青さがより深くなる。空が輝くよりも深くなるのは、山国のためであろうか。(高橋正子)

桑本栄太郎
せせらぎに固まりいたる冬の鷺★★★
くだら野やどどと過ぎ行く新幹線★★★
くいくいと天を目指すや桜芽木★★★★

多田有花
白菜の収穫進む遠き畑★★★★
寒晴や河岸段丘ひろびろと★★★★
春近し江戸の道標残る道★★★

1月25日(4名)

小口泰與
冬落暉飛行機雲も日を受けて★★★★
酒量はや子にかなわざり寒見舞★★★
村里の書割めきて冬の月★★★

廣田洋一
病得し友の見舞や冬日和★★★★
富士山に雲一つ浮き冬うらら★★★
蒸かし饅頭に行列長し冬日和★★★

桑本栄太郎
三寒の四温の晴れや朝日差す★★★
着ぶくれと言い訳なりぬ太き腹★★★

寒林の彼方にありぬ入日かな★★★★
寒林の彼方に日が沈む。寒林の枝々が入日を透かし、寒林が光を発しているようにも見える。暖かく心にしみる入日だ。(高橋正子)

多田有花
寒の空リアウインドウいっぱいに★★★
今川焼姫路じゃ断然御座候★★★
横浜そごうに御座候あります。断然ですね。(正子)

きらきらと池の面光る春隣★★★★
池の面のさざ波がきらきら光る景色は、風の冷たさをよそに、春がそこまで来ている感じを持たせてくれる。(高橋正子)

1月24日(4名)

小口泰與
白鳥へ飛び來るパンを奪いあう★★★
浅間嶺へ冬星ひときは耀える★★★★
雪雲の峠の空をみたしけり★★★

廣田洋一
三寒の続かぬうちに四温来る★★★
残りたる木の実の落ちて冬深し★★★★
木の実がほとんど落ちてしまっているが、念を押すかのように残っている木の実が落ちた。冬の深まりを知る。(高橋正子)

箱根は雪とスマホに知らせあり★★★

桑本栄太郎
手探りのような朝や冬の靄★★★
くだら野や貨物列車の何処までも★★★★
嶺の端のうすき茜や日脚伸ぶ★★★

上島祥子
早天やインフルエンザ罹患メール★★★
廃屋の更地となって冬の雨★★★

窓越しの空は明るく冬夕焼け★★★★
俳句の内容にふさわしい伸びやかで、素直な句。窓越しに空を見ると冬夕焼が広がっている。希望がすむような冬夕焼がいい。(高橋正子)

1月23日(3名)

小口泰與
白鳥の塒へ奇数偶数と★★★
鴛鴦や永久のめおとの姿なり★★★
吹越と呼びし老婆の今は亡き★★★
(注)吹越(ふっこし)は、上州地方の方言で風花のこと。吹越(し)(ふきこし)は、万葉集では、風が高くを過ぎることを指しています。(高橋正子)

廣田洋一
かまくらや一灯ともし完成す★★★★
雪国の小正月の伝統行事として、今では、観光にもなっているかまくらであるが、雪洞のなかに、祭壇を作り水神が祭られ、灯をともして、また、子供たちが餅を焼いて食べたりする。「一灯ともし完成す」で、建築家のブルーの・タウトが「夢の国」とまで言った、幻想的な光景が見られることになる。(高橋正子)

かまくらや狭きとは言へ華やぎて★★★★
かまくらの座敷を仕切るガキ大将★★★

桑本栄太郎
彫刻のように川面や冬の鷺★★★
うつうつとひと日暮れ行く寒の雨★★★
水滴の小枝に歌う寒の雨★★★

1月22日(3名)

小口泰與
蝋梅や三三五五と歩を運び★★★
隼や媼の鎌の光りける★★★
隼の風割る響き青き空(原句)
「隼の風割る響き」と「青き空」の二つことが示されていますが、それがどうしたのですかという質問が生まれます。つまり、取り合わせの場合の切れの問題です。

隼の風割る響き青空に★★★★(正子添削)
隼が風を割る(切る)音を実際聞いたことないが、隼が獲物を狙い急降下するとき、時速300キロメートルで急降下するとのことだが、そのとき風を割る音だろう。その鋭い音が冬の青空に響く。隼の精悍さを思う。(高橋正子)

廣田洋一
青空を弾くが如し早き梅★★★★
あちこちにほころびをりぬ早き梅★★★
早梅や高き枝より咲き始む★★★

桑本栄太郎
太きもの白く立ち居り冬の畑★★★

地下鉄の地上に出でて日脚伸ぶ(原句)
地下鉄より地上に出でて日脚伸ぶ★★★★(正子添削)

一木を絡め取りたり枯むぐら★★★

1月21日(3名)

小口泰與
吹越に岸辺の鷺の動かざる★★★
蝋梅の川面いっぱい攻め入りぬ★★★★
冬空へのっぺらぼうのビルひとつ★★★

廣田洋一
群れなしてつんと尖りし冬木の芽★★★
鳥の声急かせる如く冬木の芽★★★
日の光溜め込みてをり冬木の芽★★★★

桑本栄太郎
病院の中庭なりぬ枯芙蓉★★★
木蓮のいよよ色めく冬芽かな★★★★
木蓮の冬芽も、日脚が伸びてくると、少し膨らみ、つやつやとしてくる。「いよよ色めく」と思われる。春とおからじである。(高橋正子)

師の影を追い求めたり久女の忌★★★
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自由な投句箱/1月11日~20日

2020-01-13 12:03:50 | Weblog

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今日の秀句/1月11日~20日

2020-01-13 12:02:39 | Weblog

1月20日(1句)

★冬の星見舞い帰りのバス停に/小口泰與
病院の面会時間に合わせて午後から見舞いに出かけたのであろう。帰るころ、バス停でバスを待っていればいれば、冬の日暮れは早く、星が出ている。見舞いのあとのきれいな星に心を置いている。(高橋正子)

1月19日(2句)

★雪空に生き生きと飛ぶ鳥のあ/廣田洋一
鳥たちは、雪空であろうと、自由に、いきいきと飛んでいる。小さい体にある生命力の強さを見せられる場面。(高橋正子)

★パンジーや開店準備朝陽射す/上島祥子
開店準備中の店頭に朝日が射し、店先のパンジーが生き生きと輝いている。働く人がいきいきと、はつらつとした店の様子が見える。(高橋正子)

1月18日(2句)

★冬桜宿下駄響かせもどりけり/小口泰與
泊りがけで冬桜を見物に。旅の身をほどいて、宿下駄をひっかけて冬桜を見に。良い写真がとれたのであろう。宿下駄をからころ響かせて宿に戻った。楽しそうだ。(高橋正子)

★新駅の高架交叉や日脚伸ぶ/桑本栄太郎
高架が交差し、新駅ができ、街はいきいきと変貌している。日脚が伸びて、その様子が目の当たりに明らかになったように思う。(高橋正子)

1月17日(2句)

★起き抜けの寒気厳しく水を汲む/廣田洋一
寒気は、起き抜けの時一番感じるものかもしれない。その厳しい寒気に耐えて生活の水を汲む必要がある。
地味な句意なのだが、実感があってよく頷ける。(高橋正子)

★まんさくの花よ枯葉をその侭に/桑本栄太郎
まんさくは、枯葉を落ちきらずに花を咲かせている。この枯葉の色と、まんさくの黄色い花が、いい色合いで好もしいのだ。(高橋正子)

1月16日(2句)

朝来山登山
★青空へ裸木の姿くっきりと/多田有花
山の稜線に立つ裸木は、青空を背景にその姿が、ありのままくっっきりとよく見える。きっぱりとした裸ぎの姿が青空と対比されてきれいだ。(j高橋正子)

★春を待つ鉄塔嶺に並びけり/桑本栄太郎
春を待つ心が、遠くの山へ視線を向かわせる。山に鉄塔が並んでいるのはいつも変わらないが、日差しが暖かそうで、そこから春が来そうなのである。(高橋正子)

1月15日(1句)

★水平線白く光れる寒の凪/廣田洋一
空と海とが接する水平線。凪いでいるせいで、その水平線が冷たく白光を放っているのだ。そこから遠い世界が始まるような気がする寒中の景色。(高橋正子)

1月14日(2句)
★冬木立まぶしき朝日受けいたり
差してくる朝日を冬木立が受け止めて輝いている。冬木立の凛とした姿、朝日のまぶしさが、いきいきと緊張感をもって詠まれている。(高橋正子)

★湯上がりの喉を鳴らして寒の水/多田有花
寒中の水は、ごくごくと飲むには冷たすぎる。それでも湯上りとなれば、寒の水の冷たさが乾いたのどにうれしい。喉を鳴らし、ごくごくと飲む。健康でであればこそ。(高橋正子)

1月13日(1句)

★寒鯉を釣りて駆け来る子ら二人/小口泰與
この寒い中、鯉を釣って喜び勇んでかけてくる子二人。見るにつけ、元気な子ども、生き生きした鯉、の様子が絵本の絵のように懐かしく目に浮かんでくる。(高橋正子)

1月12日(2句)

★日の光思はす黄色寒牡丹廣田洋一
牡丹の色として黄色は珍しい。その美しさをなんと表現しようかと悩むところを、寒牡丹の黄色は日の光を思わすとずばり的を得た表現をされた。(高橋正子)

★仏手柑の添えて有り居り松飾/桑本栄太郎
松飾に仏手柑を添えるのは、おめでたく、飾りの意味が大きいからと想像する。伝統的なものかどうかは、知らないが、現代的な印象がする。(高橋正子)

1月11日(2句)

★白鳥や入日の紅の失わず/小口泰與
白鳥に入日が差していつまでも入日の紅に染まっている。美しい光景。心情が入れば、さらに素晴らしい句に。(高橋正子)

★初化粧リップラインを直線に/川名ますみ
リップラインを直線に引いた初化粧。きりりと引いたリップラインの新年の溌剌とした思いがある。(高橋正子)
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