◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

自由な投句箱/9月21日~30日

2020-09-22 13:38:58 | Weblog
※当季雑詠3句(秋の句)を<コメント欄>にお書き込みください。
※投句は、一日1回3句に限ります。
※好きな句の選とコメントを<コメント欄>にお書き込みください。
※お礼などの伝言も<コメント欄>にお書きください。
※登録のない俳号やペンネームでの投句は、削除いたします。
主宰:高橋正子・管理:高橋信之

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今日の秀句/9月21日~30日

2020-09-22 13:37:54 | Weblog
9月30日(2句)

★あぜ道に一直線に曼珠沙華/多田有花
あぜ道の曼珠沙華は、よく見かける。この句が新鮮なのは、「一直線」。すっぱとして、曼珠沙華の直線はどこまでも伸びそうだ。(高橋正子)

★地下鉄を出て新涼の朝の角/古田敬二
地下鉄を出ると、一度に明るい世界になる。新涼の朝の角を曲がれば、なにか新しいことがありそうな。思わぬことがありそうな。「角」にある切れのよさが、きっぱりとしていて快い。(高橋正子)

9月29日(2句)

★朝露を零して咲けり草の花/廣田洋一
草の花に朝露がしとどに宿り、零れるほど。朝の冷気に草の花がことにやさしい。テーマは「草の花」(高橋正子)

★月代や静かにジャズの流れ来る/多田有花
月が出ようとするその明るさの中で、人々は何をしているのだろうか。どこかでジャズを聞いている人がいる。静かで楽しい時刻。(高橋正子)

9月28日(2句)

秋茄子の袋がドアに掛けてある/多田有花
秋茄子がおいしい時期。知り合いが茄子を袋に入れて持ってきたものの留守なので、ドアのノブに掛けて帰った事情が知れる。そのことよりも、ドアにぶら下がる秋茄子の袋がユーモラス。(高橋正子)

★曼殊沙華揺れて入日の落ちにけり/古田敬二
曼珠沙華の赤色は、入日の色に馴染んで、童話的な世界を作る。夕方さみしい風が吹いてきたのか、曼珠沙華が揺れて、入日が落ちていく。(高橋正子)

9月27日(2句)

★園児らの集ふ公園大秋晴/廣田洋一
園児たちを包むような大秋晴が爽快。無駄のないすっきりした表現がいい。(高橋正子)

★軒下に唐辛子吊り喫茶店/古田敬二
立ち寄る喫茶店の軒下に唐辛子が吊り下げられ、喫茶店にも秋色が深まる。温かいコーヒーがほっこりと体を温めてくれそうな親しみのある喫茶店。(他k橋正子)

9月26日(2句)

★ひらひらと日矢を受けたり竹の春/廣田洋一
「ひらひらと」の形容がいい。周囲が枯れていく中に竹は春を迎え、日にひらひらと輝いている。(高橋正子)

★風来れば地面に触れて萩の花/古田敬二
地に触れそうで触れないで咲いている萩の花。風が吹くと萩むらは地面にしなやかに触れて騒ぐ。そのしなやかな変化に風情が見える。(高橋正子)

9月25日(1句) 

★朝風に乗りて鳴き居り草ひばり/桑本栄太郎
朝鈴とも呼ばれる草ひばりは、フィリリリリリときれいな声で鳴く。体は普通の蚊ぐらいなので、見つけるのは難しいが、昼夜問わず鳴く。朝風の中に聞こえる草ひばりの声がいっそうきれい感じられる。(高橋正子)

9月24日(3句)

★コスモスの群咲く中へ入日かな/小口泰與
コスモスがやわらかにそよぐ中へ日が沈んでゆく。夕日にコスモスが次第にシルエットになって浮かんでくるのだろう。夢見るような優しい光景。(高橋正子)

<明日香村サイクリング>
★秋うらら塑像観音拝みけり/多田有花
厄除け寺で有名な岡寺の如意輪観音は塑像。白い塑像にうっすら朱が残る唇。厄を除いていただき、心も秋の空もうららか。(高橋正子)

★薄き影落として飛べり秋茜/古田敬二
秋茜が飛んで、その翅や胴の影が地上に薄く映っている。うららかな秋の日があればこそ映し出される影。そこにもうっすらと命があるようだ。(高橋正子)

9月23日(3句)

★草刈ると一直線に飛蝗飛ぶ/古田敬二
草を刈ると刈るそばから飛蝗が驚いて飛び立つ。それが、一直線、まっしぐらで、この飛びざまに驚かされる。飛蝗の力を見せられた。(高橋正子)

★小鳥来る子らの遊べる保育園/廣田洋一
「保育園」と「小鳥来る」の取り合わせが、柔和でかわいい雰囲気を出している。園児も小鳥も、どこか似ている。(高橋正子)

<明日香村サイクリング>
★秋の花数多浮かべし手水鉢/多田有花
お寺などの手水鉢に花を浮かべてあるのは、奥ゆかしくて、もてなされた思いだ。澄んだ水に浮かぶ秋の花が清らかできれいだ。(高橋正子)

9月22日(1句)

★刈稲をリフトに吊るす越後かな/小口泰與
スキー場のリフトに稲を掛けて四方八方からの風を受けて乾燥させる発想が、現代らしい。天空米も越後ならでは奇抜な発想。(髙橋正子)

9月21日(1句)

★あぜ道を彼岸花占む大原野/桑本栄太郎
大原野は、あぜ道を彼岸花が占めているところと言う。こんな光景は田舎に行けばよく見られるが、だからこそ日本人にとっての原風景と言える。(高橋正子)

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9月21日~30日

2020-09-22 13:37:21 | Weblog
9月30日(5名)

小口泰與
新走り里の訛と共白髪★★★
存分に秋の高原冷気浴び★★★★
犬散歩有明の月道連れに★★★

廣田洋一
客死せし人々の墓曼殊沙華★★★
草むらにテニスボールや秋の声★★★
葡萄酒の聞酒の会秋の声★★★

多田有花
露草や見かけによらず強きもの★★★
あぜ道に一直線に曼珠沙華★★★★
あぜ道の曼珠沙華は、よく見かける。この句が新鮮なのは、「一直線」。すっぱとして、曼珠沙華の直線はどこまでも伸びそうだ。(高橋正子)

祭みな中止なれども豊の秋★★★

桑本栄太郎
暮れ残る蒼空ありぬちちろ鳴く★★★★
夕されば頻りにすだく虫の声★★★
夕日受け柿の色づく垣根かな★★★

古田敬二
大秋刀魚一尾で足る夕餉かな★★★
紅白が混ざり合わずに曼殊沙華★★★
地下鉄を出て新涼の朝の角★★★★
地下鉄を出ると、一度に明るい世界になる。新涼の朝の角を曲がれば、なにか新しいことがありそうな。思わぬことがありそうな。「角」にある切れのよさが、きっぱりとしていて快い。(高橋正子)

9月29日(5名)

小口泰與
色鳥や天色の沼波立ちて★★★
霧の中忽と現る濃竜胆★★★★
遠目にもそそと揺らぎて荻の花★★★

廣田洋一
白き花少し混じりて曼殊沙華★★★
朝露を零して咲けり草の花★★★★
草の花に朝露がしとどに宿り、零れるほど。朝の冷気に草の花がことにやさしい。テーマは「草の花」(高橋正子)

露草の青色目立つ散歩道★★★

多田有花
月代や静かにジャズの流れ来る★★★★
月が出ようとするその明るさの中で、人々は何をしているのだろうか。どこかでジャズを聞いている人がいる。静かで楽しい時刻。(高橋正子)

遅れても一斉に咲き彼岸花★★★
晴天に鵙の高音の続きしを★★★★

桑本栄太郎
身に入むや目覚めて確と君の夢★★★★
秋の蚊や親しき声のおぞましき★★★
川べりの歩む地道や草じらみ★★★

古田敬二
街音に混ざりて終わりのつくつくし★★★★
南吉を真っ赤に染めて曼殊沙華★★★
昨日より少なくなりぬ秋茜★★★

9月28日(5名)

小口泰與
山風に乗りて庭へと小鳥かな★★★★
上越の尾根を回路や渡り鳥★★★
坂鳥や噴煙の先翔け行ける★★★

廣田洋一
街角に何げなく咲く曼殊沙華★★★
花弁の一つ燃え尽き曼殊沙華★★★
稲畑を横切る炎曼殊沙華★★★

多田有花
秋茄子の袋がドアに掛けてある★★★★
秋茄子がおいしい時期。知り合いが茄子を袋に入れて持ってきたものの留守なので、ドアのノブに掛けて帰った事情が知れる。そのことよりも、ドアにぶら下がる秋茄子の袋がユーモラス。(高橋正子)

秋うらら墓じまいする読経きく★★★
弓張月見上げて床に就きにけり★★★

桑本栄太郎
秋澄むやゲートボールの丘公園★★★
天辺の色褪せ来たる銀杏黄葉★★★★
実水木の葉陰に艶の緋色かな★★★

古田敬二
(新実南吉のふるさと)
南吉の権現山遠く曼殊沙華★★★★

曼殊沙華揺れて入日の落ちにけり★★★★
曼珠沙華の赤色は、入日の色に馴染んで、童話的な世界を作る。夕方さみしい風が吹いてきたのか、曼珠沙華が揺れて、入日が落ちていく。(高橋正子)
虎杖の花揺れ落ちる入日かな★★★

9月27日(4名)

廣田洋一
秋晴れや高く輪をかく鳶一羽★★★
秋晴れや城址公園散策す★★★
園児らの集ふ公園大秋晴★★★★
園児たちを包むような大秋晴が爽快。無駄のないすっきりした表現がいい。(高橋正子)

桑本栄太郎
換気なる窓の全開朝冷ゆる★★★
もみづるや団地の庭の木々の朝★★★
椋鳥の大群去るや種の雨★★★

多田有花
秋晴れやはやも迎える一周忌★★★★
法要を終えて無花果タルト食ぶ★★★
秋茄子がいずれの皿にもついてくる★★★

古田敬二
卵管を光らせちちろ跳んで出る★★★
鍬振るをやめれば増える秋茜★★★★

喫茶店軒下吊られ唐辛子(原句)
軒下に唐辛子吊り喫茶店★★★★(正子添削)
立ち寄る喫茶店の軒下に唐辛子が吊り下げられ、喫茶店にも秋色が深まる。温かいコーヒーがほっこりと体を温めてくれそうな親しみのある喫茶店。(他k橋正子)

9月26日(5名)

小口泰與
曼珠沙華雨後の夜の地震かすかなり★★★★
背におおう秩父山地や秋遍路★★★
神秘なる鴉揚羽や秋の色★★★

廣田洋一
ひらひらと日矢を受けたり竹の春★★★★
「ひらひらと」の形容がいい。周囲が枯れていく中に竹は春を迎え、日にひらひらと輝いている。(高橋正子)

公園は竹の春なり子ら駈ける★★★
二三本折れたるままに竹の春★★★

多田有花
<明日香村サイクリング三句>
見上げれば飛鳥大仏爽やかに★★★★
孝養の聖徳太子や秋彼岸★★★
彼岸花咲き初む中を戻りけり★★★

桑本栄太郎
朝の窓開けて木犀香りけり★★★★
ゑのころの風にうべなう売地かな★★★
熱のあるように密なり彼岸花★★★

古田敬二
風来れば地面に触れて萩の花★★★★
地に触れそうで触れないで咲いている萩の花。風が吹くと萩むらは地面にしなやかに触れて騒ぐ。そのしなやかな変化に風情が見える。(高橋正子)

新涼や鈴鹿山脈澄んで見え★★★
秋茜淡き影して畝を飛ぶ★★★

9月25日(5名)

小口泰與
妙義嶺の奇岩尖りぬ下り簗★★★
風の中獣の匂い茸山★★★
もくもくと切岸燻すすがれおい★★★★

廣田洋一
飛行機の白く光れる秋の空★★★★
秋天下旅の計画立てにけり★★★
待ち人の遅れて来たる秋の空★★★

古田敬二
鉄塔の高みに鵙の猛りおり★★★★
鉄塔のてっぺん鵙の睥睨す★★★
贄求め高みに鵙の睥睨す★★★

多田有花
<明日香村サイクリング三句>
秋気澄む山あり田あり明日香村★★★★
秋風や酒船石は竹林に★★★
亀形の石造物へ秋の水★★★

桑本栄太郎
朝風に乗りて鳴き居り草ひばり★★★★
朝鈴とも呼ばれる草ひばりは、フィリリリリリときれいな声で鳴く。体は普通の蚊ぐらいなので、見つけるのは難しいが、昼夜問わず鳴く。朝風の中に聞こえる草ひばりの声がいっそうきれい感じられる。(高橋正子)

来てみれば早やも穭田なりしかな★★★
熱のあるように密なり彼岸花★★★

9月24日(5名)

小口泰與
庁舎より見下ろす学舎秋麗★★★★
曼珠沙華湧き出す畦へ群をなす★★★
コスモスの群咲く中へ入日かな★★★★
コスモスの群れ咲くなかへ日が沈んでゆく。夕日が次第にコスモスを浮かばせ、夕日のなせる優しい光景。(高橋正子)

廣田洋一
贈られし柿を吊るせる物干台★★★
柿熟れて飛び来る鳥の騒がしき★★★
畦道を抜け出し空に柿たわわ(原句)
畦道を抜け出て空に柿たわわ★★★★

多田有花
<明日香村サイクリング三句>
厄除けの寺へ詣でる秋彼岸★★★
秋の陽が十三重の石塔に★★★
秋うらら塑像観音拝みけり★★★★
厄除け寺で有名な岡寺の如意輪観音は塑像。白い塑像にうっすら朱が残る唇。厄を除いていただき、心も秋の空もうららか。(高橋正子)

桑本栄太郎
くもり来る道の川辺や秋の暮れ★★★
歩みゆくほどに追い立てばつた飛ぶ★★★★
どつぷりと暮るる夕べや萩の風★★★

古田敬二
底紅や主無き屋の庭に咲く★★★
薄き影落として飛べり秋茜★★★★
秋茜が飛んで、その翅や胴の影が地上に薄く映っている。うららかな秋の日があればこそ映し出される影。そこにもうっすらと命があるようだ。(高橋正子)

暑き夏生き抜くメダカに餌をやる★★★★

9月23日(5名)

古田敬二
今日からは秋の御岳くっきりと★★★
我が丈と同じ高さを秋茜★★★

草を刈る一直線に飛蝗飛ぶ(原句)
「刈る」と「飛ぶ」の2か所の切れがあります。「草を刈る」と「一直線に飛蝗飛ぶ」になにか、関係がないといけないです。並べただけになります。

草刈ると一直線に飛蝗飛ぶ★★★★(正子添削)
草を刈ると刈るそばから飛蝗が驚いて飛び立つ。それが、一直線、まっしぐらで、この飛びざまに驚かされる。飛蝗の力を見せられた。(高橋正子)

小口泰與
朝の空高高とあり赤蜻蛉★★★★
朝の空の高さは、気持ちが空に抜けるようで爽やかなもの。そこを赤蜻蛉が飛び、秋の空気が目に見えるようだ。(髙橋正子)

妹も指を回すや秋茜★★★
二千キロ翔る蝶おり藤袴★★★

廣田洋一
このところ見慣れぬ小鳥増えしかな★★★
小鳥来る子らの遊べる保育園★★★★
「保育園」と「小鳥来る」の取り合わせが、柔和でかわいい雰囲気を出している。園児も小鳥も、どこか似ている。(高橋正子)

公園のフェンスに沿ひて彼岸花★★★

多田有花
<明日香村サイクリング三句>
古代米に蘇を添え秋の昼ご飯★★★
質問です:「蘇」は古代チーズのことですか。売っているのでしょうか。

岡寺まで秋の坂道登りゆく★★★
秋の花数多浮かべし手水鉢★★★★
お寺などの手水鉢に花を浮かべてあると、よいもてなしを受けた気持ちになる。澄んだ水に浮かぶ秋の花が清らかできれいだ。(高橋正子)

桑本栄太郎
<夕刻の川べり散策>
川べりを歩む夕べや秋入日★★★
夕なれば茜となりぬうろこ雲(原句)
夕なれば茜に染まりうろこ雲★★★★(正子添削)

どつぷりと暮れる夕べや萩の風★★★

9月22日(4名)

小口泰與
尾を巻いて小犬片隅鳥威★★★
刈稲をリフトに吊るす越後かな★★★★
スキー場のリフトに稲を掛けて四方八方からの風を受けて乾燥させる発想が、現代らしい。天空米も越後ならでは発想と言えよう。(髙橋正子)

藁塚や風がかぜ呼ぶ赤城山★★★

多田有花
<明日香村サイクリング三句>
サイクリング秋の棚田を眺めつつ★★★★
黄色きも白きもありぬ曼珠沙華★★★
秋の雲流るる下の石舞台★★★

廣田洋一
秋分の日高くはためく日章旗★★★★
秋分の小皿重ねる精養軒★★★
秋高し木陰に仰ぐ西郷像★★★

桑本栄太郎
うす紅の花柔らかや秋の薔薇★★★
のつたりと千切れ雲ゆく秋日かな★★★
<さいたま市の別所沼公園の追憶>
かな女忌の池をめぐりて彼岸花★★★★

9月21日(4名)

小口泰與
水道の水の温さや赤とんぼ★★★★
秋耕や田の片隅に道祖神★★★
上州も案山子は男何ゆえか★★★

廣田洋一
爽やかに吹き来る風の柔らかし★★★
爽やかや荒畑の草刈り取られ★★★
爽やかやメール交わせし友と会う★★★★

桑本栄太郎
あぜ道の彼岸花占む大原野(原句)
あぜ道を彼岸花占む大原野★★★★(正子添削)
大原野は、あぜ道を彼岸花が占めているところと言う。こんな光景は田舎に行けばよく見られるが、だからこそ日本人にとっての原風景と言える。(高橋正子)

溝川の心地良き音や秋の水★★★★
すれ違うたびにマスクや秋の朝★★★

多田有花
 <明日香村サイクリング三句>
二面石見つめる秋の彼岸入り★★★
往生院紫式部の実の垂れて★★★★
寝転んで天井画を見る秋彼岸★★★
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自由な投句箱/9月11日~20日

2020-09-11 14:16:54 | Weblog
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今日の秀句/9月11日~20日

2020-09-11 14:16:02 | Weblog
9月20日(1句)

★京なれや妻の見に行く藤ばかま/桑本栄太郎
大原の里で、藤袴が再発見され、それから各寺社にこの花が広がったそうだ。京都であればこそ、主婦である妻も野生の藤ばかまを見に行ける。藤袴には、蝶もよく集まるから、優雅なながめをあとで聞くことになる。(高橋正子)

9月19日(1句)

   明日香村サイクリング
★水煙の彼方に広がるうろこ雲/多田有花
古色を帯び空に聳える水煙とのびやかに広がる鱗雲はいかにも奈良の村らしい。(高橋正子)

9月18日(2句)

★秋草の籠を食卓へ妻が置く/小口泰與
籠に活けられた秋草がある食卓。妻の優しい心遣いは、秋草のやさしさそのものと思える。(高橋正子)

★鶏頭やかたまって立つ畑の隅/多田有花
鶏頭の花の力強さが、「かたまって立つ」のよく表現されている。(高橋正子)

9月17日(1句)

★稲刈機始動させたる音弾む/多田有花
代田作り、籾種まき、田植え、草取りなど様々な手をかけて稲が実りのときを迎える。稲刈りの時期には、農家の人も、稲刈機のエンジンの音を聞く周囲のものにも、刈り入れの喜びが湧く。(高橋正子)

9月16日
該当句無し

9月15日(2句)

★秋滝の艶ますしぶき日は斜光/小口泰與
秋の滝がしぶきをあげて落ちているが、斜めに日があたって、しぶきに艶がましている。飛沫の輝く艶と、秋の滝のあたりの色づきも想像されて、いい景色となっている。(高橋正子)

★水切りの良く跳ねたるや秋日和/廣田洋一
秋日和を賜れば、、気持ちがさわやかになる。石を拾って水切りをしてみたくなる。幾段にも跳ねて向こうへ跳ぶ。気持ちも跳ねて遠くまでゆく感じ。(高橋正子)

9月14日(1句)

★幼子の手紙添えあるぶどう着く/桑本栄太郎
ぶどうの産地に住んでいるお孫さんだろう。両親の気遣いで送られてくるぶどうながら、幼い字で、「おじいちゃん、おばあちゃん、ぶどうを食べてください。」などと一生懸命書いてある。ぶどうもさることながら、幼子の手紙は心あたたまるものだ。ぶどうのようなつぶらな字かも。(高橋正子)

9月13日(2句)

★コスモスの揺れいるあたり鍬の音/小口泰與
畑のコスモス。丈高く育ち花を咲かせて、その向こうは目が届かない。でも、鍬の音が聞こえているあたりのコスモスが揺れている。あそこで、誰か、鍬で耕しているな、と分かる。花と人の生活のふれあいが面白い。(高橋正子)

★野の朝顔小さく淡き青を持ち/多田有花
野原の朝顔は、栄養が足りなくて花が小さい。その小ささが野の花のよいところで、つつましく淡い青が心を洗ってくれる。(高橋正子)

9月12日(1句)

★鴉にも負けじ日を受く黒葡萄/小口泰與
「負けじ」は、鴉の羽の黒さだけではなく、その逞しさにも負けないということであろう。鴉が黒葡萄を狙っていそうだが、黒葡萄は太陽の日をしっかりと受け充実した粒が力強い。(高橋正子)

9月11日(2句)

★護岸工事終へたる川や水澄めり/廣田洋一
護岸工事という気持ちを挟みにくい題材ながら、川が流れ、水が澄んでくると、情趣が湧いてくる。きれいに工事が終わり、水も澄んで流れて、爽やかな光景だ。(高橋正子)
追記:「終へたるや」のところを「終へたる川や」と「川」を加えました。

★連れ行くか連れられ行くか秋の蝶/多田有花
秋。歩いていると蝶が飛んできた。蝶が後になり、先になって飛んでゆく親しさに、「連れて行く」ような、また、「連れられて行くような」気持ちになる。秋蝶にもさびしさがあるのだろう。(高橋正子)
コメント (11)
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