はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

伊勢本街道をドライブ(前編)

2020-01-25 18:25:25 | 街道歩き
伊勢街道は、これまで大阪の玉造から奈良の榛原までを歩きました。しかし、榛原から先が本格的な山の中の道になります。公共の交通機関(バスなど)はほとんどありません。泊まるところも少ないようです。それが、榛原で歩みを止めている理由です。
今回は、榛原から先の伊勢本街道の様子を知ることを目的に出かけました。

榛原を出ると国道369号線を進みます。高井という所で旧街道は山の中に向かい、国道とは離れていきます。高井は千年桜で有名な仏隆寺への入り口の村です。
旧街道はいくつかの峠を越えて山粕の集落へ、国道は長いトンネルを抜けて山粕に入ります。



お伊勢参りは、江戸時代に爆発的な集団でのお参りがありました。「おかげ参り」や「抜け参り」といわれるもので、1日に何千人もの参拝者が伊勢街道を通って行ったようです。この集団参宮は60年周期で4、5回起こったそうです。大阪からだけではなく、江戸や京からも集団で伊勢をめざしました。
旧街道を歩いて来たら、ここへ出るのでしょう。今は静かな山道ですが、おかげ参りの時は、大変なことになっていたのでしょう。



山粕の集落の中を通る旧街道です。山粕から榛原行きのバスは出ているようですが、本数が‥。



ここで少し伊勢本街道を外れて、屏風岩を見に行きました。



裾にある屏風岩公苑も桜の綺麗な所です。



向こうに見える特徴的な山は鎧岳でしょうか。



再び、国道369号線を走り、御杖(みつえ)村に到着です。こちらは旧街道ですが、なかなか良い雰囲気です。



道の駅「伊勢本街道御杖」の手前で、右手に日本三百名山の三峰山(みうねやま)が見えました。頂上付近は白くなっていました。冬には霧氷が見られるそうです。



道の駅から先は、368号線を進みます。やがて三重県との県境がありました。大和の国から伊勢の国に入ります。



看板にもあるように(見えるでしょうか)。三多気も桜の美しい所のようです。4月の中旬ごろが見頃のようで、ぜひ訪れてみたいです。



三重県に入って美杉という地名になりましたが、名前の通り杉の木が美しい所でした。しかし、花粉症の人には辛い場所かも知れません。



ここで突然、国道368号線が狭くなりました。実はこの先、とんでもない酷道になるのを、この時はまだ知りませんでした。



ほとんど国道を(車で)走っているので、旧街道の様子はよくわかりませんが、なんとなく雰囲気は感じられました。
次回の奥津宿では、旧街道も少しだけ歩きました。
後編に続きます。

※訪問日 2020.1.19