はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

青春18きっぷで関ヶ原へ(古戦場巡り)

2016-03-31 21:03:36 | 鉄道の旅
前回は、松尾山から小早川秀秋の気分で戦場を眺めているところで終わりました。
今回は、松尾山を駆け下りて関ヶ原の主戦場を巡って行きます。
 (名神高速越しに松尾山を振り返る)

宇喜多秀家が陣どった南天満山に向かう途中に、「不破の関」跡があります。不破の関は、壬申の乱に勝利した大海人皇子(天武天皇)が置いた関所です。このあたりは、壬申の乱でも戦場になりました。
 (中山道が通っています)

やがて西軍の宇喜多秀家の陣跡に着きました。東軍の福島正則の陣とは自転車で5分とかからない距離です。けっこう近い距離で両軍が向かい合っていたのが実感できます。
 (今は木立に囲まれています)

※宇喜多秀家は、後に捕らえられますが、死罪を免れ、八丈島に流罪となりました。

宇喜多の陣から見る、開戦地です。このあたりで両軍の最初の衝突が起こりました。目を閉じると、両軍の鬨の声が聞こえてきます。
 (宇喜多の陣から開戦地を望む)

 (開戦の地に建つ碑)

開戦の地から400mのところに、島津の陣跡がありました。
 (丸に十の字の島津の陣跡)

※島津の軍勢は敗戦が明らかになった時、退却を開始するのですが、なんと敵の前を突っ切るという戦法を選びました。大きな犠牲を払いながらも島津義久は無事に薩摩に帰還しました。それから268年後に、薩摩は、ついに徳川を倒しました。

いよいよ、西軍の主導者、石田三成の笹尾山をめざします。
 (笹尾山への道)

 (石田三成の陣跡)

戦いの終盤には、ここに東軍の兵が攻め寄せたということです。(みんな三成の首が欲しかったのですね)
※三成は伊吹山めざして落ちて行きますが、やがて捕らえられ、六条河原で処刑されます。

笹尾山から最終決戦地までは、目と鼻の距離です。
 (決戦地です)

今は静かな田園風景ですが、このあたりで激しい戦いが展開したのです。この合戦での死者数ははっきりわかっていませんが、8千人にのぼるだろうと言われています。最後に首塚に合掌をしてしめくくりました。
 (建物があるあたりに家康の陣があった)

レンタサイクルで、松尾山の登山も含めて3時間の古戦場巡りでした。
関ヶ原の駅に戻り、14時24分発米原行きで帰路につきました。



おまけです。やっぱり新幹線を見れば撮り鉄です。


明日から4月ですね。

大阪城の桜開花状況

2016-03-31 15:55:56 | 花めぐり
今日(3月31日11時)は、大阪城の桜開花状況を見てきました。満開近し!といったところです。



せっかく大阪城に行ったので、お城の雰囲気を入れながら写真を撮りました。



今日もたくさんの観光客が来ていましたが、その内の8割ぐらいは外国の方でした。



大阪城は大きなお城です。今、私たちが見ているのは豊臣秀吉の大阪城ではなく、徳川が造らせた大阪城なのです。(この話は、2015年5月18日「大阪城の石垣の謎」で書きました)



西の丸の桜は7分咲きといったところです。それよりは、南の堀にそった公園が、ほぼ満開になっていて、会社の花見でもあるのでしょう、大きなシートを敷いて場所取りをしている姿がみられました。すでに宴会をしているグループもたくさんいました。(この人達は日本人でした)



この週末が見頃のようです。いいお天気だといいですね。

柴島浄水場の桜開花状況

2016-03-30 11:50:06 | 花めぐり
柴島(くにじま)浄水場は、大阪でもあまり有名な花見スポットではありませんが、私にとっては近場の好スポットです。


阪急京都線の淡路駅と崇禅寺駅の間が通り抜けになっていて桜を楽しむことができます。もちろん、電車からも楽しむことができます。


そろそろ見頃になってきたかと、今日の午前中(3月30日10時)に下見に行ってきました。
満開になっている木もあれば、まだ3分咲きという木もあり、全体としては5分~7分咲きといったところでしょうか。


明日も暖かいということなので、あと2~3日で見頃になるのではないでしょうか。


崇禅寺の駅前には屋台も出て、準備万端といったところです。



青春18きっぷで関ヶ原へ

2016-03-29 19:58:25 | 鉄道の旅
天下分け目の地、関ヶ原に行って来ました。実は、関ヶ原は初めてではありません。石田三成が陣をおいた、笹尾山や決戦地へは行ったことがあるのですが、小早川秀秋が陣をおいた松尾山へは行ったことがなかったので訪れることにしました。

大阪駅から約1時間50分で関ヶ原駅に到着です。(片道2270円なので、ほぼ1回分の料金です)


さて、今回はレンタサイクルで巡ることにしましょう。駅から10分ほどのところに関ヶ原歴史民俗資料館があり、そこで自転車を借りることができます。(4時間500円)「松尾山に行きたい」と伝えると、丁寧に地図に印を入れてくださって、コンビニで「兵糧も調達」するようにアドバイスをくださいました。言われたように、コンビニでおにぎりを買い込みました。(気分は、いくさに向かう武将です。いや足軽かも)

途中、藤堂高虎や福島正則の陣跡を通り、気分はますます高揚します。


しかし、新幹線の高架を見たとたんに現在に呼び戻され、撮り鉄になります。(後ろの山が松尾山です)


次は、名神高速道路をくぐります。新幹線や名神高速が通る関ヶ原は、昔から交通の要衝でもありました。


名神からすぐの所に、松尾山への登山口がありました。頂上まで40分と案内がありました。


さあ、松尾山に攻め込みましょう!ワアー!!


頑張って攻め込んだので、30分で頂上に到着しました。


頂上からは、関ヶ原の古戦場が一望です。ここから、小早川秀秋は戦況を見つめ、最後に大きな決断をしたんですね。今度は、小早川秀秋の気分で戦場を眺めます。


遠くには、石田三成の笹尾山の陣が見えます。(写真左上)


ご存知のように、関ヶ原の戦いは東軍、徳川家康の勝利に終わるのですが、その大きな勝因が小早川秀秋の裏切りだったのです。1万5千の軍勢が、この山から西軍の側面を衝いたのです。実際に松尾山に登ってみて、1万5千の軍勢が待機できるほど頂上は広くなかったので、たぶん山裾のいくぶん平らな所で待機していたのではないかと思いました。

小早川の気分で関ヶ原を眺めていたのですが、その時、新幹線が時空を越えて走って来ました。


つづく。


祇園白川の桜

2016-03-23 19:30:00 | 花めぐり
春の陽気に誘われて、京都の祇園白川に行って来ました。
祇園白川へは、阪急の河原町駅から歩いて10分ほどです。ここは、朝のうちなら、ゆっくりと散策できます。

四条通から縄手通を少しゆくと、白川にかかる大和橋に着きます。大和橋付近のソメイソシノは、まだつぼみでした。


白川に沿って歩きます。間もなく開店のようですね。お店にゆくには、小さな橋を渡ります。


結婚式のアルバム撮影のようです。桜の下で愛を誓うというところでしょうか。お幸せに!


実のところ、桜はあまり期待していなかったのですが、枝垂れ桜がきれいに咲いていました。


このあたり、華やいだ雰囲気につつまれています。3月26日からライトアップがあるそうです。


よく知られている「巽橋」です。巽橋の上から白川の流れを眺めると「水ぬるむ」という季語通りの水が流れています。


いよいよ桜の季節がやってきましたね。なんとなくそわそわ、ワクワクしてしまいます。


さいごに、美しいお二人に出会いました。舞妓さんではなさそうですが…。


春どすな。