はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

思い出のスイス(最終回)

2021-05-11 19:39:39 | 海外の旅
20年も昔のスイス旅行の思い出を綴ってきましたが、今回が最終回です。
当時はフィルムカメラで、この時はコンパクトなカメラを持って行ったと思います。
写真にもあまり興味がなかったので、記念写真的なものが圧倒的に多かったです。
36枚どりフィルムを6本使ったので、全部で216枚ほどの写真でした。
今ならマッターホルンだけでも200枚を超える撮影をすると思います(笑)


6日目の朝を迎えたウェンゲンの様子です。スイスはこの牧歌的な風景も素晴らしいです。




ベルナーオーバーラントの山なみもこれが見納めです。




この日の日程は、登山電車でラウターブルネン、その後バスにてブリエンツ、ルツェルン、チューリッヒへ移動です。

ブリエンツから小さな蒸気機関車に乗って、2350mのロートホルン展望台に登ってきました。雲海が広がる展望台です。




中央左の黒い岩の山はアイガーだと思います。




これが蒸気機関車です。写真はこれ1枚だけです。(もっと撮っておけよ!と言いたくなります。)




これは乗車券だったと思いますが、拡大しました。




ルツェルンの町です。カベル橋が有名です。




ルツェルンは「水の都」と呼ばれる美しい古都です。ここも、もっと写真を撮っておくべきでした。






早くも7日目です。旅の目的の山岳風景が終わったので、写真も極端に少ないです(笑)
午後には空港から飛行機に乗るので、朝のうちにチューリッヒの町を散策しました。




トラムが走る美しい町でした。




そして、8日目は関空です。お世話になったスイス航空です。




こうして、思い出のスイスの旅は終わりました。

※訪問日 2000.8.22

久しぶりにスイスのことを綴っていると、またスイスへ行きたくなってきました。
最後にもう一度海外旅行をするならスイスだと決めているのですが、その思いが強くなりました。
しかし、現在の状況では国外どころか府県を越えることさえできません。
早くコロナがおさまって、安心してスイスに旅行ができる日が待ち遠しいです。
その前に信州に行きたいですが。

思い出のスイス(5)

2021-05-10 19:15:15 | 海外の旅
クライネ・シャイデックから見上げるアイガー北壁です。





クライネ・シャイデックでは、ぜひ行きたい所がありました。それは新田次郎の記念碑です。新田次郎は山を愛した作家です。
代表作も多く『孤高の人』『槍ヶ岳開山』『剱岳・点の記』などなど、どの作品にも思い入れがあります。
とくに『孤高の人』は、高校生の時に雑誌「山と渓谷」に連載されていたのをワクワクしながら読んだものです。




この日は午前中はユングフラウヨッホ観光でした。午後は自由行動だったので、憧れのグリンデルワルトに登山電車で向かいました。車中からのアイガー北壁です。




見えている山稜はミッテルレギ山稜です。ここは、1921年に日本人の槇有恒がグリンデルワルトのガイドとともに初登頂(ミッテルレギ山稜から)したことで知られます。
最近では「世界の果てまでイッテQ」でイモトが登ったルートです。




グリンデルワルトの写真はこれだけです。ホテルのテラスでアイガーを眺めながらビールを飲んだと思います。




グリンデルワルトからクライネ・シャイデックに戻る車中から。やはりアイガー北壁が気になります。




アイガー北壁は「死の壁」とも呼ばれ、これまで多くの登山者の命をのみ込んできました。
この壁が初めて登攀されたのは1938年のことです。日本人として初めて登攀したのは高田光政で1965年のことでした。その著書『北壁の青春』(1968)はいまも本棚にあります。




クライネ・シャイデックに戻ってきました。アイガー北壁の天候は不安定で有名ですが、まさにその通りです。




高さ1800メートルの岩壁です。あそこが「死のビバーク」で、あそこが「白い蜘蛛」かと、自分が登るがの如くルートを確認しながら見上げました。




時間があれば、こんなハイキング道も歩いてみたかったです。




クライネ・シャイデックも良い所でした。




モンベルの創業者で現会長の辰野勇もアイガー北壁の登攀者の一人です。1969年に当時としては最年少の21歳という若さでの登攀でした。
その経験が今のモンベルの製品に生かされているのでしょうか。




今回のスイス旅行の一番の楽しみだったアイガー北壁を楽しむことができました。いつまでも目に焼き付けておきたい景色です。




※訪問日 2000.8.21

思い出のスイス(4)

2021-05-09 19:25:25 | 海外の旅
スイス旅行4日目です。

ツエルマットから氷河特急でアンデルマットに向かいます。あらためて「氷河特急」に乗ったんだと感激しました(笑)




アンデルマット駅でしょうか(?)実に記憶が曖昧です(笑)




普通に見える山が素晴らしかったです。そこらじゅうの山が槍・穂や剱岳に見えました(笑)




いま手元にある日程表によれば、この日はアンデルマットからバスに乗って、グリムゼル峠、アーレ渓谷、ラウターブルネンから登山電車でウェンゲンへとあります。




ローヌ氷河かな(?)氷河を歩いた記憶はあるのですが‥。




この日はウェンゲンに宿泊です。ホテルの窓から見えた山は(?)です。





スイス5日目になりました。
この日は楽しみにしていたアイガー北壁とご対面です。

ここはウェンゲン駅だったでしょうか(?)この日は登山電車を乗り継いで標高3454mのユングフラウヨッホまで登っていきます。




そして、ついにアイガー北壁が目の前に姿をあらわしてくれました。登山電車が真下を走るので仰ぐように眺めました。




クライネ・シャイデックからユングフラウヨッホ駅に向かうユングフラウ鉄道です。
実はこの登山電車、これからアイガー北壁の中に掘られたトンネルに向かうところです。




途中にアイガーヴァント駅があります。アイガー北壁に窓があり、景色を味わうことができます。(2016年から全車通過になったようです。)




窓から憧れのアイガー北壁を望みます。こんな垂直の壁を登るなんて‥。命がいくつあっても足りません。




下を見下ろしたと思うのですが、写真でも足がすくみます。




これは窓から遠くの山を写したのでしょうか(?)




アイガー北壁の詳しい話は次回のブログにつづきます。

※ 訪問日 2000.8.21

思い出のスイス(3)

2021-05-08 18:05:05 | 海外の旅
ゴルナーグラート展望台にいます。

クルムホテル越しのマッターホルンです。このホテルに泊まってマッターホルンを眺めるのは最高の贅沢でしょう。




アイベックスが遊んでいました。




ゴルナーグラート駅とマッターホルンです。




ゴルナーグラートからの帰り道は途中駅までマッターホルンを眺めながらハイキングを楽しみました。
(せっかくの美しい風景の前に目障りな人物が写っていますが、記念写真ということでお許しください。)




登山道はゴルナーグラート鉄道に沿っていたと思います。




標高は3000メートルですが、ピクニック気分で歩けました。




好天と絶景で、気分も最高です。




ゴルナーグラート鉄道では、アプト式ラックレールが敷かれています。今の私ならもっと真剣に「撮り鉄」をしたことでしょう(笑)




途中の駅から登山電車に乗ってツェルマットに戻りました。車窓からのツェルマットの町です。




駅が近づいてきました。




午後はゆっくりとツェルマットの町を散歩しましたが、なかなか素敵な町でした。(記念写真ばかりなので町の写真はこれだけです。)



マッターホルンに初登頂したウィンパーのレリーフと記念撮影です。(小さいサイズですがお許しください。)



マッターホルンが初登頂されたのは1865年のことです。(日本では明治になる少し前ということです。)
マッターホルン初登頂は、栄光と悲劇の物語です。
イギリス人のウィンパー率いる7人のパーテイーは苦労の末、難攻不落と言われた頂上に立ちました。
しかし、下山の時に4人が滑落して命を失うという悲劇が待っていたのでした。

※訪問日 2000.8.19

思い出のスイス(2)

2021-05-07 19:28:28 | 海外の旅
アルプスを代表する山、マッターホルンです。




エギュ・デュ・ミディ展望台からシャモニーにもどり、さらにバスでテーシュという所にやってきました。
テーシュはマッターホルンの登山口にあたるツェルマットの玄関口です。
ツェルマットへはガソリン自動車は乗り入れ禁止なので、ここで登山電車に乗り換えです。

お洒落な電車に乗ってツェルマットに向かいます。




車内から写したと思うのですが、アルプスで見た川はこんな色をしていました。キャンピングカーも多かったです。




ここからはツアー3日目です。(写真の日付が変わっていたので気がつきました。)

ツェルマットの町です。ガソリン車は閉め出されているので、馬車が走ります。




ツェルマットの町から見た朝日に輝くマッターホルンです。(実はホテルの部屋からも見えたのですが、あまりいい写真がありませんでした。)




もう登山電車に乗っています(笑)今から思えば、駅舎や登山電車の写真ぐらい撮っておけばよかったと思います。




ツェルマットからゴルナーグラート展望台(3130m)に向かう登山電車からのマッターホルンです。




ゴルナーグラート駅です。登山電車が写っていました(良かった)




展望台からの眺めです。この山は、スイスで一番高い山モンテローザです。




参加したのは〜三大名峰をめぐる〜ツアーでした。実はマッターホルンとアイガー北壁を眺めるのがお目当てでしたが、その一つがかないました。




高校生の時は山岳部でした。(私の高校では「登山・スキー部」といいました。)
その頃に山の本もよく読んだのですが、マッターホルン初登頂やアイガー北壁の登頂の話に心を踊らせたものです。
いつかは登りに行きたいと思っていたアルプスやヒマラヤの山々への憧憬も、夢で終わってしまいました。
山に登ることはかないませんでしたが、何十年後にこうして眺めることができただけでも幸せだということにしましょう。

<マッターホルン編は、つづきます。>

※訪問日 2000.8.19