kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

レーザーテックに救われる

2024-05-02 05:05:46 | 日記
ダウやナスダック指数そしてSOX指数が大幅下落だったことから3万8000円割れも懸念されま
したが、1日の東京市場は以外と言えるほど底堅い展開でした。決算発表最中で個別企業の株価
には明暗が出ていますが、自社株買いやレーザーテックの好決算が市場に安心感をもたらしたの
かもしれません。

信越化学に続いて年初には生成AI関連の本命銘柄の一角とみられていたアドバンテストの決算が
市場予想を大きく下回ったことで半導体セクター全体が重苦しい展開でした。しかしレーザー
テックの決算は市場予想以上の内容になり同株は商いを伴って大幅に上昇しました。前日に7%
を越える下落だったアドバンテストも3%近い上昇で終わりました。

レーザーテックの決算から生成AI向けは好調だということが再び投資家を強気にさせたのでしょう
か。アドバンテスト決算が市場予想に大きく届かなかったのは売り上げの半分を占めるPCやスマホ
向けのシステムオンチップ(SoC)の不振が主な原因です。レーザーテックはパワー半導体向けや
最先端向けの検査装置が主力事業であることの違いが業績見通しに差が生まれた要因です。

アドバンテストに限らず日本企業が強みのある半導体製造装置やウエハなど素材は半導体市場全体の
回復が業績の引き上げには必要です。PCやスマホ向けの需要が今後どこまで回復できるのか生成AI
市場向け拡大がどこまで続くのかがカギを握っています。製造装置では幅広い製品を展開している
東京エレクトロンの決算発表が注目されます。

東京エレクトロンが2025年3月期にどんな見通しを出してくるのか。足元の受注見通しはどんな状況
なのか。GW明けにも発表される決算は今後の半導体セクターの先行きを占いことになるかもしれま
せん。グーグルやアマゾンなど好業績と生成AIに欠かせないデータセンターへの設備投資を加速させ
る計画が出ています。

生成AI関連は年初の理想買いから実際の業績への貢献度を見ながらの銘柄選別になってくるようです。
業績の良し悪しで銘柄ごとの株価の差が広がるかもしれません。何しろ日経平均が再び4万円を目指す
には指数寄与度の大きな半導体セクターの復活は欠かせないピースです。
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