kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

トヨタと東京エレクに注目

2024-05-07 11:49:02 | 日記
GW明けの7日の東京株式市場は米国株が日本市場が休場の間に続伸したことを好感して大幅
午前の取引では452円高と大きく上昇しました。懸念された雇用統計結果が市場予想を下回り
長期金利が低下したことで買い安心感が広がりました。特に再び9月利下げ観測の確率が高ま
ったことでハイテク銘柄中心に上昇しました。

GW中に円相場は一時160円まで急速に円安が進んだ後に5兆円規模のドル売りの市場介入が実
施されました。FOMC後も3兆円規模の市場介入があり円安を仕掛ける投機筋の警戒感が高まっ
たようです。150円台前半まで進んだ円安が現状では日本株の下押し圧力にはなっていないよう
です。

もっとも自動車セクター中心に今期の想定為替レートを円高方向に設定する企業が増え今期減益
決算が続出するガイダンスリスクを警戒する動きもありそうです。8日の決算発表を予定している
トヨタが為替レートをどの水準に設定するのか。今期業績見通しが減益で出してくるのか時価総額
や利益額で日本企業トップのトヨタ決算に対する市場の関心は強いようです。

また10日には半導体製造装置大手の東京エレクトロンの決算発表が予定されています。レーザー
テックの決算からは生成AIなど最先端向け分野の需要は強いことが改めて示されました。一方信
越化学やアドバンテストそれにイビデンの決算発表からはPCやスマホや汎用サーバー向け需要の
回復が遅れていることが明白になりました。

日本企業は半導体材料や製造装置に強みのある企業が多いのですが需要家は最先端製品だけでな
く汎用品まで広い領域です。生成AI向けが成長ドライバーとして業績を牽引しているエヌディディ
アとは必ずしも収益サイクルが同じではありません。

半導体製造工程の幅広い製品を手掛けている東京エレクトロンが最先端製品だけでなく汎用品向け
の需要をどこまで取り込めているのかが決算のポイントになる野でしょうか。米国からの先端品製
品の規制もあり規制対象外の中国は旧世代の半導体の増産を急速に進めています。

前期決算でディスコ大日本スクリーンの決算は同業他社が大幅減益決算になる中で二桁増益を達せ
いしました。中国向けの好調が続くのかどうかも注目されます。東京エレクが前期決算で上方修正
出来たのは中国向けの好調が大きかったからです。同社の決算と今期見通しがどのようなものにな
るかで半導体セクター全体の見方も変わってくるかもしれません。

※8日は急用が出来たため一日前倒しで更新しました。
次回の更新は9日を予定しています。
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