kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

日本企業に意識変革を迫る

2024-05-14 04:55:34 | 日記
13日の東京エレクトロン株は1%下落で終わりました。市場予想並みの決算でしたが、相場の
地合いの悪さが影響したのでしょうか。スクリーンHGやアドテストは値上がりして終わりま
した。一方レーザーテックやコクサイエレクは値下がりしました。既に高値から大きく下げた
銘柄は底堅く高値圏にある銘柄や調整が完了していない銘柄は売り圧力が高いということのよ
うです。悲観一色という訳ではないことは救いでしょうか。

今年から始まった新NISA、貯蓄から投資へと日本人が大きく意識を変えるキッカケになるのか。
持ち合い解消が進み企業が放出した株式を個人投資家や海外投資家が吸収することでそれまで
の持ち合い株主だったモノ言わぬ株主から株主還元強化や成長投資について厳しい目が注がれ
米国のように株主の意見がより企業経営にいかされるようになるかもしれません。

新NISAで初めて投資の世界に飛び込んでくる投資初心者にはやはりオルカンが正解なのでしょう
か。以前の日本企業に比べて株主重視の姿勢は高まっています。商社はその最たるものです。し
かしまだまだ欧米企業に比べると株主還元の余地やROE等の稼ぐ力の改善は道半ばです。欧米企
業と遜色のない収益力のある企業もありますがまだまだ数は多くありません。

年初から勢いの良かった日経平均ですが4月以降はダウやナスダック指数に劣後するようになりま
した。数字上は一時ダウを越えた日経平均も今月は劣勢に立たされています。長期安定投資が前提
の積み立てNISAで選ぶなら米株が6割を占めているオルカンが無難な選択しということになります。

このまま日本株が米国株に離されないようにするには個々の企業の取り組みが大事になります。株
主還元の強化だけでは株高は永続きしません。成長投資にどこまでどん欲になれるかが問われます。
時価総額の上位銘柄を見てもトヨタやキーエンス、東京エレクトロン、ソニーG、三菱商事、日立
すべて成長ドライバーは海外市場です。

国内事業が主力のNTTだって子会社ドコモが今後手掛ける事業は海外市場です。次世代インターネ
ット技術のWeb3に関わる基盤を開発しモバイル端末を起点にしたサービスで先行を狙います。複
数メーカーの機器を組み合わせた低コスト通信網のオープンRANも展開し、アジアを中心に需要を
見込む。

4Gも5Gも基幹設備では中国メーカーや欧州メーカーに市場を席巻されました。これまでは同じメー
どこまが目指すのは異なったメーカーの製品でも通信網を作れるオープンRANです。コスパの良い
製品で通信網を組むことで整備にまつわるコストを低減することを目指します。海外企業と戦うた
めには何が必要でどうすれば自社に勝ち目が出てくるのか。競争の勝者にならなければ日本の投資
家や海外投資家に選ばれず企業価値は向上しないでしょう。
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