見もの・読みもの日記

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柳生十兵衛七番勝負~島原の乱・最終回

2006-05-26 23:49:42 | 見たもの(Webサイト・TV)
○NHK木曜時代劇『柳生十兵衛七番勝負~島原の乱』

 とうとう、昨日が最終回。思えば昨年4月、前シリーズの第1回を見て「面白いじゃないか」と思いながら、その後は結局、見逃して1年。今年の2~3月の再放送にハマリ、4~5月の第2シリーズ「島原の乱」も、とっぷり楽しませてもらった。金曜9時15分から木曜8時に番組枠が移動したため、最初の2話は前半を見損ねた(無念!)が、ほかは録画の助けも借りて、何とか見ることができた。

 視聴率は10パーセントぎりぎりで推移していたから、人気沸騰とは言い難いけれど、見た人の満足度は高かったように思う。昨日も、ネットでは大盛り上がりでしたね! 嬉しい。第1シリーズでは敵役(最終話で死んでしまう)の戸田勘解由が人気で、第2シリーズが始まってしばらくは「かげゆん、出ないの~」の声が、しばしば上がっていたのに、第2シリーズの敵役・麿こと円条寺業平(杉本哲太が怪演)にも熱狂的なファンが付いて、昨日も「次のシリーズにも亡霊でいいから出て!」とまで言われていた。ちょっと珍しいんじゃないかな、これ。

 各話のゲストの剣士たちの魅力はさりながら、柳生但馬守の夏八木勲は文句の付けようがなく、単なる脇役だと思っていた松平伊豆守の西郷輝彦も最後にぐっと存在感を増した。いやー。ひとりひとり語り出したら、切りがないわ。

 私は人生四十余年で、初めてニッポンの時代劇にハマった。ハマったあげく、柳生の里まで行ってきてしまったほどだ。まあ、近年、中国の古装劇および武侠ドラマには、ハマった経験があるので、『柳生十兵衛』を見ながら、「まるで中国の武侠片みたいに面白い!」という、ちょっと倒錯した感想を抱いていた。

 なので、私は、この『柳生十兵衛』をアジア市場に輸出してくれないかな~と思っている。中華圏の武侠片は、功夫(カンフー)アクションが主流で、本格的なソード(剣)アクションは、ないことはないが、少ない。この作品、他国の古装劇ファンにも見せたいなあ。たぶん私が『射雕英雄伝』や『天龍八部』にハマったように、本作品に夢中になる中国人や韓国人は絶対にいると思うのだ。

 第2シリーズ最終話は「十兵衛、修行の旅は続く」で幕を閉じた。さて、第3シリーズはあるのだろうか。このところ、明治維新マイブームで、幕末にはだいぶ詳しくなったが、このドラマのおかげで、江戸の初期にも興味が湧いてきた。よく勉強して、1年後を待ちたいと思う。
コメント (2)
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